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小型船舶のお話

タイトルの画像は、東京湾を羽田/木更津を横断した時のものです。これは説明するなれば、正面に見えている建物が #海ほたる  というPAエリアですね。右手が木更津側で、橋でつながれています。左側は、このまま海底トンネルへ続き、川崎を目指します。私たちが乗っているのは、ヤマハさんのFR-23という小さなボートです。23Ftの船外機艇です。レンタルボートの中核的な存在の船と言えます。最近では、このボートで免許試験、教習を行うケースも増えていますので、新米船長にはなにかと馴染みの深い船と言えるでしょう。

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操縦席の景色はこんな感じです。これ、リモコンが左にあるので、まんま教習艇としても使えそうですね。とはいえ、この船でも8名定員、小さいけれどキャビンも、その気になれば、寝れるスペースすらあります。この日は、この船に、私、カミさん、息子、マリーナの方もご一緒いただき、東京湾を横断したのです。ちなみにこの行程はごく日常の事とお考え下さい。時間的には、この日は木更津出船して、羽田まで行って、木更津に戻るコースを、様々立ち寄りながら2時間かからないで終えました。下の地図がアイフォン上にプロットした私たちの船の位置です。画面右上の羽田空港までクルーズして戻って来たところを、スマフォ画面に標示させたものです。実際のナビゲーションは、ヘルムステーション(操舵座席)のGPSプロッター、舵輪の上のカラー液晶にうつる、カーナビの船用のもので行います。これ、切り替えで、魚探にもなる優れものです。

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過去、このnoteでは常々、船舶免許の取得は簡単ですよ・・ でも、船舶免許は、免許を受けたところからがスタートラインですよ! 2級小型等なら、1級受験がいいですよ 受験方法はボートスクールが総てじゃないですよ。みたいなことを書いてまいりました。

ただ、後でも書きますが、海の世界って、基本的にはプロの領域だと私は考えています。なぜなら、この東京湾だけをみても、数々の船舶が航行していて、その中心は、海技士の世界であり、安全面を考慮したら、こんな混雑する海面、不要不急のお遊びが、小舟を出すなんて迷惑千万な話だと思います。それでも、海は素晴らしい、そこを不要不急のレジャーで、お邪魔させていただくのであれば、小舟とはいえ、絶対にプロの方々にご迷惑をおかけしない事が大事だと思うわけです。それには、技術と知識を、身に着けて、プロのフィールドにお邪魔する必要があると思うのです。だから、こそ、免許を取得するのは、あくまでスタート何だと思うのです。下記のリンクでは、スタートに立つまでのことを書いてあります。

そう海と船の事に関する プロには遥か届かないけれど 

素人の #最近の学び  なのです

このお話は私のノートの中でも小型船船舶操縦士免許


さて

今日は、小型船舶あるあるを少し書いてみます。

どちらかと言えば、今日のネタは雑学です。

どうでもいいお話なのですが、私がボートに乗っていて、気づいたことを書いていくことにします。

ボートの操縦席には、車なら当たり前にあるものがない。何だと思いますが? 答えは一つではありませんけれど・・・

例えば、ボートにはブレーキがありません。当たり前ですよね? はい、これは実は、ボートの特徴を如実に物語っています。ボートは、ブレーキはありませんが、エンジン出力を落とすと、抵抗の大きな水による、速力が減ります。さらに、プロペラを逆進して船足を止めます。ただ、一般的には、大型船舶などでは、プロペラを逆転させても、船が止まるまでには、自船の10倍の長さが必要とされています。ただ、同じように、車に乗っていて、巡航速度からアクセルを戻した場合、エンジンブレーキなどを効かさなければ、車はどれだけ走るでしょうか。水の抵抗は大きい、けれど、船は急には止まれない、と覚えておいていただければと思います。

それほど、水の抵抗は大きなものなのです。

例えば、150ps船外機 23ftクルーザーで、4000RPMで巡航航行をしているとします。rpm "revolutions per minute" つまり1分間あたりのエンジン回転数です。ボート同様4000rpm 巡航だとした場合で、国産乗用車で、同等のエンジンを積んだ車両の場合ですが、4000rpm巡航ですと、高速道路であっても軽く法定速度オーバーの巡航速度になることが予想されます。150PsとはPferde stärke(ドイツ語で馬力)です。ちなみに、ボートの船外機ですが、150PSは23ftクルーザーには、ごく一般的な馬力だと思います。諸元は2.5リッター ガソリンエンジン 4サイクル4気筒 なので、国産乗用車で考えると、売れ筋セダンというところでしょうかね。あくまで例です。で、乗用車なら130Kmとか出てしまいそうな回転域ですが、この回転数がこの船の巡航と考えて差し支えありません。で自動車乗りの方にも、気になる燃費ですが、現在のガソリン乗用車で2.5リッターエンジンで、ガソリン1リッターあたり、どのくらいの距離をはしりますかね。おそらく、かなり優秀な数字で10Km/ℓ はいかないのではいかと思います。一方で、船舶ですが、リッター何キロという概念が無く、巡航回転数で走って、1時間に何、リッターを消費したかという考え方を船ではします。このボートの場合では、1時間に20リッター程度の燃料消費になると思われます。では、この数字を自動車に無理やり当てはめたらどうなるでしょうか? 

