見出し画像

ボート免許のある人なら思うことかも?? 僕だけ??

ボート乗りの憧れ


それは、小型船舶免許では限界のある、鋼船とC重油機関の操船
FRPの浮沈構造艇ではない、鋼船 c重油で動くプロ用船舶の操船がしてみたいわけです。
ちなみに小型船舶免許で乗れるのは
総トン数20トン未満 24m未満で1人で操船できる構造であることです。これって、かなりのサイズの船も乗れるなあ となるのですが、重さ、船を鉄で作れば20トンはかなりハードルが下がります。

なぜそこに行くのか?

大きなフライングブリッジやベッドルームのある、即に言うヨット的なクルーザではなく、どうして、プロ船舶に憧れるのか。それは、一言で言えば、船と呼べない、汽艇等の免許しか持たない私は、ハードに舵を切った時に、バイクの様に弧の内側に傾斜する滑走船舶ではなく、この外側に傾斜する排水船舶に憧れるのです。さらに言えば、軸船 最新はPOD推進も多いのかもしれませんが、舵を切ってみたいのです。

きっかけはこのボートとの出逢いでした


過去乗せていただいたボートの中で一番のお気に入りボート
免許を取得して、この1亭に感動したのは以前のにも書きました。
#トヨタ  さんの #ポーナム  というボートに乗せていただいた時のことっです。 #浦賀  にある #サニーサイドマリーナウラガ さんで、凄いお値打ちなボート体験会に参加ささせていただいた時のことなのです。
今風の格好良いポーナムさんとは少し異なる、20年以上も前の旧モデル オーソドックスなフィッシングクルーザーとでも言いましょうか、ボートの中では超マルチパーパスな1艇だと思うモデルです。  #トヨタPONAM26F
それまで、私が乗せていただいていたモデルは、 #ヤマハ  さんのモデルが多くて、20ft程度のものから、32ftクルーザーまで。船外機、船内外機のものでした。それはそれで、凄い豪華艇であったり、ものすごいテクノロジーだったり、それはそれで最高なのですが、この旧型ポーナム26に乗せて頂いた感想は最新豪華とは違う、船を感じるものだったわけです。
派手な #フライングブリッジも良いかもしれないけれど 、この構造物を敢えて中央に寄せて、周囲をウオークスルーとした、フィッシングボート的な形状でありながら、26ft艇にすることで、一回り小さいウォークアラウンドではないキャビンクルーザーと同程度のキャビンの広さを確保したところが凄い。まして、26ftアルミハルに、強力なターボディーゼル 3リッターエンジンに船内外機の質実剛健なレイアウトは、思わず唸る出来の良さだったわけです。

見た目は小さなキャビンですがこれが快適に広いんですよ


視界も広く操船しやすいのです


こちらはヤマハさんのFR23 これも名作です
FR23の外見キャビンを広く取るのでキャビンの外側に通路は極めて僅かですが、目的の違いや、何よりボート自体が一回り以上小型です

ボートと自動車の違い

車って、低速ギアで発信して、車速があがれば高速ギアに上げて効率良く走るじゃないですか、船はそれが出来ないのですね。なので、自動車で言えばローギアで延々走り続けるのです。だから5速マニュアルの船とか、4速オートマチックの船はないのですよ。なぜ? 水の抵抗は空気抵抗に比べれば遥かに厄介で、加速したところで、パワーを絞ればたちまち速力は落ちまくる。常にパワーを入れていないとスピードに乗れない、ギアを上げたら、トルクがおちてプロペラの回転が保てない。それほど、過酷な環境で動いています。だから、船の燃費って物凄く悪い。あまり船で燃費をリッター/km
では表しませんが、23ft程度のクルーザーだと積んでいる船外機は150馬力程度のものが普通、だとするとタンク容量150リットル(ガソリン) 最高速は23kn程度 として 20kn程度で巡航して 20リッター/h は下らないと思うのです。そうすると、時速20Kn は 37km/h だから、1リッター 1.8Km となるわけです。
150馬力 4ストガソリンエンジンノンターボといえば、僕ら世代なら、
4Aの16バルブ で130hp 1Gツインカム24で145hpなので、かなりの高出力エンジンと言えますね。私の乗っていたGX71 が1Gの24で燃費はリッター10まではいかなくても、そこそこ走ってくれたので、そんなもので、これは、ボート燃費悪い という話ではなくて、それほど水の抵抗は厄介だということなのです。
となると、安定的な太いトルクが得られ、回転域の広さより、安定的にトルクとパワーを供給し続けることが重用なエンジンが求められるのは当然で、そうなると、ターボディーゼルが有効だというのは言わずもがななのです。
実際、このポーナムの前に乗った事がある、ヤマハさんの30ftオーバーの船内外機艇のボルボペンタエンジンは凄い軽快な走りで御座いました。

