風桶の感想をやっと書いたよ!!

前書き

これは梅棒 13th “RE”WORK 『風桶』を観た人間が、観劇後1ヶ月半近く置いて書いた感想です。大好き、良かったなど小並感だらけです。見逃してください。

梅棒並び演者、スタッフの皆様、最高の舞台をありがとうございました。

吉田兄弟と夜桜前線feat.江戸の人々

  • まず、梅棒には前説があります。基本がノンバーバルであり、導入の意味合いとお客さんとの一体感を生むためもあるのか、前説からストーリーが始まってます。

  • 本作は300年後の未来からやってきた科学者、元凶その1吉田テスタロッサ(演:梅澤 裕介)がタイムスリップ先の2021年にやってきたところからお話はスタートします。

  • 未来クイズ(300年後の未来に関するクイズ)では、私が観たときは300年後の未来で流行っている一発ギャグと、一番高い建物のクイズだったと思う。

  • ゲッツは普遍。

  • そんなテスタロッサが現代にやってきた理由は後述の通り。

未来に生きる科学者・吉田テスタロッサは、行方不明となった兄を探して現代にやってきた。ところが再度タイムスリップする際に3人組バンド「夜桜前線」を巻き込んでしまい、300年前の江戸時代にたどり着く。

公式サイトより引用
  • M1は『夜桜前線』の解散ライブから始まります。解散ライブということもあってか、ファンの熱量がえげつない。ファン役は他演者が担当しているので、初っ端からキレッキレダンス。

  • 夜桜前線の曲がめっちゃノリやすい。最高。

  • 前説でテスタロッサが「解散なんてしてほしくない!300年後にもファンはいますと伝えたい!」といったことを話しているのですが、とても同意しました。

  • 布袋ランボルギーニ(演:遠山晶司)はガチ恋製造機。

  • ラストライブを堪能したテスタロッサは、いよいよ江戸時代へとタイムスリップを開始。しかし、うっかり夜桜前線を巻き込んでしまいます。すでに伝わるテスタロッサの詰めの甘さ。

  • M2はタイムスリップしながらオープニング。初演風桶はアンビリーバーズのみYou Tubeで公開されていたので、観ながら「うわあ、風桶だ」と改めて感動しました。

  • 時間を漂うようにして、M3でいよいよ4人は江戸時代へ。ここで黒柳ムーン(演:正安寺悠造)とミノ・オカモト(演:鶴野輝一/ひこひこ※Wキャスト)と離れ離れに。

  • ここは江戸の人々のキャラクターがそれぞれ垣間見えるんですが、なんですいーつさんはこういう気弱な青年役が似合うのか(褒めてる)。本作の甘之丞(演:野田裕貴)もハマり役。小唄(演:渡辺みり愛)へ淡い恋心を抱いているところも「ああ〜!!梅棒の主役っぽい!!」と思いました。

  • 小唄ちゃんの熱いパッションと共に顔を出してくるオラオラ。さすが梅棒ヒロイン、ただの可愛い女の子じゃない。

  • かず吉(演:天野一輝)が調子の良さそうなあんちゃんっぽくて意外な配役。でも、とっても好き。

田中一家は悪い奴らだけど憎めないんだよな〜

  • M4では悪党一家(以下、田中一家)が馬に乗りながら乱入してきます。馬です。アレは誰がなんと言おうと、馬。公演中に一頭お亡くなりになってしまったようで、3回目観たときに田中雀拳(演:松浦司)が馬に乗らず子分を引き連れて出てきたので「馬と並走したんか?」と思ってしまった。

  • 田中神風(演:多和田任益)初見の感想は「すげえヲタクが喜ぶ格好してんじゃん」です。田中一家のお衣装好き。

  • 悪党の田中一家をあっという間にランボルギーニさんが倒します。ランボルギーニさん、圧倒的強者。

  • サクッと倒されちゃう田中一家。憎めない小悪党っぽさを感じる。

  • M5では江戸の人々とランボルギーニさんに絆が芽生えるシーン。ロックは時代を超える。

  • 廻郎(演:Naoki)の肉体美かつダンススキルが遺憾なく発揮されるわけですが、これはテスタロッサがうっかり廻郎の足を踏んでしまい、お詫びに自身の靴を貸したという経緯があります。テスタロッサ、またお前か。

  • かず吉の柔軟性も見どころ。

  • おらぁ、天野一輝さんが楽しそうにはっちゃけているところ見るのが、大好きだ!!

