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目まぐるしく変化する世界で変わらない場所であるために

カリフォルニアから、こんにちは!

今日は、第46代目アメリカ大統領にジョー・バイデン大統領が就任した記念すべき日になりました。

まだまだ心配なことはありますし、日々目まぐるしく変化していく世界情勢ですが、これからアメリカが、世界がどのように変化していくのか、一市民として希望をもって見守っていきたい、自分にできることをしていきたいと思っています。


1.悲しい経験

以前からnoteで書いたり、私のPodcasでもお話していますが、アメリカではほとんどの州で3月からオンライン授業をしています。今は小グループでの日替わり登校とオンライン授業を合わせたハイブリッドで教えている学校もありますが、私の暮らすカリフォルニア州の地域では完全にオンライン授業のみでここまできました。約1年も経つと思うと本当に驚きますし、本当によくこれまで子どもたちも頑張って乗り越えてきたなと感じています。

ネガティブなことになるので、これまで触れてきませんでしたが、世界中で多くの人が体験したように、実は悲しいことも経験しました。


・「さよなら」も言えずに色々な事情で別の学校に転校した子たち

・1度も学校で顔を合わせることなく辞めてしまった新しい教員

・完全リモートワークに切り替わってから、カリフォルニアを離れて故郷に帰った同僚たち

・家族がコロナに感染する経験をした子たち


2.私にできることって?

そんな中でよく言われた言葉が、辛い経験をした子の保護者から

「それでも、うちの子はMs.Meiの授業は受けたいと言っています。」

「今日はお休みさせようと思いましたが、本人がどうしてもというので授業に参加させてください。」

「休日も、授業があったらいいのに…なんて言っているんですよ。」

というメッセージでした。本当にありがたいな、と思うと同時に

学校に通っていた時と一緒、どんな時でも安心できる場所をオンラインでも整えるのが私の役目

と考えるようになりました。


3.心がけていること

そういったメッセージをもらう中で、私が無意識のうちに心がけていたことについて考えるきっかになったので、ここにリストアップしてみました。

こんな時期に、どんな風に子どもたちに関わったらいいのか分からないという相談もよく受けるようになって、私は心理カウンセラーのプロではありませんが実践していることを書いてみます。


①いつもより慎重に言動を観察するけれど、いつもと同じ対応

→子どもたちはとっても敏感なので、急に腫れ物に触れるような対応をするとすぐに伝わります。過敏な対応ではなく、いつも通り接して居心地がよい空間を作ることを心がけています。一方で、子どもたちは言葉ではなく行動でSOSを発していることも多いので、いつも以上に変わった様子はないか、言動をよく観察して、気になることは保護者に伝えるようにしています。


②子どもが話すまで、そのことについては触れない

→辛い思いを抱えている子に、こちらからそれを思い出させるようなことは絶対にしません。もしも、気持ちが落ち着いたころに子どもが「実はね…」と話し始めたら、「それは悲しかったね。話してくれてありがとう。」と伝えて(その日に進めなければならない勉強はちょっと横に置いて)根掘り葉掘り聞くというよりは、まずその子の気持ちを理解することに努めます。まら、その時は全部話し切れない様子の場合は、必ず「またいつでも話を聞くからね。」と伝えるようにしています。

※以前、児童心理学を学んでいて教わったのですが、ここで「悲しかったよね。」「それは悔しかったんだね。」と子どもの気持ちを言葉に置き換えて返すと、子どもたちは「あぁ、これが悲しい気持ちか。」と自分の気持ちを言語化していけるようになっていくそうです。


③最後は成功体験や明るい話、笑顔で終われるように

→もちろん本人の気持ちを受け止めるのが最優先ですし、色々な感情をもつことは成長に欠かせません。どんな気持ちの日でも「ここにいていいんだ。この場所は安心できる。」と思ってもらえるように…そして、できれば最後は笑顔で終わって、次回も前向きな気持ちで参加してもらえるようにしています。

例えば、最後に練習問題をしてスモールステップで正しい答えを求めるようにサポートし、できたらたくさん褒める。時間より早めに終わったら、最後はお絵かき大会をして、みんなで笑う。私が子どもの頃に、経験した話を面白おかしく話してみんなで笑う。そんな風にして終われるようにしています。


これからの「風の時代」は、変化が欠かせない時代=自分自身のアップデートもしていきたいと思っています。しかし一方で、そんな目まぐるしく変化していく中でも、変わらずに子どもたちにとって「いつでもそこに帰れば安心できる場所」であり続けたいなとも思っています。


最後まで読んで下さって、どうもありがとうございました。コメントやいいね、とっても励みになっています。今日も、健康第一で素敵な1日をお過ごしください!

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