「ユーザーファースト」な開発をとことん追求するために|PKSHA Associatesのエンジニアが働く環境
PKSHA Associates(パークシャ・アソシエイツ。以下、Associates)は、少数精鋭のエンジニアがRPAソリューション「ロボオペレータ」や「ロボマネージャ」の発展に寄与し、国内トップクラスのシェアを誇るまでに成長しました。
なぜAssociatesでは、少人数のチームで大きな成果を生み出せているのでしょうか。
この成果の裏には、徹底した社内コミュニケーション設計や、柔軟な働き方、ユーザー起点の開発手法など、さまざまな工夫がありました。
今回の記事では、エンジニアチームを率いるPdMの砂塚のインタビューをお届けします。
リモートでもオフィスでも、誰もが気軽に改善提案 | Associatesの仕事スタイル
ーAssociatesにおける働き方の特徴について教えてください。
当社では、リモートワークとオフィスワークを各自が選べるハイブリッドワークを導入しています。エンジニアはリモートワークを選ぶ人が多いのですが、通勤にかかる時間やエネルギーを仕事に向けることができ、パフォーマンス向上にも繋がったと思います。
よくリモートワークの課題になるのが「コミュニケーション」の問題です。例えばオフィスの同じ空間で話していれば、横で聞いていた同僚が会話に入り、議論が盛り上がることもありますが、リモートワークでは自然に生まれる議論や会話が減ってしまう。
そこで始めたのがGoogle Meetの活用です。全員がマイクとカメラをオフにした状態で常に入室しておく環境を整えました。困った時や相談したい時、Google Meet内で話しかければすぐに反応してもらえますし、他の人も意見があれば会話に入れる。オフィスでみんなが同じ空間にいる環境と近しい状態を作れました。
現在は、リモートかオフィスかを問わず、横の繋がりを大事に、良いものを作るための積極的な情報共有ができていると思います。
さらに、Slackでのコミュニケーションも活発です。「アクティビティ」というチャンネルでは、レクリエーション目的のイベントのお誘いが書き込まれることも。ちょうど最近だと会社のメンバー8人で卓球をやりました。
ーメンバーが一丸となってサービスを改善していくために、社内のコミュニケーションで工夫している点はありますか?
Slackの「ロボぼやき」チャンネルは改善に大いに役立っています。営業など開発以外のメンバーも参加し、サービスへの些細な要望や意見をぼやけるチャンネルです。
営業のメンバーは、日々お客様から細かな意見をたくさんいただいています。「わざわざ開発に伝えるほどでもないか」と思うほどの些細な意見でも、このチャンネルには気軽に書いて良いんです。「Twitterぐらいの感覚でつぶやいてくださいね」とお伝えしています。
このチャンネルは、書き込みのハードルの低さが重要です。「優先度が高いものでないとつぶやいてはいけない」と思われると、今後の改善のヒントがかき消されてしまう可能性がありますから。あくまでも“ぼやき”程度の感覚でチャンネルに投稿してもらい、あとは私が課題を整理しています。実際にぼやきがきっかけとなってリリースされた機能もいくつもあります。
部署やポジションを越えて繋がる | コミュニケーションの工夫・特徴的な制度
ーそのほかにも、コミュニケーションを活発にするために実施している取り組みはありますか?
社長も含め全員でランダムに3〜4人のグループになり、ランチをする「シャッフルランチ」という取り組みがあります。
シャッフルランチの良さは、開発や営業、経営など、ポジションの異なる人と接点を持てるところ。入社したてのメンバーにもシャッフルランチを通して他の部署の人と仲良くなり、会社にいち早く溶け込んでほしいと思っています。
開発チームでは隔週でメンターとメンティーのランチ1on1も実施しています。業務関連の相談のみならず、趣味で開発しているアプリの話など普段時間を割いてまで話せなかったプライベートな話題も楽しめる、有意義な時間となっています。
この2つには、会社からランチ代が補助されます。会社近くには渋谷ヒカリエもあり、ランチのお店にも困りません。
ー他に特徴的な制度はありますか?
