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一人でもできる映画の撮り方

"この本は、映像作家をめざす人へのハウツー本として書いた。一方、映画が大好きな人には映像論として、また映画を見ようと思う人にはソフト・ガイドとして読んでほしい。"1985年から6年間の雑誌連載、『アメリカの夜』としての深夜番組化で反響を呼び1995年にあらためて加筆、書籍化された本書は『踊る大捜査線』の【本広克行監督も若かりし時に勉強した】タイトルに違わない読み応え。

個人的に毎週のように映画館に足を運ぶ映画好きとして、加えて本格的ではなくても【映像も一人で創っている】ことから、まさに冒頭に紹介した文章に惹かれて教科書的に手にとりました。

さて、そんな本書はカメラワークから始まり、撮影アイデア、レンズ・フォーカス、照明や録音、編集や特殊効果と各章ごとに丁寧に説明してくれているわけですが。私の様に専門的に学んでいない立場としてはまるで【目から鱗の貴重な内容ばかりで】これからも撮影の都度、何度も読み直そうと思いました。

一方、丁寧なハウツー本といった部分以外にも、技法の説明として多くの誰もが知る有名映画のシーンをイラストで再現、監督や撮影の意図を紹介してくれているのも映画好きとしてとても嬉しく。久しぶりに鑑賞しなおそうか。と【新たな眺め方、楽しみ方を伝えてくれている】のも嬉しかった。

映画好きやYouTubeなどで映像を公開されている方、またタイトル通りに1人で映像制作を始めようとしている人にテキスト的にオススメ。

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