自由な孤独とあなたの姿
今までも心のどこかで感じてはいたのだ。
ただ、キッチリ蓋をし続けていただけ。
「この枠に収まらなければならない」
それは社会、それは土地、それは生き方。
枠に収まらないことが怖かった。
決められたレールから、判断力を奪う世界から、暖かい場所から抜け出すことが怖かった。
けど、「たったそれだけ」のために、望まないほうへ行く方が、もっと怖いよと、あなたの姿が語っていた。
「ああ、自由だ」
ふと、そう思った。突然だった。
・ ・ ・
子供の頃、何も怖くなかったでしょう。
友達がいないこと、教室の中で自ら孤立を望んだこと。馬鹿にされること、悪口を言われること。
10年後、恩師はそれをこう評した。
「お前は、あそこで生きるのがうまかった」
はてさて、今はどうだろう。
あの頃の無謀な勇気は、まだ私を見捨ててはいないだろうか。
・ ・ ・
私の口は宝石の言葉を持たない。
私の文章は広がる翼にはならない。
私の声は誰にも届かない。
そう言い切って、言い聞かせて、蓋をしているのは、誰?
あなたの姿がそう語る。
転んでも泣いても逃げてさえも立ち上がり、翼を広げようとする誇り高いあなたの姿が、そう語る。
・ ・ ・
判断力を奪う世界から抜け出そう。
見えない安全なレールから一歩踏み出そう。
私の言葉を、ささやかな応援を宝石と言ってくれたあなたの姿に背中を押されて。
さぁ
子供の頃に持っていた「自由な孤独」を再び取り戻し、転んでも泣いても逃げても、生きて。
今、あなたも私も胸を張って「うまく生きて」みせようか。
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勇気をありがとう。kojiさん
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