  • M6では場面展開。田部右衛門(演:eat)とおねつ(演:hirokoboogie)の農家夫妻。おそらく、田部右衛門が本作で一番笑いの量が多かったと思います。

  • そんな夫妻が手塩にかけて育てた農作物を奪いに来る田中亜薔薇(演:長谷川敬タ)と神風コンビ。どこの江戸時代の農家がパパイヤ作るというのか。

  • M7でタイムスリップから江戸時代にたどり着いたムーンさんが、バイクに乗って現れます。

  • ここで涙腺崩壊。M7のイントロ聞いた段階であかんかった。

  • 横山結衣ちゃん卒業おめでとう!!!!!!(何)

  • 本作は2016年公演の”RE”WORKなんですよね。当然、2021年にリリースされたM7の曲は、本作で起用が決定したわけで。梅棒からの餞(はなむけ)なのかなとか、すごく考えて嗚咽漏れるくらい泣きました。

  • すぐに梨!梨!梨!梨!が来たので危うく吹き出しかけました。後々調べたら梨は公式ネタということに驚きました。

  • 突然タイムスリップさせられたのに、困っている人がいたら見過ごせないムーンさんは間違いなく作中一番のいい人。

  • M8で再び場面転換、今度は江戸時代の妓楼が舞台。ここでオープニング以来の元凶その2吉田ベルリネッタ(演:塩野拓矢)の登場です。市丸(演:まりゑ)さんの強引な客引きに合ってしまうところに、ヴィランとは言い切れない人柄を感じます。

  • 妓楼で浦乃羽(演:松浦景子)の舞踊と小唄ちゃんの歌、そして酒に盛り上がってしまうベルリネッタ。酔っぱらいの演技が上手いのなんの。

  • 残念ながらベルリネッタに逃げられてしまった市丸姐さん、今度は田中一家が百仁華(演:YOU)を除いた3人で訪れます。

  • みんな大好きミノ・オカモトの時間だよ!!

  • 扇で顔を隠しながら、しずしずと出てくる芸者の姿に高まる3人。パッと扇を下げて出てきた顔は、見事な白塗メイクを施されたミノ・オカモト!思わずズッコケる3人!

  • 田中一家は悪党という側面もあるためか、コミカルよりかっこよさが目立つシーンが多いと思うのですが、ここのズッコケはもうド◯フでしたね。

  • ミノさんはどちらのキャストも個性的で可愛い。ミノひこさんはピエロ的な面白寄りの可愛さで、ミノつるさんは女子っぽい可愛さかなと思いました。

  • 若干ミノひこさんの方が大きく見えました。お着物がつんつるてん。

  • ミノひこさんの大道芸見れたのは感動。

  • M9は全員で叫びましょう。ソンナコトナイヨー!!!!!!!!

  • コロナ禍じゃなかったら絶対にコール&レスポンスしてたでしょってくらい観客全員が小唄ちゃんと同意見だったと思います。ミノ・オカモトは可愛いぞ!!

  • 私はM9まで浦乃羽ちゃんは意地悪な役なのかなと思っていましたが、この子はちょっと高飛車なだけで根はいい子だなと思いました。小唄ちゃんと姉妹みたいな感じですね。

  • 田中一家が小悪党感あって憎めないと思うところは、雀拳が圧倒的カリスマなわけではないところも一因かと思います。ミノさんをバカにして笑っていたら百仁華ちゃんにめっちゃ怒られていたところとか。

  • 最後、妓楼に帰っていくところのミノさんの振り向きに、昭和の少女漫画のヒロインを見た。

大体の元凶がテスタロッサである説を推す

  • M10にて、本作のヴィランズが出会います。ナイショデオネガイシマスの音ハメ最高です。神風くんの動きがほぼサザ◯さんでしたね。

  • M11は本当、こういう爽やかなシーンも非常に梅棒っぽくて大好きです。青春グラフィティと言いますか、爽やかさを噛みしめる(どういうこと)。

  • 小唄ちゃんと甘之丞が心通わせていく姿。甘酸っぱいなぁ!!

  • M12はテスタロッサがやっと科学者っぽいところを発揮してきます。

  • 江戸で一緒に過ごして気心知れたのか、夜桜前線を雑に扱い始めているところにも注目したい。ミノさんがわざわざおにぎりの差し入れしてくれてるんですよ!?雑にするなよ!!

