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AKIHIRO KUMAGAYA "OBJECTS"

デザイナー 熊谷彰博による企画展示「OBJECTS」を、 2021年7月7日(水)~7月24日(土)の期間、 (PLACE) by methodにて開催いたします。

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デザイナーとして、グラフィックやプロダクト、空間デザインなど、独自の視点と考察からリサーチ・コンセプトメイキング・プランニングをはじまりとした統合的なデザインとディレクションを手掛けている熊谷彰博。

とるにたらないものの収集を集めた無印良品 池袋西武 企画展「STOCK 展-気づきを、備える」(2015)以来、人と物のつきあい方、物の価値が変わることを探求してきた熊谷彰博による、初の個展です。

周縁を微かに

“西日本の弥生土器は縄文を持たないのが普通であるが、関東地方は縄文をもつものが目立つ”*
ある周縁は隣接する周縁と衝突、受容、融合が起こる。

文化の周縁から着想を得て、物の周縁に転用する。
輪郭へ投影された概念、素材の肌理、環境の構成から微かな情報を抽出。

物はゆらぎ、知覚や記憶を媒介する。

*東京大学総合研究博物館「関東地方の弥生土器」

本展では、薬草園だった場所を改修した日本初のオー・ド・ヴィ蒸留所「mitosaya薬草園蒸留所」から依頼を受けて制作されたプロダクト「Botanical Composition」と、木の板目、柾目、木口の面を再構成し、立体的な木材を表現した作品「木目版画」の新作を展示・販売いたします。

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《Botanical Composition》
結縄した竹に植物をかけ、重石をただ置いて構成したオブジェクト。
森林の木々に草で編まれた紐・縄を張る。見えない空間を示す境界のはじまりは紐・縄と考えられる。竹と石が不安定ながら均衡を保つ緊張した佇まいに、ある人はしめ縄、止め石に通じた結界や進入禁止の暗示を思い起こす。植物や重石は使う人により変わっていい、不安定で倒れれば起こせばいい。自然と向き合い、記憶を媒介する微かな物。

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《木目版画》
木の板目、柾目、木口の面を再構成した“彫らない木版画“。
物の見方、視点を変えることに関心がある。物の情報として、素材の肌理(木目・きめ)は、四季の成長により濃淡のついた春目・冬目ができ、柔らかさや吸水力が異なる。木材・木工の見方から版を考え、木目の情報を引き出す方法として、世界最古の印刷技術の木版画を選択した。木目は透視図法(大和絵)に組み合わせて立体的に見える明確な構成だが、水彩により周縁は微かになる。

自然物から生み出された2つの作品。どちらも、最小限の必要な要素だけを抽出し、そのままの姿形が生かされています。素材に対して一つ一つ理解を深めながら、新たなかたちとして生み出された作品は、これまでのものの見方とは違った気づきを与えてくれます。

OBJ03のコピー


会場にご来場頂く皆さまには、安心してご覧頂けるよう、感染拡大防止に細心の注意を払い、対策を強化しております。【本展における、新型コロナウイルス感染拡大予防および、拡散防止対策について】の趣旨をご理解頂き、ご協力のほどお願いいたします。

OBJECTS
会期:2021年7月7日(水)~7月24日(土)
閉廊日:日曜日 ※祝日の7月22日、23日は開廊いたします
時間:12:00~19:00
会場:(PLACE) by method, CIRCLE
住所:150-0011 東京都渋谷区東1-3-1 カミニート#14, #17
地図:http://goo.gl/maps/nzyvr
電話番号:03-6427-9296
ECサイト:https://placebymethod.com
参加作家:熊谷彰博
作家在廊日(予定):7月7日、10日、17日、22日、23日、24日
主催:method inc.
熊谷彰博 Akihiro Kumagaya
物事の関係性や仕組みを探求し、独自の視点と考察からリサーチ・コンセプトメイキング・プランニングをはじまりとした統合的なデザインとディレクションを手掛けている。また「ある見方、考え方」をつくり、様々な企業やブランドとともに実践している。主な仕事に、無印良品 池袋西武 企画展「STOCK展」企画・監修・会場構成、「柳本浩市展」キュレーター、21_21 DESIGN SIGHT 企画展「雑貨展」コンセプトリサーチ、渋谷ヒカリエCreative Lounge MOV 「aiiima」アートディレクター、オリンパス純正カメラバッグ「CBG-2」プロダクトデザイン。編書に、『STOCK』(MUJI BOOKS、2017)。
alekole.jp / IG @akumagaya

【本展における、新型コロナウイルス感染拡大予防および、拡散防止対策について】
・可能な限り、少人数でのご来場にご協力をお願いします。
・会場内でお客さま同士の距離が十分に保てなくなった場合、入場制限を設ける場合がございます。
・発熱、咳等の症状がある方や体調が優れない方はご無理をなさらず、ご来場をお控え下さい。
・ご来場の際はマスクの持参、着用をお願いします。また、入場の際、検温を実施しております。検温の結果、体温が 37.5°C以上の場合、入場をお断りさせて頂きます。
・ギャラリー入口に除菌用アルコールを設置しています。手指の消毒にご協力下さい。
・スタッフによる除菌スプレーでのドアノブの消毒や、会場内の換気を徹底しております。
・お客さまの安心、安全のためフェイスシールドのお貸し出しを行っております。ご希望の際はスタッフまでお申し付け下さい。
・会場内で体調が悪化した場合は、至急スタッフへお申し出下さい。

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