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「栄養検定」受験記ー勉強期間、勉強法、おすすめ本とか

本日、栄養検定3級を受験、合格しました。忘れないうちに、受験記を残しておこうと思います。

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なぜ受験しようと思ったか

自分も食事や生活に気をつけていかないと健康を損なうなと最近実感しており、また、子どもに食べさせるものもある程度栄養の知識をベースに考えていかないと無責任だなと思い始めていました。(自分の栄養関連の知識は中学高校の家庭科の授業で少しだけ聞いてほとんど忘れてるレベル)

モチベーションの一番はそのような普段の生活の中で必要な知識を身につけたいということなのですが、人生の目標の一つとしてスポーツ(卓球)を出来るだけ長く続けたいというのもあるので、スポーツ(運動)と食事や栄養の関係を確認する上でもベースの知識を得たいなと思っていました。

とはいえ、巷には健康情報が溢れており、たまに本を読んだりYoutubeでフォローしている医師や健康系の動画を見ていたりするのですが、分からない単語がほとんどで、それらを5分10分調べて何となく分かったつもりになっても、体や栄養の全体像が頭に入っていないので、すぐに忘れたり、腹落ちして理解できないでいました。

体の仕組みや栄養のこと等は「知ってるか知らないか」だけの話なので、どこかのタイミングで腰を据えて無理やりにでも一度覚える必要性を感じていました。

そこでこの検定の受験を通して、栄養の全体像を効率よく、過不足無く頭に入れることを期待しました。実際栄養検定3級のレベルは公式テキストによると以下のレベルだそうです。

難易度は、管理栄養士養成校の「基礎栄養学」やその他の科目の基礎的な内容

自分の実感としても、学習してみて「普通の人の一般的な知識では答えられないが、大学や専門学校の基礎科目の試験ほどでは無い」くらいの内容なのかなと思いました。したがって、「仕事として栄養や食事に関わるほどではないけれど、日常生活を送るにあたって栄養の基礎知識を体系的に覚えたい」くらいには丁度いいと思いました。

サンプルの問題は以下のような具合です。(公式問題集より抜粋)

たんぱく質分解酵素を3つあげよ
コリ回路について説明せよ
ビタミンEの主な働きを2つ述べよ

勉強期間、勉強方法

勉強期間は大体1時間 * 1ヶ月くらいだったと思います。試験の前日と当日は集中的に勉強しましたが。

勉強方法としては暗記がほとんどのため、いかに効率よく覚えるかがポイントとなります。ただし、各栄養素の消化吸収のように「流れ」を覚えるものと、各ビタミンの働きのように個別に片っ端から覚えていくようなもので少し毛色は異なります。

消化吸収については自分で何度も絵を描いて、ソラである程度、たんぱく質・炭水化物・脂質の消化吸収の流れを描けるようにしました。ただ、やはり複雑な部分もあり、本番ではうろ覚えで回答したような箇所もいくつかありました。
各栄養素の分解酵素が、どのような名前で(ペプシノーゲン、トリプシノーゲン、etc)、どこの器官で実施され(口腔、胃、十二指腸、小腸etc)、その分解酵素はどこから来るのか(膵臓、肝臓etc)といったことを、明確に覚えておくとよいと思います。

各ビタミンの働きといった単純に覚える作業は今回iPhoneアプリのFlashCardを使いました。単語帳を自分で作成して、ランダムに出題、覚えたものはチェックしていくといったことができます。
紙の問題集等だと何となく問題の順番とかで回答を覚えてしまったりもするので、このアプリは今回非常に助かりました。スマホで出来るので移動中の電車等でも学習でき、割と隙間時間を活用して覚えることが出来たので自分の時間のコスパも大変良かったと思います。問題自体は公式の問題集の内容をすべて手で入力しました。

欲を言えば机に座っている時にやりやすいようにスマホと同期できるパソコン(ブラウザ)版があるといいなと思いました。

感想

栄養関連の知識の基本をざっと学習でき、大変満足しています。よくある試験でしか使わないような無駄な知識の学習と思える箇所はほとんど無く、生活に必要な知識に焦点を当てた試験だったと思います。

正直、「消化」とか「吸収」とか何となくの単語イメージしか無かったのですが、この検定学習後は具体的な定義(消化にもいくつかあったりする)とそれらの仕組みを学ぶことが出来たので、体の中で起こっていることがイメージしやすくなりました。

フォローしている健康系のYoutubeチャンネルやお医者さんの言っている単語も、聞いてすぐに分かるものが増えてきました。これから興味を膨らませて知識を深めて実践に移していければと思います。(とはいっても料理することは大の嫌いなのでどこまで実践できるかは未知数…)
また、勉強すればするほど今まで不摂生だったなと理解し、いつ健康を損ねても不思議は無いなぁと思いつつ、まぁそれも仕方ないのでこれから少しでも出来る範囲で気を配っていければなと。

おすすめ本

さいごに、おすすめ本をまとめておきます。といっても、公式本が最強です。どの分野でもそうかもしれませんが、試験対策のテキストは学習者の立場にたって本当によくまとまっていると思います。多分今回覚えた内容も細かい部分はすぐに忘れると思うので、適宜調べ直すことになると思いますが、この公式テキストは捨てずに持っておこうと思っているくらいです。

(話は変わりますが、例えば、たまに小説なんかを読んで時代背景を知りたいなと思った際なんかは出口先生の試験対策の文学史の本がとても分かりやすいと思い、おとなになってから買って本棚に置いてます。多分他の分野でも試験対策用のテキストは良書がたくさんあるものと想像してます)。

同じ系列の本だけだと少し不安だったので、もう1冊手元には置いて勉強していました。以下の本を使っていましたが、こちらの本も完結にまとまっていて、図も豊富で分かりやすかったです。

適宜ネットで検索もしました。消化の流れ等は画像検索して、分かりやすいものをブックマークしておくといいと思います。

本居宣長に言わせると学習の過程は以下のようなので、どれか1冊だけ読むというよりは上記公式テキストをベースにいくつかの媒体での違った説明を読むと理解が進みやすいと思います。

いづれの書をよむとても、初心のほどは、かたはしより文義を解せんとはすべからず、まづ大抵にさらさらと見て、他の書にうつり、これやかれやと読ては、又さきによみたる書へ立かへりつゝ、幾遍(イクヘン)もよむうちには、始メに聞えざりし事も、そろそろと聞ゆるやうになりゆくもの也
(『うひ山ぶみ』)



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