  • ランボルギーニさんはクールで表情もあまり変わらないので、何考えてるかわからないところがあるのですが、やっぱり夜桜前線の3人でいるときは少しくだけた雰囲気になるところ良かった。

  • タバコの不始末、ダメ、絶対。

  • M13初見「テスタロッサ、またお前か

  • 場面的にはすっごく見ごたえあるし、音楽も盛り上がるんですけど〜!テスタロッサ〜!も〜!って思いました。

  • め組の3人が火消しの格好して集結するところ大好き。

  • 浦乃羽ちゃんの顔芸が大好きです。ここで芽生える廻郎との恋!完全な吊り橋効果!でも火の中突っ込んできて自分のこと助けてくれる人、好きにならずにいられないでしょうね。

  • 火事場泥棒しようとする田中一家を見た感想「あ、結構ちゃんと悪いことしてる」

  • M13のラストのサビで雀拳担いで現れるランボルギーニさんが強キャラ過ぎた。最高。

  • 殺陣のシーンは、遠山晶司さんが2.5次元で仕事してきた積まれたスキルが遺憾なく発揮されていたと勝手に思ってる。

  • 江戸時代だから当たり前とも思うのですが、雀拳筆頭に田中一家は悪いことしないと生きていけなかったんだよなって思う。M14で雀拳は初めてちゃんと生きることの尊さを知ったんじゃないかなぁ。

  • かず吉さん楽しそうで何よりです(にっこり)

  • M15は浦乃羽ちゃんと廻郎くんのダンスが美しい。リフト素晴らしい。

  • 上記二人の美しいダンスの横でまんじゅうを詰め込まれる甘之丞くん、詰め込む小唄ちゃん。小唄ちゃんS説が濃厚。

  • 雀拳「オレ死んでない」

  • 市丸姐さん肺活量どうなってるんですか?回重ねるごとに伸びてませんでした?

  • 雀拳の歌の上手さ!まんじゅう食いまくる甘之丞くん!浦乃羽ちゃんと廻郎くんの愛に満ちたダンス!しかしそれらすべて食い尽くさんばかりの市丸姐さん!!

  • M15~16はギャグパート。

  • 個人的に、天丼ボケするなら鬱陶しいくらい重ねた方が面白いと思っています。

  • 6回目超えたあたりから「いけ!!もう一発かませ!!」

  • ベルリネッタさんの中の人今年42歳だよ…?嘘でしょ…?

  • ベルリネッタさん、M8でも思ったけど、ちょっとムッツリ説がある。

  • お風呂場から女性の影→「ちょっと覗いてやろ」→ミノ・オカモトのくだりはほぼ古典芸能です。

禍福は糾える縄の如し

  • M15,16ときてのM17は辛すぎる。梅棒さんは観客の情緒を揺さぶるのが上手ですよね!!

  • 感情がすぐ顔に出るタイプであろう神風くんが、ベルリネッタに洗脳装置つけられた瞬間の、あの無の表情。さすが多和田任益。恐ろしい子。

  • M17は田中一家とベルリネッタさんのダンススキルをいっぱい浴びれる。

  • 夜桜前線とランボルギーニの絵は、あれは笑って良いポイントだったのだろうか……。

  • M18、夜桜前線の名前についてまさかの伏線回収(ちょっとちがう)

  • ランボルギーニさん、追い詰められてなお、田中一家を傷つけないように立ち回ってるんですよね……。かっこよすぎるやろ!!

  • M19、夜桜前線とテスタロッサが連れ去られた村で悪事を働く田中一家が辛い。曲調が好みだし歌詞と振り付けハマっててめっちゃかっこいいけど辛い。田中一家の表情が無過ぎて悲しい。

  • ベルリネッタさんを見ながら、人が非道に落ちるのはなんと簡単なんだろうと思いました。ただ江戸に逃げ落ちただけならば、まだ救いようがあっただろうと思います。

  • 兄でなければもう少し楽に生きれたんじゃないかなぁ。

  • ベルリネッタさん、そもそも科学者としてテスタロッサに劣るのではないかと。タイムスリップの肝心要なプロペラ部分を江戸時代でも再現できたテスタロッサと、完成品を奪うしかなかったベルリネッタさんを見て、もしかすると彼自身それに気づいてたんじゃないか。M19見ながら勝手に思いました。

  • M20見ての感想「ここ笑っていいパートなんか……?」

  • 照明の演出を川に見立てた上に、そこに廻郎くんと浦乃羽ちゃんを入水させる演出が天才すぎる。おもしろ悲しい。

  • 神田川もここまで振り付け合わせてもらえたら幸せだろうと思います(何目線)

すいーつさんの曲が流れたら梅棒的確定演出だと思え

  • M21あたりから脳内でドーパミンが出始めています。

  • 惚れた女を救うため、友人を助けるため……。命かける理由なんざ、そのくらいシンプルでもいいんだよ!!

