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お金の稼ぎ方を知ることよりも、自分のお金の使い方を徹底的に分析することが大切【本:ノマドライフ】

2012年3月、もう10年前に出版されたこの本は、今では日常でよく聞く「ノマドライフ」「テレワーク」といった、好きな場所で好きな人と仕事をする、というライフスタイルのための「トレーニング」が書かれている。

「ノマドライフ」と聞くと、海辺でヨガやサップして、そのままパソコン作業・・・とか、グランピング風景とか、森林が見える宿とか、そんな空間での仕事がよくイメージされるけれど、この本では、そもそも、仕事や生活、遊び、全てを社会の区別に合わせるのではなく、「自分の人生にとって有用なことは何か?」に集中することが大事だということを繰り返し伝えられる気がする。そして、「自分らしさ」というものは、ある程度の苦い経験や過去の学び、多様な人々との対話や関係というものを経てからでしか追求できないのでは、とも思う。

「従来型の会社に守られた生活を送るのはパッケージ型の旅行を送ることと同じ」

生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ。

By 老子

・人生を仕事かプライベートかといった従来の区分けで考えるのをやめて、自分らしさを追求すること

・北欧では経済成長が頭打ちになり、労働時間の短縮が進んでいる。法廷労働時間が週37時間に定められている。

・2つの拠点を構え、1か所は都心の小さな賃貸、もう1か所は郊外の家に住んで一部を人に貸すといった、これまでとは違うスタイルが生まれている。
―家をはじめ、モノを持たなければ持たない程、身軽になる。

・ノマドライフは続けていくと、ライフスタイルそのものがコンテンツになる。ライフスタイルを突き詰めるほどに、生活や仕事のスキルが上がり、その上がったスキルからビジネスをクリエイトする能力がつく。

・「副業」ではなく「複業」の時代が到来している

・ベースをつくる時期(5年)は、あれこれ欲張るよりも、何かに集中するのが良い

・第二のフェーズ(3年)では、小さくてもビジネスの種を捲いておく。勉強、資格取得、人脈等。

・第三のフェーズ(5年)では、仕事に集中し、濃密に働くことが必要。

第四のフェーズ(3年)では、転換期としてデュアのルライフのリサーチ、ノマドビジネスを築き上げる。

・少なくとも、15年程は仕事に専念する。最後は、シェアの時期。周りに広める。

・原動力の一つはビジネス書の多読。とにかく読書は投資!

・会社員だからこそ、ノマドライフの準備ができる。ベーシックインカムは必須。

・ノマドライフは、何かの組織や集団に属するものではなく、個として生きることでもある。だからこそ、他の人とのコラボレーションが必要。目の前にある仕事やお金を追いかけているようでは、自分らしい働き方など永遠にできない。

・給与以外の、事業、不動産、利子、配当、投資

・ノマドワークの働き方は流動的で、流動的である以上、全然違う分野のことをやらなければいけない場合もある

・1つの仕事にこだわらず、種をいろいろ蒔いておく。長期的な視点で複数のビジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってくる。(これは後からわかること)

・個人でお金をもらう以上、その対価に見合うものを提供しなければならないという緊張感や、自分がそれだけの力をつけなければいけないと意識し続けることも、どれも良いトレーニングになった。

・自分が人を選ぶ前に、自分が選ばれる人になる

・楽しいこと=ライフスタイル系+スキル+マーケット(楽しいことをしつつ、お金をもらえる仕組みをつくるところから考えてみると良い)

・快適な場所(第三の場所)を、会社以外のどこかに持っておく。アイデアが浮かびやすい等。

・南欧は労働時間がカットされた分、それなりの結果でよしとしているのに対し、北欧・中欧は労働時間が短くなった分、集中していままでと同じ成果を上げようとしている

・オートシンクとデータ共有はマスト(eg. Evernote, iCloud, Dropbox, SugarSync等)

・様々な無駄をそぎ落とし、自分が本当に必要な額を見極めるという能力が、自由になるために必要なこと

・ポイントは、地方にいながら都心の仕事をすること

・お金の稼ぎ方を知ることよりも、自分のお金の使い方を徹底的に分析することが大切

・アメリカンエキスプレスは、もともと世界最大の旅行代理店の一つなので、本質はトラベルカード。移動が多いノマドライフに役立つ付帯機能がある。

・シンプルな暮らしを求めていくと、限られた中で楽しみを見つけるようになる

・セルフメディア(ブログなど)で重要なのは、意味のあるものを発信していくこと。情報をシェアする意識を持つ。

・自分がどういう人間で、何ができて、どんなブランドなのか、自ら発信する

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