もはや現実離れの高級艇 でもイベントなら、載せていただけますね ボルボペンタの船内外機艇
フライングブリッジにもGPSプロッター

ボートはバランスが大切

私の様なレンタルボート乗りが何を言う それほどの素人ではあるのですが・・・ この トヨタのポーナムの素晴らしさを感じたのは、こんなところです。
▓圧倒的にアルミハル(船体がアルミ)の恩恵なのか、乗り味がとてもソリット。これは好き嫌いかもしれないのですが、FRP艇よりも、船体の粘りを感じることがなく、硬めで心地よい。逆に、アルミ合金で、ものを作ることの大変さは、車のボディでもよく言われるけれど また、アルミ合金はFRP製のハルよりも強度は落ちるとも聴くけれど、ことボートという工業製品を人間が動かす上では、これがとても心地よいのです。車で言うなら、バネ下重量が軽い感じというのが良い例えで、ストレートに挺を走らせることが出来るのです。
▓やはりターボディーゼル船内外機は扱いやすい
船外機挺に比べると、僅かながら重量配分をミジップに近づけることが出来、そこで安定的なエンジン回転で一定した大きなトルクをプロペラに与え続ける事ができることは、小型船舶にとっては非常に好都合だと思うのです。ガソリンエンジンは回転域が広いけれど、パワーとトルクを得る其々の回転域には差がある。ターボディーゼルなら常用回転域は高回転ではないし、充分なトルクとパワーを得られやすく、高回転域を使わないから燃費もいい、燃料もガソリンに比べて安価な軽油だし・・・・
話は変わるけれど、最近 大パワーのディーゼル船外機ができたらしいですね。
でも、ディーゼルはガソリンエンジンに比べて大きく重いので、僅かでもミジップに近い搭載が可能な船外機にポッドは最強かもですね。

そんな理由で、アルミハル 船内外機 ターボディーゼルはこのうえなくバランスが良かったのです。

もしかして、ボートの世界でも近い将来、軸せ船ように、ディーゼル機関をミッドシップに配置して発電機を回し、モーター推進のポッドに電力を供給して航行するなんて時代が来るでしょうか。

こんなことを考えていたら、鋼船に乗りたくなるのです。

最近東京湾奥の運河を眺める事がありました。
ここには、面白いくらいプロ仕様の船が通ります。
水深がどれだけあるのか分かりませんが、それこそ、かなり大きなバンカーや、曳船も行き交います。川幅に比べても大きい、その中に、時折、間違いなく鋼船で、機関の音を聴いても、これどんな機関かな? と思わせる船がいます。
調べると、確かに鋼船で、総トン数20トン未満、けれど、見ると230hp
のディーゼル機関2基 さらに燃料消費は軽油で1基あたり 48リッター/h ってどんだけ、さらに乗員 甲板2 機関1 ということは、1名では動かせない船のカテゴリーだから、小型船舶では乗れない船ですかね。

そんな感じで鋼船への憧れを書きました。

ちなみに船舶免許のお話はたくさん書いてます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?