5月7日は世界エイズ孤児デー|取り残された子どもたちが 前向きに生きられる社会を目指して、PLASは新たなビジョンを掲げます
ケニアとウガンダで活動する国際協力NGO、特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS(所在地:東京都台東区、代表理事 門田瑠衣子)は、国際的に制定された5月7日の世界エイズ孤児デーに新たなビジョン、ミッションを策定しました。
新ビジョン、ミッション策定の経緯
私たちは、設立の2005年以来、エイズによって影響を受ける子どもたちが、未来を切り拓いてゆける社会の実現を目指し活動をつづけてきました。
2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、2020年に5年を迎え、達成目標の期限2030年まで、あと10年となりました。この5年でHIV治療薬の普及が進むなど、社会が良い方に変化した点がある一方で、依然として貧困や地球温暖化、難民問題など多くの課題は未解決のままです。
PLASはこうした地球規模の課題に、SDGs17目標のうち、「目標1貧困をなくそう」「目標3すべての人に健康と福祉を」「目標4質の高い教育をみんなに」「目標5ジェンダー平等を実現しよう」の4目標を主軸に、また「目標17パートナーシップで目標を達成しよう」という実施手段を通じて取り組んでいます。
現場では、エイズ孤児だけではなく、HIV陽性のシングルマザーの家庭やひとり親の貧困家庭、エイズ以外の理由による孤児などが支援を必要としており、わたしたちは都度、臨機応変にそうしたご家庭にも支援を届けてきました。
エイズ孤児は現在、世界に1220万人。依然として多くの子どもたちが、エイズによって親を失っています。
一方で、エイズ孤児の推移を見てみると、PLAS設立の2005年当時よりエイズ孤児の数は減少しており、国際社会がエイズ対策を継続していくことで、今後もエイズ孤児数は下がっていくのではないかと期待しています。この背景には、HIV感染者数、抗 HIV 治療を受けている陽性者、新規 HIV 感染、エイズによる死亡の全てにおいて、この15年で大きな改善がみられることが挙げられます。
PLAS設立から15年の間の社会環境の変化や現場からの声に向き合う中で、私たちは新しいビジョン、ミッションを策定するに至りました。
依然としてHIV/エイズは地域で大きな課題です。新たなビジョン、ミッションの元でも、引き続きエイズによって親を失ったエイズ孤児やさまざまなエイズの影響を受ける子どもたちを含めて、わたしたちは支援を届けていきます。
新ビジョン ~PLASがめざす社会~
わたしたちは、取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会を目指します。
新ミッション ~PLASの使命~
アフリカで取り残される孤児や貧困家庭の子どもたちが前向きに生きられるよう、地域社会と共に課題解決に取り組みます。
新ビジョン、ミッションの背景
<新ビジョンの背景>
わたしたちは、取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会を目指します。
「エイズによって影響を受ける子ども」を対象としていた前ビジョンから、「取り残された子ども」と支援を届ける子ども達の範囲を拡大しました。
新ビジョンでは、依然としてエイズ孤児を含めたエイズに影響を受ける子どもを含んでおり、さらに孤児やひとり親家庭の子ども、貧困状態にある子どもを含んでいます。
そうした子どもたちの課題は、これまで私たちが活動を提供してきた子どもたちの課題と非常に共通しており、例えば初等教育を修了できないなど、教育面での困難、病気や栄養状態の不良など健康面での困難、差別などの精神的な困難など、多岐にわたります。
そうした子どもたちが、私たちの活動を通して「前向きに生きられる」ことを目指します。
<新ミッションの背景>
アフリカで取り残される孤児や貧困家庭の子どもたちが前向きに生きられるよう、地域社会と共に課題解決に取り組みます。
私たちの活動は、アフリカでHIVとともに生きる人々、エイズ孤児に出会い始まりました。設立から15年、アフリカへの想いは変わらず持ち続けています。
また、私たちは地域社会と共に課題解決に取り組んでいきます。それは、地域には課題解決の力があると信じているからです。
そして、私たちは現地NGOやCBOなど、草の根の人々と協働し、市民と市民がつながることを大切にしながら、社会に働きかけていきます。
もちろん、課題解決のためには、市民だけの取組には限界があることも事実です。市民だけでなく、現地行政、企業など様々なステークホルダーと協働することを大切にします。
地域にあるリソースこそ大切にし、尊重し、アフリカの人々にとって外部者である私たちは、多くのことを教えていただきながら、共に社会をつくっていきたいと願っています。
あなたも取り残された子どもたちのためにアクションしませんか?
PLASはアフリカで取り残された子どもたちにさらに支援を届けるために、ご支援、応援くださる方を求めています。
月々1,000円からのご支援でご参加いただけるマンスリーサポーターや現在実施中の<新型コロナウィルス>アフリカ緊急支援にぜひご参加ください。
団体概要
団体名:特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
代表者:代表理事 門田瑠衣子
所在地:東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F
設立:2005年12月9日
※今回の新ビジョン、ミッションの策定に際して、ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京さんに投資・協働いただきました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。
いただいたご支援(サポート)は、PLASの活動を通じてケニアとウガンダのエイズ孤児支援のために使わせていただきます。