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翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK

"『【もっと海外文学を!】【翻訳物はおもしろいんだ!】と主張する冊子』。『BOOKMARK』は、そんなフリーペーパーとしてスタートしました。"2019年発刊の本書は、知る人ぞ知る海外文学紹介フリーペーパーの創刊から12号までの3年間を整理し書籍化した、海外文学好きには堪らない一冊。

個人的にも海外文学はやはり【興味を持たない人に手にとってもらうのが難しい】事から、以前から運営する本屋にも重宝して設置、配布させていただいている『BOOKMARK』が遂に書籍化!と知って、喜んで購入させていただきました。

そんな本書では、毎回テーマを映画化作品、ファンタジー、非英語圏文学、SF、新訳、クラシックホラーと様々に設定して海外文学を紹介してきたフリーペーパーをまとめて収録しているのですが。読み逃していた分に関しては、フリーペーパーは発刊時に見逃すと【なかなか手に入らないことから】貴重で嬉しく。一方で、村上春樹に江國香織、町田康に佐藤亜紀といった豪華作家陣が寄せているエッセイも、それぞれに味があって楽しめます。

後、紹介されていた本に自分が既読なのを見つけるのも嬉しいですが、やっぱり全然知らない本が圧倒的に多く、ただ単純に【世界にはまだまだ知らない本との出会いがあるんだ!】そんな当たり前のことをあらためて感じられるのも嬉しい。

海外文学好き、翻訳本好きはもちろん、それらに興味を持ちつつ一歩を踏み出せない誰かにもオススメ。

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