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海外のオンラインでのヨガインストラクターRYT200の資格取得までの道のり【調査編】

オンラインで授業を受けることや、会議に参加すること、語学を勉強することが当たり前になった今、「今だからこそ、オンラインでのヨガインストラクター養成講座があるんじゃないか?」とふと思った。

なんなら、とてもタイミングよくオランダ・アムステルダムのヨガコミュニティーからメールが届いており ”Get Certified As A Yoga Teacher From Home” との案内が。

ヨガに通い始めたのは約7年前、そして3 年前から、少しのまとまった時間があれば、ヨガインストラクター養成講座に興味があって、調べてはいたのだが、どうしても費用が高すぎて諦めていた。

なぜ、日本のヨガインストラクター養成講座は費用が高いのか?

この高すぎる理由は、いろいろ考えらえるけれど、まずそもそも、ヨガインストラクター養成講座を教えている先生方も、高い受講料を支払ってインストラクターになったはずなので、当然、人件費がかかる。そして、日本国内のヨガ設備の完璧さ。ホットヨガ空間をつくるのにすら光熱費が高くつく。エアリアル・ヨガをやろうと思えば広い空間と設備代がかかる。養成講座にしっかりとしたオリジナル冊子を作るのであれば、それもまた教材費がかかる。

日本でヨガのクラスを受けるのに、1時間1000円はかかる。(考えたら、ヨガを200時間受けるだけで20万円をすでに支払っている)ベトナムでは、1時間75円や、シャワールームやロッカー等の設備が整っている場所でも1時間250円程。最近出てきたオンラインでの月額制ヨガはもっと安いが、何よりも人件費や設備代が高くつく。

世界のヨガ体験

7 年ほどヨガに通って、オンラインでも自主的にやって、日本、バリ島、インド、ベトナム、ラオスなど旅行ついでに現地のヨガレッスンにもドロップインさせてもらって気づいたのは、できる限り設備代がかからない、熱帯気候の地域で、開放的な外の空間でのヨガは、精神的にも身体的にも快適であり、自然であり、コスパも最強だということ。ベトナムでは、博物館の隣にある超オープンスペースのヨガに週3回ほど通っており、終わったらそのままバイクに乗って家でシャワーを浴びるという、ストレスフリーな環境。寒くないのと、家が近かったのもあるけれど、行く前と後のハードルが低い。ヨガの発祥がインドで、自然と「ホットヨガ」になる環境があり、開放的で、ヨガ設備を街中につくることすら「近代化」の代償なので、当然なのかもしれない。

で、一番の理由は、単純に「言語」の問題もあるのだろう。こういう時に、英語を学んでいて本当に良かったと思う。(同時に、何でも英語で「国際基準」「国際認定」のルールを作っていく帝国主義的?な世の中の流れにはいつも疲弊するが・・・それが現代の社会)

オンラインのヨガインストラクター養成講座

さて、とても前置きが長くなってしまったが、現在、アメリカの全米ヨガアライアンス協会は、9月30日までの期間限定で、オンライン養成講座での証明取得を許可している。これは、結構チャンスなので、オンラインの講座をいろいろ検索してみた。


Bend it Like Buddha YOGA Algarve Portimao in Portimao, Portugal 

最初から驚いた。USDで449ドルは、日本円で約5万円。インストラクターが4名ほどいて、だいたい皆さんRTY200終了。ライブのオンラインセッションがロンドン時間なので、これはアジアからの参加が難しいかも。ヨガのスタイルはAshtanga(アシュタンガ)とVinyasa(ヴィンヤサ)。ただGoogle Mapの口コミで、ここの先生もインドで「修行」を行っているのだそう。だったら、インドを探せばよいんじゃ・・・?

場所に関しては、Bookyogaretreatのサイトでも以下のように紹介されていた。費用が安いのはインド、タイ、グアテマラ、ネパールなど。

AADI YOGA in Rishikesh, India 

Rishikesh というインドの街は、ヨガのメッカでもあるのだそう。この街と、日本との時差は3時間半、ベトナムとは1時間半の時差がある。ヨガのスタイルはHatha、Ashtanga、そして Vinyasa。開始日がいくつか設定されており、28日コース(毎日5時間)か45日コース(毎日3時間)がある。

