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世界でも青森県にしかないヒバ実験林。

「ヒバ施業実験林」聞いたことありますか?
大畑実験林(青森県むつ市大畑町奥薬研)と増川実験林(青森県東津軽郡外ヶ浜町)と青森県に二ヶ所、地球上でここにしかない(自分調べ)。

何を「実験」するのか。簡単にいうと自然の変遷に従いながら手を加え優良な林にするための実験という壮大なもの。

なぜ「壮大」か。
大畑は220ha(東京ドーム約47個分)、増川は196ha。
ふーん「森林」なんだから広さはそんもんじゃ?と思いますね。

実験開始は昭和7年(1932年)、今は2021年。(調査は昭和2年から)
89年経った今も実験中。
ヒバは成長がゆっくりで伐期まで150年以上かかります。

まだ道半ばであり、未来のその様子は残念ながら、今生きている自分たちは確認できない時空を超えたようなプロジェクト。

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宇宙暦でいったらほんの一瞬、毎年ある時期になるとへんな生き物ニンゲンたちが、大畑実験林を散策しています。実験林の入り口一体は「薬研渓流」で遊歩道があり、進んでいくと森林鉄道の線路跡も。

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昨年2020年、実施できなかった予定をクラウドファンディングで動画製作・配信を行いました。その動画を「青森ヒバ」に焦点をあて再編集した内容がこちらです。撮影がこの目的ではなかったので少々物足りないですが。
(ガイド:吉田ゆかり)

実験林は自然を大事に、といったふんわりしたものでなく「森林構成群を基礎とするヒバ天然林の施業法」に基づいた「業」です。
詳しく知りたい方は東北森林管理局のページが分かりやすいです。

森林大国ニッポン。美しい森、心地いい林道は全国各地にありますが、地球が誇る「青森ヒバ」と類のない実験地はここだけなのです。

青森ヒバの基本情報はこちらから


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