ここで、さらに船に無いもの それはスピードメーターです。自動車のスピードメータは、直接速度が表示されます。当たり前ですよね、一方で、船の場合は、航空機と似ていて、速力というものが、他の要因で変化してしまうので、対水速力 Log speed や 対地速力 SOG ( Speed Over Ground )などを用います。距離感移動を考えるならば、対地速力で良いとおもいますので、スピードメーターが無い船ですが、最近ではGPSプロッター等の機器に、SOGが表記されていたりします。この時の、表記はkn(ノット)で表記されます。ちなみに1ノットは、1時間に1海里進むスピードです。1海里は海マイルともいい、メーター換算で、1.8529mになります。これが、地球上の緯度の1分に相当します。なので、海図で1海里の距離を採る時には、海図上の緯度線から図ります。現在、船舶は勿論、航空機もこちらの海マイル(nautical mile) を)使用します。ちなみに、1ftは 0.3048mとなり、 12インチ 3ftが1ヤードとなります。

そうなると、この23ftのクルーザーの長さは、7mという事になり、個のクルーザーの巡航回転域での、巡行速度は23ktとすると、1時間に、42.6Km走ることになるので、ガソリン20ℓ なので1ℓあたりの走行距離は2km なので、燃費はリッター2キロとなります。なんで、こんなに走らないのかと言われれば、すなわち、船舶は常に水の抵抗を受け続けているので、車の様にアクセルを戻して走行できない、つまり常に回しているので、燃費は極端に悪くなるのです。

また、不確定な、潮流、風にさらされるので、燃料には常に余裕を持つように心掛ける必要があります。そのためなのか、スピードメーターは無くても、燃料計はきちんと備わっています。常に、燃料残量には気を付けてまいりましょう。

先ほど、ほんのさわりを書きましたが、海図の緯度線を採るという話ですが、2級受験では関係の無い海図の問題ですが、小さなボートとはいえ、船で沖に出る以上は、ナビゲーションの基本中の基本の手前の、入り口の海図の知識、気象、海象、機関など、最低限1級を取得した後、海に出ることをお勧めします。

さらに言えば、#特定免許 #安全講習  はぜひ受けたほうが良いです。最大の救命ボートは本船である、船を捨てるのは最後の判断、体は濡らすな、しかたなく飛び込むときは温かい格好で行け、ただし、水に落ちた人間を、発見することは至難の業。(先ず発見されない) 漂流中、水が限られる環境下では、炭水化物は良いが,タンパク質はより水を必要とするので注意、魚は南洋の場合は特に毒魚も多いので要注意!!生食も危険。一方で鳥は比較的食べられる。 #ハイポサーミア  の恐怖 ある意味で、海に出る事は、山岳エリア同様に決して日常ではない事、そこには、一つ間違えば、確実な死が存在するという事が、少しでも理解できてきます。

以前、山を歩いていたころ、おりからの山ブームで、危険な状況になる人が多く発生したのを、聞いています。今、あの頃の山の様に、釣りを中心にして海へ出る人が増えているようです。なぜライフジャケットが必要なのか。考えて船に乗る人が、どれだけいるのでしょうか? 

今日は、余談ばかりでしたね。

写真の説明: 風の塔 アクアラインの通風施設だそうです。

その下がロイヤルウイング 横浜港のレストランシップですね。

ベイブリッジの沖で会いました。

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特定免許のために安全講習も参加しました。研修場所は、プロの施設なので、ボートの世界とは少しだけ違う空気が流れます。研修内容は、半日が座学で、かなり有意義な授業でした。そして午後は実習です。救命筏を実際にご用意いただき、乗り込みます。これの搭載を義務図けられる船に乗る可能性は、私達でも0じゃないですから、真剣に受けました。

ちなみに、小型船舶特殊 のライセンスもありますが、安全講習は特殊ではなく特定です。特殊にあらる水上オートバイこれはまたの機会に書きます。乗り物としてとても魅力的なのです。

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これは、横浜港に停泊中の巨大な船です。LNGガス船 AMALI ブルネイのガス田からガスをはこんでいるそうです。300m弱の長さがある船です。全長200m以上が巨大船と分類されるので、巨大船ですね。

海にひとたびでれば、汽艇等 分類の小型船舶も、このような巨大船も同じ水面を共有するのですから。

それなりの心構えが必要なんです。

でも、素敵な世界なんです。 レンタルなら、お金もあまりかからない

ぜひ、この世界へ どんなお勉強が必要かは、以下を参照ください。

ライフジャケット ボートには必需品です レンタルボートの場合は、船と合わせてレンタルがありますが。装着は義務なのでご注意ください。また、国交省の認定商品を着用する必要があります。桜マーク付きを購入しましょう。自動膨張式 手動膨張式がありますが、また、パターン訳もありますので、小型船舶に利用する場合は、事前に確認して適合するものを着用するようにお願いします。

自動膨張式は、濡れると自動で膨張します。

手動は、タグを引くなど作業が必要です。



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