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どうかこの声が、あなたに届きますように

"ただ共感したり、時に反発したり、笑ったり泣いたりする時間を、ほんの少し一緒に過ごすだけだ。けれど、そうして届け合う声が、ほんの一ミリの未来を動かすかもしれない。"2019年発刊の本書は、ラジオ放送を通じて再生していく元・地下アイドルとリスナーたちの心温まる物語。

個人的には、こちらも関わらせていただいている【読書による文学賞】の推薦図書として手にとらせていただきました。

さて、そんな本書は元・地下アイドルとして傷を負った少女がラジオの番組アシスタントとしてスカウトされ成長していく物語、また彼女の声に癒されるリスナーたちの物語が【それぞれに進行しながら最終的に組み合わさる】構成となっているのですが。随所に挿入されるラジオ番組の放送やりとりに笑わされつつ、読後には直球的に癒されました。

また、本書の登場人物が『ネットだと、いつでもどこでも誰とでも繋がってしまう感じ』が【強制的に共有される】のに対して『ラジオの基本的には一方通行』でも【繋がろと思えば繋がれる】空気感が"自分には丁度良い"的に語るシーンには、確かにラジオならではの普遍的な魅力だな。と頷かされました。

ラジオ配信者、リスナーの方へ、また心温まる再生物語が好きな人にもオススメ。

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