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東京タイムスリップ1984⇄2021

"時空を超えてのタイムスリップ。写真の面白さ、楽しさが伝わったら嬉しいです。"2021年発刊の写真集である本書は"身近な絶景"をライフワークとする写真家が自身の原点。1984年の写真と対になる、新たに撮り下ろした2020年の写真で構成、インスタでも大反響を呼んでいる記憶を呼び覚ます写真集。

個人的には東京オリンピックがどうであれ、準備のための再開発で東京の街並みもまた随分と変わったのだろうな。そんな事を思いつつ手にとってみました。

さて、そんな本書は2020年の新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言をキッカケにフィルム整理をしていた際に、1980年代に20才の駆け出しのカメラマンとして渋谷で展覧会をしていた当時の風景写真をSNSで公開した所、予想以上に反響があったことから手応えを感じ【昔の写真と同じ位置、同じ角度】から比較する写真を新たに撮影して一緒に載せたところ、より大きな反響があった事から『写真集』として新宿、渋谷を中心に東京の駅前や公園、街の今昔が【約40年弱の時を隔てて"タイムスリップ"するかの様に】見開きで対に約60セット、120枚の写真集として出版されたものなのですが。

関西在住の私にとっては、率直に言えば『日常の光景』ではなく、出張や観光でたまに訪れる東京なのですが。それでも【日本の象徴的都市】として、ジョージ・オーウェルの『1984年』で予想されたディストピア社会とは違って、また70年代の高度成長期を経て【若者の熱気溢れる1984年当時の様子】それから約40年後。バブルも弾け、街並みとしては洗練・成熟したものの、コロナ禍の緊急事態宣言で、むしろ前述のジョージ・オーウェルの『1984』のように【閑散としてしまった『2020年』】を比較して、自分の人生の記憶を重ねながら様々な想いが浮かんできました。

また、著者の簡単な解説と共に本書に収められた写真の街並みの中には、すっかり変わってしまった場所もあれば【驚くほど変わっていない】場所もあるわけですが。国全体として縮小時代を迎えた中、これまでの様な【開発ありき】の大規模なイベント誘致も如何なものか。と思いつつ。一方でノスタルジックに【何でもかんでも保存する】のもどうなのか。と。要は『開発と保存』のバランスが求められる中、変化の激しい都市住民の1人として、考えさせられる部分がありました。

そんな事もさておき!。色々と落ち着いて移動制限が解除されたら。東京にまた行きたいぞ!【シンプルに旅に、東京に誘われる】一冊でもありますね。

東京在住の方はもちろん、1980年代に様々な記憶が甦る世代の方へ、また精度の高い定点観測写真集としてカメラ好きな方にオススメ。

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金融関係で働きつつ"地域・社会問題を文化力で解決するワオンPJ起業。つまり複業家。面白い人・事・場と出会ったり、繋いでいくのが大好物。現在は大阪・フリーペーパー専門&古本屋はっち、京都・町屋はんざきの2拠点生活で発信中。書評・選書/居場所づくり/美術史講師/読書会主宰/映画監督