  • 小唄ちゃんの歌と夜桜前線の演奏を見て、テスタロッサが面食らってる用に見えました。「え、ここで歌うの?」という表情。

  • テスタロッサは2321年の人だから、現代人よりも合理的な考えなのではないかと思います。応援してどうにかなるもんじゃないでしょ?と考えてそう。

  • でも、他4人の熱意につられてブブゼラ吹くんですよ。ずっと持ってたそれ、ブブゼラだったんかい。

  • M22は舞台も観客も大忙しです。見るべき場所が多すぎる!!

  • 仲間のピンチに、みんなが駆けつける。お約束といえばお約束の展開だけど、これが本当に最高なんですよ、梅棒さん。

  • 毎度毎度傘の演出が最高な梅棒さん。甘之丞くんの殺陣、良かった……!!

  • すいーつさんの主人公感ってすごいよなと、今作で改めて感じました。成長を物語の中で見せるのが上手なのかしら。すごいですよね(小並)

  • M22のラストほんま、テスタロッサ……テスタロッサ〜〜〜!!!!!

  • M22ラストからのM23入りで心ギュンってなった。桜吹雪がもう、あの、最高です……。光と影の演出も……。そして東京事変からのエレカシつなぎ……宮本さんのお声……あゝ最高……。

  • M22ラスト初見「吉田兄弟……え……死んだ……?」

テスタロッサはちょっとだけ未来を変えました

  • M23は起承転結の結の部分です。

  • 個人的に、ムーンさんが江戸時代でも収穫できる薬草でおねつさんに解決策を示してくれたことに一安心。

  • 甘之丞くん分かるよ、分かる。師匠との別れは辛いよな……!

  • 無事、洗脳装置も外れた田中一家が夜桜前線のバイクに乗ってきたシーンは胸アツ。

  • 握手はしないけど、ポーズを示した雀拳。お前ってやつぁ……。

  • 甘之丞くんがランボルギーニさんに傘を渡したお返しに、別れ際ピックを投げるのかっこよすぎるでしょ。ガチ恋製造機め!!

  • お知り合いの方から言われて気づいたのですが、M24での司会の声は櫻井竜彦さんでした。あと、影ナレも担当されていたようで。思いがけない形で推しを摂取しました。

  • 曲調や夜桜前線の姿にも江戸時代の影響が出ていましたが、M24の歌詞がM1と少し変わっていたところにも、彼らが江戸の人々と過ごしたことで得た価値観が反映されていましたね。

  • テスタロッサはちょっとだけ未来を変えちゃったけど、でも多分、絶対、大丈夫だと思いたい。自分自身を信じた結果なんですから。

  • ラスト、おそらく白亜紀くらいに飛ばされた吉田兄弟を見て、やっぱりこうでなくっちゃなあ!!と思いました。梅棒さんはハッピーエンドが似合うのよ。

  • M25でランボルギーニさんと甘之丞くんが交差するシーンの陰影が美しかったですね。江戸から現代へ、もう会えないかもしれないけれど、思いは繋がっている。そんなことをあのシーンから受け取ってました。勝手に。

  • 正安寺悠造さんの太鼓に拍手と賛辞を。何故叩ける。

  • 雀拳と市丸姐さんについては、さすが分かってるなって感じです(何様なん?)

  • 「全て受け止めて一緒に笑おうか」こんなメッセージ推しから伝えられたら、もう頑張るしかないですよねぇ!!


さて、長々と書き散らしましたが、この文章よりよっぽど舞台の雰囲気が伝わる公式ダイジェストがあります!!
下記リンクより、ぜひ!!ぜひに!!ご覧ください!!ただのオススメです!!
夜桜前線の歌よ、届け!!

それでは最後に、M2とM25で使用されていたアンビリーバーズの歌詞を添えて、締めたいと思います。
「まだ終わらない旅が 無事であるように」
ご拝読いただき、ありがとうございました。

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