ドロップインクラスもあって、90分でINR350(約500円)だった。

Living Yoga School in Rishikesh, India

このヨガ教室も、Rishikesh というインドの街にあるそうだ。Rishikesh はガンジス川沿いの街で、とても魅力的。このヨガクラスも安くて良かったが、教室の開始時間が15時半から(日本時間19時)と、時差を考慮すると遅いので難しそう。そして、口コミで、ここの教室の食事は他から配達されてくる、と書かれていた。もしや上記のAaDi Yogaかな?ヨガスタイルは、Hatha、Vinyasa、Nidra、Ashtanga。

全米ヨガアライアンスへの登録

この上記200時間を終了したところで、スクールからの証明書はもらえるが、実際に授業を行うには、全米ヨガアライアンスへの登録が必要となる。その申請料金が、スクールの回答によりバラバラだったけれど、以下が参考になる。大体、申請料金50USD、そして年間登録料金が60USDほど。これは、信任システム管理に充てられるのだとか。ヨガの先生も大変だ。

https://ryt.jp/fee


主なヨガの種類

Hatha Yoga(ハタヨガ):基本のヨガ(運動不足解消)
→サンスクリット語で ha =太陽、 tha =月

Ashtanga(アシュタンガ):中級者~上級者向けのヨガ(自律神経)
南インドの街、マイソールシティで教えられていたヨガ

Vinyasa(ヴィンヤサ):運動量多いヨガ(デトックス、柔軟性)
→サンスクリット語で vi =特別な方法、nyasa=配置する

海外のオンラインヨガレッスンを選ぶときのコツ

・ヨガのインストラクターの経験年数や取得証明書を確認する
・自身にとって、Live-sessionが良いのか、Self-pacedが良いのかを決める
・オンラインとはいえ、ライブセッションも数時間設定があるので、インストラクターの所在地、ヨガ教室の国を確認し、時差を計算する
・オンラインでも、開始日も終了予定日も決まっているのもあるので、その場合は日程と時間を確認する
・Google Map での口コミや、ウェブサイト等の情報も調べる
・Youtube があれば、頻繁にアップしているか、インストラクターの英語の聞き取りやすさを確認する(母国語だから聞き取りやすいとか、ではなく、相性や説明の仕方の聞き取りやすさ)
・クラスによっては「指定本を用意して」と書いているところがあったので、なるべく不要な教室を選ぶ(シンプル・イズ・ベスト)
・全体的に、ヨガ教室がアメリカやヨーロッパにある場合、費用が高額の場合が多いのと、そもそもインストラクター自体がインドでヨガのクラスを受講している場合が多いので、発祥地が良いのかも(また、アジア在住側にとっては、時差が数時間なので良い)

・・・など。

それにしても、捉え方によっては、このようなヨガのインストラクターの資格でさえオンラインで取得できるようになる世界は「資格」という概念が変わっていくのだろうなと思う。同時に、「資格」というのは、第三者に証明する為に必要なものなのだが、その資格を取得するために選ぶ教室でさえ、もはやGoogle Mapの口コミ、Youtubeでの教え方、インストラクターの考え方、Facebookの更新頻度などあらゆる角度から見られるものだと思う。

・・とまぁ、超現実主義な私は、「ヨガはできない~」「忙しいから」と言っている人たちの思考を変えようとも変えられるとも思っておらず、ただ、ベトナムのメコンデルタで訪れたエコ・リゾートやビレッジで、「ここにヨガの体験を加えると、きっと滞在者の体験がより良いものになるはず!」という妄想の世界が講師への道を考えたきっかけ。あと、結構、解剖学、生理学、哲学、栄養学、アーユルベーダにも興味があり、2年前に薬膳の資格を取得してからも、日常生活の為に学んでいた。そして、ヨガは全てのスポーツの基礎となる筋力や持久力、柔軟性、集中力などを鍛えることができるから、ジョギング中のフォームや下肢にかかる負担が軽減する、気がする。

おまけ

https://www.youtube.com/watch?v=iUKjuni-6l8

Lake Atitlan in Guatemala

Bali もやはり良いなぁと。映像内の、実際に模型を見せながらの座学や、ピアヨガが良い。ただ宿泊費用と食費が高いなー・・。

現在、世界70ヶ国以上に及ぶ、約10万人のヨガインストラクターと6,000以上のヨガスクールが全米ヨガアライアンスに登録しています。全米ヨガアライアンスに登録しているヨガ講師をRYT(Registered Yoga Teacher)と呼び、ヨガスクールをRYS(Registered Yoga School)と呼びます。らしい。そして、以下記事にて、全米ヨガアライアンスによるリードトレーナーの基準引き上げやカリキュラムに関する見直しが行われているとのこと。

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