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塾の名称変更について

 元々「ゼロの学校」という名前で2016年に始めた当塾。
 かの堀江貴文さん等が2018に「ゼロ高等学院」を設立、その圧倒的な知名度により当塾の検索が劣後。

 加えて、近隣に類似名称(ちゃんとした進学塾さんです)があったのを知らなかったこと、2020年に事務所移転、法人設立もあり、塾の名称を暫定的に、分かりづらいのを承知で法人名から取った「プラノス・アカデミコス」に変更しました。
 生徒さんはほぼ口コミなので特に支障はありませんでしたが、元の「ゼロの学校」は、数学最大の発見である「ゼロ」、何もないものに概念を与えたという発想の転換に敬意を表した名称で、改称は少し残念ではありました。

 でもまあ、自分の指導方針も確立し、進学指導だけを目的としない塾として改めてやろうと、再度塾名を考えてみることに。

 余談ですが、私の名前は干場康行(ほしば やすゆき)と言い、やや珍しい苗字ですが同姓同名を2名確認しています。1人は北海道でロケット開発をしている干場康行さん。もう1人は、どうも大阪で技術者か何かをされているらしい干場康行さん。この方とは、一度福知山のホテルでニアミスをしています(何故分かったか?考えてみてください)。

 余談はさておき、残り長くもない人生、数学を教えている時間が至福の時間という変なオヤジの存在を晒して置くのも悪くないかなと考え、シンプルに「干場塾」で行こうかとまず考えました。で、こういう時は今どき、同じ名前がないか、どう使われているかいないか、とりあえず検索してみるものですよね。

 出ました。
 (実は以前見たことがあり薄々気付いていたが)、恐れ多くも、私と対極にあるイケメンファッションリーダー干場義雅さんの魁、干場塾!」が燦然と検索上位に輝いていました。

 私も日本人っぽくないと言われることはあります(無駄な対抗意識)が、しかしこの干場さんはほぼイタリア人。全く勝ち目がない。さあ、「干場塾」廃案か?
 とあらぬ方向に意識が向きつつも、そういえばイタリア人勝負ではなかった、危ない危ないと思い直し、まあこれだけの有名人だし商売も被らないしそもそも本名で商売するだけだし多分この名前も漫画「魁、男塾」のオマージュ?だろうし同姓のよしみで超零細塾の名前くらい大目に見てくれるはす、と「干場塾」の採用は決定しました。

 しかし、この名前だけでは流石に何の塾か何の情報も得られない。いくらSEO対策(上手く検索に引っかけまっせ対策)みたいなのが余り好みではない私ですが、流石に情報無さすぎ。あと4文字ほど、簡潔な謳い文句的なものをつけようか。

 さて、自分の塾の特性はなんだろう。

  • 学生に教えているのは大学受験から中学までの数学。受験物理。英語も。普通だ。

  • 基本、自宅兼の喫茶店でやっている(水回り、調理器具完備)。たまに猫もいる。常連客もいたりする。良し悪しは別にして、珍しいのは間違いあるまい。

  • 根本原理に遡って周辺領域まできっちり押さえる。

  • 公式は覚えずに作る。難関大学ほど本質を問われる。

  • 解法→適用→解答は数学ではない。それはあんた事務仕事

  • 数学の美しさ、驚きの感覚、発想の突飛さ、柔軟性、それらを感じてもらうのが使命である。

  • 但し、計算間違い頻発。特に引き算と符号。生徒に注意する割に2x3=5とか書いて怒られている

  • 物理は教えたいけど何故か需要が少ない、ていうか物理のマイナー科目扱いが著しい

  • 社会人の数検対策。これはかなり純粋な数学。7:30開始は多分全国最早時間授業

  • 社会人に対して統計学基礎講義を行っている。

  • 統計学の初学者用教材を開発している。但し、基本概念の再構成と視覚化が面白すぎて遅々として進まない

  • 大目標は、幾何代数Geometric Algebraの普及。教材開発。これが浸透すれば、人類は次の段階に行くのではないかと思うほど可能性大。

  • 英語も教える。言語オタクを振り翳してやや英語の悪口を交える(なんか持ち上げられ過ぎな気がして、つい)悪い癖を押さえつつ、英語史やら語源やら他言語やら日本語文法を絡めつつ、実務的には「オッサン理論(難しそうな文も所詮はどこかのオッサンが書いたモノ、ビビるな理論)」で「いい加減(分からんところは適当に想像力で埋める)」に把握する訓練をする。

  • 別に個別を謳っていないが、実質ほぼ個別指導

  • 手前味噌で恐縮だが、実は自分の授業は一人には勿体無いなあと感じている。いい知見が溜まってきたので。むしろ集団授業したいなあ。

こんなところか。

しかし客観的に見ると、激烈さを増す受験産業の中、システム化や効率化、マーケティング等をガン無視して世間のオコボレを掠めて商売する弱小超零細塾が適切だろう。的確すぎて泣き笑いだ。

気を取り直して。零細には零細の意地がある。

 思うところはたくさんあるが、ひとまず横に置いておいて、謳い文句を考えてみた。「数学」は外せまい。物理とかもやっているが、名前で手を広げるのは得策ではなかろう。加えてもあと1文字か2文字。

 個人的に無駄に名前が長いのは嫌いだ。最近できた「高輪ゲートウェイ駅」、本気か。地名や歴史や文化や視認性はどうした。山手線で突出して長いので多分色んな収まりが悪いぞきっと。気合いはサブタイトルにしておけって。大きな病院はこぞって何とか医療センターに。病院て言葉が古臭い?印鑑廃止のご時世とは言え、角印のデザイン収まり悪いぞ。市役所の課の名前も横文字やら美辞麗句で何の部署かわからぬ、昔の商工課とか農林課みたいに2文字で表してくれ。大学の学科名も国際とか環境とか流行りの文言ぶち込むのは勘弁。

以下、塾名案の品評会。

数学愛・干場塾
実際、数学を愛しすぎて楽しくて仕方ないので割と的確とは思うが、生徒が危険を感じて逃げてしまいそうだ。保護者の理解も得られにくいか。そしてなぜか、はるな愛さんが思い出される。

数学魂・干場塾
まあこれも似たような感じで、魂を込めている自信はある。しかし何となくスパルタっぽいよなあ。そして、昔一世を風靡した有名サイト「侍魂」を久しぶりに思い出した。

極真数学・干場塾
真実を極める、確かに目指すところは一致しているが、当然かの有名な空手一門と同じ名前を冠する勇気はない。そもそも、真実を極めるのは大学でやること。却下。

数学百景・干場塾
相棒の提案。おお、割と良いのではないか。色んな数学の景色を見せてあげたいしな。富嶽百景を連想するが、小説の方の太宰治は相変わらずの自意識過剰野郎で笑えるのはともかく、字面がなんとなくのんびりした雰囲気になるのは、東海道中膝栗毛と混同しているからであろう。
と思ったら相棒はこの名前、冗談で言ったとのこと。そもそも百景も見せる自信ないしなあ。

 などと考えていて、数学だけではないこと、短くすることを考えて干場数理塾はどうかと思いつきました。「数学」ではなく「数理」。統計数理研究所くらいのレベルでないと名乗るの恥ずかしいのではないかと思って調べてみると、

大分、兵庫、京都、大阪などに「なんとか数理塾」と言うのがあるようで、まあ皆さんの足元にも及ばないのは承知の上で、名乗っても問題なかろうと判断。

 このような経緯を辿り、残りの人生、この屋号で塾をやっていくことにしました。

 なんやかんやで、今後ともよろしくお願いします。

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