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「投資初心者はインデックス投資」との考えをやめたわけ

みらいあせっと

こんにちは、東北投信というインデックス投資のブログを運営しているみらい @instockexnet です。


インデックス投資界隈には、「投資初心者は個別株よりも（つみたてNISAやiDeCoを活用して）インデックス投資を始めるべし」という考え方を持つ方がいらっしゃいます（※全員そうであるとは言いません）。


というのも、インデックス投資にはつみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇策があります。そのため、よほどうまく運用しない限りは、個別株よりもインデックス投資のほうが有利になりやすいです。

加えて、過去の実績に基づく限り、インデックス投資は長期投資での成功確率が高く、個別株で利益を得るよりもおそらく「簡単」です。


といった理由から、筆者も1年ぐらい前までは「初心者はインデックス投資のほうが良い」と思っていました。


ただ、最近はそのあたりはだいぶ寛容に、「好きなことをやればいいじゃん」という考えに改め、ブログやツイッターで「初心者はインデックス投資をすべし」といった発信をやめることにしました。

今回はそう思った理由を一人語りしようかなと思ったわけです。



「個別株の才能があるかもしれない」という芽を摘んでしまう


一説には、個人投資家の9割は負けるとも言われます（根拠のない言われですが）。しかし、それでも残りの1割は相場で勝ち続けるかもしれません。

もし、個別株でうまく運用できれば、インデックス投資よりも短期間により多くのリターンを得られる可能性がありますから、個別株で成功できれば別の人生が待っているはずです。


「初心者はインデックス投資」はその別の人生の可能性の芽を摘んでしまうかもしれないと思ったのです。


もちろん、初心者が簡単に相場で勝ち続けられるなら、だれも苦労しません。でも、そこでちょっと失敗して、諦めてからインデックス投資を始めるってのも悪くないと思うんです。


筆者は投資4か月目ぐらいで、当時のテーマ株で損をしたのがきっかけで投資信託の活用に移りました。ロスカットした日、のどを通らない昼ご飯のまずさは今でも鮮明に覚えています。

でも、当時のテクニカル分析の経験は今も生きていて、指数の先行き予想などにも役立っています。


失敗したからってすべてを失うわけではないんですよね。


強制されたものはつまらないし、うまくいくとも限らない


自分が楽しいと思うことは、誰に言わずとも自発的に取り組むものです。一方で、誰かに言われてやらされる作業ほど楽しくないものはありません。

例えば、人生の典型的な失敗談に「親の言う通りにしたら、人生失敗した」というものがあります。人生の先輩の教えが必ずしも正しいとは限らないのです。


インデックス投資でも必ずうまくいくとは限りません。


例えば、米国株でも2010年頃まではほぼレンジ相場が続いていました。相場次第では、「インデックスなら儲かると聞いたけど、うまくいかないじゃないか」と感じることもあると思うんです。


「誰かに言われてやってみたけど、うまくいかなかった」って結構危ういんですよね。お互いの関係にヒビが入るリスクがありますから。

特にお金が絡んでる分だけ、投資の話は厄介です。


投資や資産形成を成功させる上で、個人的に一番大切だと思うのは「自分の頭で考えること」です。自分が考えて行動すると、その責任は自分で取らなければいけません。以下は仕事のたとえですが、投資にも通じると思います。

お金持ちになれる人は、仕事がうまくいかなかった時、それはすべて自分のせいであると考えることができる。周囲の人が非協力的だったから、上司が自分のことを評価してくれなかったから、ライバルでズルをする人がいたから、などとは考えないのだ。


だから、無理にインデックス投資に寄せる必要はないと思い始めたのです。


最近は「お金が増やしたいけど、何がいいか」と問われたら「インデックス」と答えますが、「米国高配当株が買いたい」と言われたら、じゃあ米国高配当株の特徴やリスクは、みたいな話をするようにしています。

まあ、所詮はただのブロガーなので、大した話はできませんけどｗ



余談


「初心者はインデックス。個別株はダメ」と述べる方の背景には、個別株に少額で投資できるアフィリエイトの存在も効いているようですね。アフィリエイトで旨い情報に乗せられている、とも見えているようです。

そのサービスは、個人的には流行るとは思っていませんでしたが、結果的には多くの若い方が利用していました。


ただ、ツイッターで多くの初心者の方を見て思ったことがあります。


彼らの多くがつみたてNISAやiDeCoなどのインデックス投資と、少額投資サービスを併用しているんですよね。


積み立てて余った余剰資金を個別株に投じる様は、まさにコア・サテライト運用の典型です。初めて知った時には驚かされました。


「みんなすごい勉強しているよね（やばい、自分さっぱりだわ:(；ﾞﾟ''ωﾟ''):）」


私が彼らに抱く心境はいつもそんなところです。



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