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異端の祝祭

やっと見つけました。貴女は素晴らしい。こんなに嬉しいことはありません』【社長】は笑美の手を両手で握り、優しく微笑んだ。先程頭に手を置かれたときのように、彼に触れられた部分から末端へと熱が伝わる"2021年発刊。本書は大手企業への内定から始まる民俗学カルトホラー良作。

個人的には本屋でふらりと見かけて、前情報なしに読みました。

さて、そんな本書は自己肯定感がかなり低い就職浪人中の23歳、島本恵美が大手企業『モリヤ食品』に無事に内定をもらうも、研修中から異様な体験をさせられることになり、それを心配した兄が心霊を専門に扱う佐々木事務所を訪れたことから物語は動き始めるのですが。

著者の作品は初めて読みましたが。Twitterで話題になってデビューされたこともあるのでしょうか。佐々木事務所を中心に【語り手が次々と変わっていくように明かされていく展開】はとてもテンポよく、かつ面白く。夢中になって一気読みさせていただきました。

また、個人的には、この一冊でもキレイにまとまっているのですが。探偵もとい事務所コンビも魅力的だし、視覚的にインパクトのある描写も多いので【ぜひ映像化、シリーズ化してほしい】そんなことも思いました。(あ、出てるみたい)

ホラー小説、民俗学好きな方にオススメ。

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