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魔眼の匣の殺人

"俺が側にいようとする限り、彼女はそうやって俺を守るつもりなのだ。違う。このままでいいはずがない。たとえ彼女が俺のホームズでないとしても。俺は、彼女のワトソンにならなければならない。"2019年発表の本書は予知・予言をテーマにクローズドサークルを成立させた本格ミステリ第2弾

個人的には神木隆之介と浜辺美波で映画化もされた前作が面白かったので手にとりました。

さて、そんな本書は昨夏の"湖集団感染テロ事件"を多大な犠牲を払いながら切り抜けた神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が、今度は人里離れた元超能力研究施設"魔眼の匣"を訪れた、孤立してしまったことで、そこの主"サキミ"による『あと二日のうちに、この地で四人死ぬ』という【予言に縛られた事件】に巻き込ますされていくわけですが。

前作で驚かされたクローズドサークルの成立法と比較すると、本書の予言を恐れた住人たちによる?【橋が燃やされて閉じ込められる】という最初の展開こそオーソドックスさを感じたものの、そこに今度は『予言、予知』という超常現象の要素が【前提として絡んでくる】ことで、今回も最後まで結末が予想できず楽しめました。

また、閉じ込められるのが主人公を含めた9人。その限られた人数の中で死人が次々に出るので、何となく犯人らしい人物は途中でわかるのですが。その動機や方法は終盤の謎解きになるまで一向にわからず『そこであのネタが繋がるのか!』とびっくりしました。

良質な本格ミステリ好きな方にオススメ。

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