企業がSDGs/ESGに取り組む理由(顧客編)
(このnoteの初めの投稿がこれでいいのか、自分でもわかりません。ただ、自分が向き合う社会・人について書くことから始めていきたいと思います。)
ミレニアルズ。この存在なくして企業がSDGs/ESGに取り組む流れは出てきません。
ミレニアルズは1980年~1999年に生まれた世代のこと。ちなみに私もこの世代に属しています。
1.生産性の主役へ
この世代の1つ目の特徴は、2025年までに労働人口の75%を占めるようになること。
(出典:https://www.ey.com/Publication/vwLUAssets/Global_generations_study/$FILE/EY-global-generations-a-global-study-on-work-life-challenges-across-generations.pdf)。
現状で既にミレニアルズは生産年齢人口の30%を占めています。今後、団塊の世代が1日1万人ペースで引退していった結果、2025年には生産年齢人口の75%がミレニアルズ以下の世代になるという調査結果もあります。
今後の労働市場における主役は、間違いなくミレニアルズ世代だといってよいでしょう。
2.資産形成→投資の主役にも
そして、労働市場で主役に躍り出る結果、金融市場でも主役になります。
2025年までにミレニアルズが稼ぐ合計収入は彼らの上の世代(ジェネレーションX)の約1.3倍。彼らの金融資産がどこに投資されるのかで、世界が大きな影響を受けます。
(出典:https://www.mizuho-sc.com/ap/product/toushin/fund/resources1/millennials.pdf)。
3.社会性を重視する世代
影響の大きさに加えて、具体的にはどのような影響を与えるのか。
最も大きな特徴が、社会性を重視した行動です。米国の調査会社Cone Communicationsが実施したミレニアルズ世代の就職実態調査が顕著に物語っています。
調査によれば、75%のミレニアルズが社会的責任の充足を感じられれば、給料の減額もいとわないと考えています。
76%が就職にあたって、会社の社会的、環境的なコミットメントを重視し、64%が社会的責任を強力に推進していない企業には就職を希望していません。
消費行動でも同じ傾向は出ています。米国調査会社Nielsenによれば、75%ものミレニアルズが通常の商品と比較した場合、環境配慮を謳う商品を好んで選びます。同じような消費行動をするベビーブーマーの割合は34%なので、2倍も高い割合です。
(出典:https://www.nielsen.com/us/en/insights/article/2018/was-2018-the-year-of-the-influential-sustainable-consumer/)。
企業がSDGsやESGに取り組む理由は、お為ごかしでも偽善でもなくなってきています。今後、最もパワーを持つ消費者、労働者の要請に合わせざるを得なくなっています。
逆に言えば、この流れに置いていかれると商品市場、労働市場、資本市場の全てで相手にされなくなる可能性があります。長期的な競争戦略として、SDGsの達成、ESGの対応を位置付ける必要性が高まっていくと考えます。
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