監督不行届
"嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね(中略)『エヴァ』で自分が最後までできなかったことが嫁さんのマンガでは実現されていたんです。ホント、衝撃でした。"2005年発刊の本書はアニメ化もされた、オタク夫婦『カントクとロンパース』の物語。
個人的には開催されていた「庵野秀明展」がとても良かったので本書も手にとりました。
さて、そんな本書は『エヴァンゲリオン』で一大ブームを巻き起こした庵野秀明、『働きマン』他の代表作で知られる漫画家の安野モヨコをそれぞれモデルにした『カントク』と『ロンパース』の結婚式の様子から始まり、部屋の整理やダイエット、旅行といった二人の日々の生活が綴られているのですが。
まあ「庵野秀明展」でも先に圧倒されましたが『カントク』のコレクションやこだわりのオタクぶりは流石の一言で。こうした日々から『エヴァ』はもちろん、様々な素晴らしい創作物が生まれてきたんだな。と感慨深く、納得するものがありました。
また、やはり本書の後書きを寄せている庵野秀明の著者、安野モヨコにむけた愛情はもちろん、同じ創作者としてのリスペクトは素敵で。何だかこうした夫婦生活に憧れてしまいます。
庵野秀明、安野モヨコファンはもちろん、オタクカップル、夫婦の方にもオススメ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?