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車椅子で新幹線に乗った話

車椅子で電車やバスの公共交通機関を利用したことはあったのですが、先日、通院の為、初めて新幹線に乗せてもらいました。
今回私が利用したのは、東海道新幹線です。

手と足に痛みと痺れ、機能障害があるので、車椅子も介助用(押してもらう専用)の物を使っています。
自走用の車椅子は車輪を自分の手腕で掴んで回さなければならないけど、私には握力も腕力も体力も無く、悔し恥ずかし、いつも長距離は介助用車椅子で夫に運んでもらっています。

そんなわけで、この日も夫に付き添ってもらい数時間の新幹線の旅に臨みました。

数時間でも座り続けるということはなかなか、体力や体幹の筋力を使うもので、あまりにもぐったりとしてしまわない様に、この日に向けて体力作り、筋トレ、リハビリにも力を入れました。

退院以来、PT(理学療法士)の先生方に自宅へリハビリに来てもらい、トレーニングをしてきたので、だいぶ仕上がった状態で新幹線に乗れたかなと思ったのですが、、
結果は惨敗。やっぱり新幹線って疲れますね。へとへとになりました。

■車椅子で新幹線の切符の買い方

車椅子で新幹線に乗るときの方法はいくつかあると思いますが、今回は初めてなのにみどりの窓口を利用せず、普通にEXアプリで事前にチケットを購入しました。EXアプリで車椅子席を調べて、購入。
乗車は行きも帰りも11号車でした。これは、東海道新幹線だと普通なのでしょうか?初めてなので分かりませんが、行きも帰りも、新幹線の乗った廊下が広く、トイレも多目的トイレが近くにあったので、車いすのまま移動したり、トイレに入るのもスムーズにできました。

■車椅子で新幹線乗車の流れ

購入したチケットを乗車前に発券機で発行して、そのチケットを持って30分ほど前に改札口へ向かいました。
改札口の駅員さんにチケットを見せると手慣れた様子で、車いすユーザーの為のオペレーションなのか、改札を通してくれて、改札横で待機するように言われました。
車椅子を押してくれる夫と車椅子に乗った私が並んで、改札入った脇で待機していると、駅員さんが来て質問してきました。
「ご案内とスロープどちらもご利用でよろしいでしょうか?」
初めてでよくわからなかったので、はいと答え10分ほど待っていると、駅員さんが付き添ってホームまで案内をしてくれました。
※帰りの新幹線の際には他にも車椅子ユーザーの方がいらっしゃり、全員一緒に移動だったので20分以上待機しました。なので、乗車時間に十分余裕をもって改札をくぐった方が安心だと思います!!※

人が行き交うホームで大量の荷物と車椅子に乗った私を抱え右往左往することなく、まっすぐにエレベーター、乗り口へ迎えたので非常にありがたかったです。

ただ、私の場合は付き添いがいて車椅子も押してもらっていたので、道さえ慣れてしまえば、忙しい中駅員さんに案内してもらうのが申し訳なく感じたので帰りの乗車時は、スロープのみをお願いしました。
(スロープのみの場合は10分前には新幹線の乗り口の前に居るよう言われ、そこで合流する流れでした。車椅子ユーザー一人で利用する場合は、お願いすれば車いすを押してくれたりもするみたいです)

そんなわけで行きの新幹線乗車前は、ホームで乗り口前についてから、新幹線が来る迄駅員さんも一緒に待機してくれて、新幹線に乗るときに、ホームと新幹線の間にスロープを設置してくれたのでスムーズに乗ることができました。
また、途中で女性の車掌さんが合流して駅員さんが男性・女性の二人体制になっていたのを不思議に思っていたら、女性の駅員さんは座席の前まで付いてきてくれて、座席の乗り移りや荷物の移動までサポートしてくれました。
私の身体に触れるかもだから女性が付いてきてくれたのか!!!なるほど!

感激の対応でびっくりしたのと、心配りがありがたかったです。
行きの乗車時は、手荷物に加えて、ストローを指すタイプのカフェのドリンクを袋に入れて車椅子の後ろにかけていたのですが、あまりのVIP対応で付き添ってくださったことに逆にてんぱった私たちは、新幹線に乗ってから座席でドリンクを床に落とし、袋の中が洪水になるハプニングもありましたが、無事乗車することができました。笑

■新幹線に乗車してから

健常者用の座席一つと、車いす利用者用の席を一つ、計2席を確保しましたが、その場合、車いすを横に置いて、座席に座るか、車いすに乗ったまま車いす用の席に横付けするか選べると言われました。つまり車椅子を入れて3席分を使っていいと!!びっくり。
私は夫の助けがあれば普通に椅子に移って座っていられたので、車いすは横に置いて、普通の座席に移り背もたれを倒して座り、新幹線の旅を普通に楽しむことができました。
座席は、一番後ろの席を予約できると、座席と壁の間に少し隙間があり、そこへ車椅子をたたんだ状態で収納することもできました。
通路側に車いす用のスペースがない場合や、車内の移動を杖でする場合は、車いすが横にあると邪魔になるので収納するのも手だと思います!!(ちなみに私は、帰りは収納してみました。)

しばらくすると先ほどと違う駅員さんがやってきました。
私たちは、新幹線の乗り継ぎがあったので、チケットを見せながらその旨を伝えると、「乗り継ぎの先で電車やその他の交通機関を利用しますか?ご案内は必要ですか?」と聞かれたので、乗り継いだらそこで降車するだけ、案内は不要でスロープだけお願いしたいと答えました。

乗り継ぎ先の駅に着くと、乗り口前で駅員さんがしっかり待機していてくれて、またもすぐスロープをセッティング、新幹線がホームについてからほんの一瞬でなんの苦も無く降りることができました。車掌さん駅員さん間の連携がばっちりすぎて本当に助かりました。
ホームについてから案内は不要と伝えていましたが、改札口まで付き添ってくれてエレベーターを押してくれたりありがたかったです。。

■まとめ

そんな様子の車椅子での新幹線の旅。
スロープに関しては、降車駅の駅員さんが担当のようで、新幹線の車掌さんと駅員さんの連携が非常に密に行われていること、皆さん業務とはいえ非常に親切に丁寧に対応してくださり、少し不安に感じていた旅もなんの不自由もなく終えることができました。

ハンディキャップがあるとその分好奇な目で見られたり、困ること、悲しい気分になることも正直0ではありません。
でも、今回の様に人の温かさや親切な心に触れると自分も人に優しくありたい、役に立てることは行いたいと強く思う様になりました。

今後新幹線に車椅子で乗る予定の方は、改札口に時間の余裕をもって到着しておくこと。改札口に行く前に、駅弁や飲食品、お土産等は買っておくことをおすすめします。
それさえできれば、あとは丁寧な駅員さん車掌さんたちが、新幹線の旅をサポートしてくれます!!身をゆだねて、楽しんでください^^

書き忘れもありそうですが、、何か質問などあればコメントで教えてくださいね。それでは、本日はこの辺で。またね~!


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