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『ブラックボックス 音声分析捜査』 2022年2月2日(水)

『ブラックボックス 音声分析捜査』を観てきた。
フランスの航空機事故をめぐるサスペンススリラー。

ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客乗務員316人全員が死亡。さらに、事故機のフライトレコーダー、通称「ブラックボックス」を開いた航空事故調査局の音声分析官ポロックが、謎の失踪を遂げる。ポロックから調査を引き継いだマチューは「コックピットに男が侵入した」と記者会見で発表。乗客にイスラム過激派と思われる男がいたことが判明したことで、マチューの分析は高く評価される。ポロックに代わる責任者としてさらなる調査を続けるマチューは、被害者の一人が夫に残した事故直前の留守電を聞く。しかし、その音がブラックボックスに残された音と違う事実にマチューは愕然とする。(映画.comより)

この映画の良さは主演俳優の神経質そうな行動であり、そこの部分だけを取り出してもかなり面白い。
優秀だけど忖度せずに言いたいことを言う人物で、こだわりも強い。
自分の能力に相当自信を持っているため、人の言うことを聞かないタイプなのだ。
途中からその思い込みが妄想の域にまで進んでいくのだが、個人的にはこういう取り憑かれた人間が描かれているのはとても好みだ。

ストーリーは二転三転としていき、ラストはちょっとした衝撃を受ける。
フランスのサスペンス映画はやはり新鮮である。ハリウッドとは違う。

音声だけを頼りに真相を探っていくというのは、デンマーク映画の『ギルティ』に近いが、音声分析官という仕事が克明に描かれるし、事故現場から「ブラックボックス」が取り出されて音声データを取り出す場面などはかなりフレッシュだ。