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原因と結果の法則

"これは解説書と言うよりも、ひとつの提案と言った方がいいでしょう。その目的は皆さんに次の真理を分かっていただくことです。『あなたの人生を作っているのはあなた自身である』1902年発刊の本書は、カーネギーやナイチンゲールにも影響を与えた自己啓発書の原点。

個人的にはあまり、自己啓発本は手にとらないのですが。先行き不安もあるのか、店頭にずらりとベストセラーとして並ぶ自己啓発本を眺めつつ【どうせなら原点を】と本書を手にとりました。

さて、そんな本書はいわゆるアメリカの一種の異端的宗教・霊性運動、聖書の内容を従来とは違う立場から解釈しようとする【ニューソートに大きな影響を与えた一冊】として知られているわけですが。1章から7章にかけて、人格や環境、健康や目的、成功やビジョンにおける思考の影響について短いセンテンスでわかりやすく書かれているのですが。

個人的には【気高い思いは気高い人を作り、低俗な思いは惨めな人を作る】つまり『自分の人生は(神が決めるのではなく)自分の思い通りになる』ということが何度も繰り返し述べられている本書。当時アメリカで主流であった『現世利益の追求を戒める』キリスト教プロテスタント系カルヴァン主義への【反発から支持された】のはよくわかる。とやはり思いました。

一方で、100年前に書かれた本書ですが。良くも悪くも現在、様々な社会的成功者が書いている【自己啓発書との類似点】それぞれの具体的な成功体験こそスパイス的に違いはあっても、ほとんど本書の内容と変わらない、アレンジにすぎない事にすぐに気づかされて愕然としてしまう。(とはいえ、それで手にとった人が救われるならそれはそれで。。ですが)

自己啓発書に興味がある人の最初の一冊に、またスピリチュアル系が好きな人にもオススメ。

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