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いやいやえん

‪"せんせいは、おかあさんにいいことをおしえてくれました。『いやいやえんにいらっしゃい。いやいやえんなら、しげるちゃんもすきになりますよ(略)』1962年発刊の本書は、保育者の言葉で書かれた日本で初めての童話として数々の賞を受賞してきた【50年以上たっても版を重ねる】ロングセラー絵本。寝る前の幼児への読み聞かせにもぴったり‬。

個人的には絵本にはあまり詳しくないのですが、友人にすすめられて本書を手にとったのですが。ひらがなが多く、漢字にはすべて「ふりがな」がふっている優しいテキスト、クジラも熊もオオカミも話しかけてくる世界観の中で【元気いっぱいなれど拗らせ気味な】しげるちゃんの日々に何とも癒されます。

また本書は、著者が実際に【働いていた保育園の児童たちをモデルに】描かれているわけですが。大人から見れば理不尽というべきか、マジックリアリズムもかくやといった【ファンタジー要素の中に突然現れる警察にパトカーといったリアル】が混在する物語なのですが。でも幼児から眺めたら決して不思議ではないのだろうな。。と失われた過去に想像の翼を羽ばたかせていただきました。

幼児向けの読み聞かせ本を探す人へ、子供時代を懐かしみたい誰かにもオススメ。

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