Slackに「書籍チャンネル」があり、書籍のタイトルを書くと、自宅か事務所に届けてくれる制度がスタートしています。
これまでは欲しい書籍があれば自分で購入して経費で落としていたのですが、Slack上に仕組みが構築されたことで、より利用しやすい環境になりました。技術書などが自由に買えるので、多くのメンバーに活用してもらいたいです。
その他、社内の自動販売機のドリンクを社員が飲みたいものに指定できるのも好評ですね。フリードリンク制なので、無料で気軽に好きな飲み物を楽しめます。
「自由度の高さ」と「成果に対する正当な評価」がポイント|Associatesのエンジニアの働き方
ーエンジニアの働き方について教えてください。
業務開始の目安は10時〜ですが、時間や場所に捉われず、基本的にフレキシブルで自由に働けるのが特徴です。
エンジニアが必ず参加するMTGは、週2時間程度ですね。重要課題の状況や各自の進捗を報告する開発全体のMTGが1時間。技術的に詰まってしまった案件の相談や設計・デザインに関する議論などができる相談会も1時間設定しています。
それ以外でも、スピード感を持って開発を進められるよう、日頃から相談したい時に声をかけあい、頻繁にコミュニケーションをとっています。
ー評価制度にはどんな特徴があるのでしょうか?
「エンジニアの成果を正当に評価できる」仕組みになっていると思います。
会社によっては、評価者がエンジニアではないために、メンバーがどれだけ苦労しながらコードを書いたかが伝わらないケースもあると思います。一方、現在のAssociatesの開発チームでは、各メンバーを評価するマネージャー全員にソフトウェアエンジニアとしての実績があります。
マネージャー自身が開発を経験しているため、細かい部分まで把握でき、実績と評価でのズレが生まれにくいのです。この点はエンジニアとして働く上で、安心感が大きいのではないでしょうか。
徹底したユーザーリサーチをもとにしたプロトタイプドリブンな開発 | ユーザーファーストな開発体制
ーイキイキと働けるように、様々な工夫をしているのですね。今、Associates全体として力を入れているのはどんなことなのでしょうか?
開発も営業も一体となって「ユーザーファースト」を実現すべく邁進中です。現在、UI/UXの改善を目指したプロジェクトを進行中で「ユーザーリサーチ」を定期的に実施しています。先ほどお話した「ロボぼやき」チャンネルも、このプロジェクトの一環で社内からの情報収集を目的としてスタートしたものです。
ユーザーファースト実現のための施策の1つとして行っている「ユーザーリサーチ」では、「ロボオペレータ」を新規ユーザーに3時間ほど触っていただき、Zoom越しにその様子をじっくり観察。そこで判明した課題を洗い出してチームで解決策をディスカッションし、プロトタイプを作るという改善サイクルを1年ほど回しています。ヒアリングだけでは分からないサービスの課題を都度すくい上げ、改善できる仕組みだと思います。
また、新機能を開発する際には、プロトタイプを実装して既存のユーザーのフィードバックをもらうサイクルを何度か回しており、「想定した通りの使い方がなされているか」「目的が達成できているのか」を必ず確認してからリリースするよう心がけています。
その他にも、より多くの方に「ロボオペレータ」を活用していただくための改善プロジェクトが進行中です。
ーサービスを改善する開発スパンはどのようになっているのでしょうか?
通常の開発では毎月リリースを行っており、3か月に1回のメジャーアップデート、残りの2か月でバグ修正や軽微な機能の追加などのマイナーアップデートという流れで進めています。
ーこうした開発を進めていくなかで、特に大事にしている方針を教えてください。
Associatesでは、UI/UX改善においても、新規のリリースにおいても「プロトタイプ検証」を非常に大事にしているのが特徴です。
要件を満たす機能を作るに留まらず、お客様に理解して使ってもらえるものをリリースしないと意味がありません。プロトタイプを通して、しっかりと機能の有用性を確認することが大切なのです。
現在はロボオペレータ全体のUI/UXを改善するために、毎月3時間のユーザーリサーチを5人以上に対して実施しています。エンジニアが開発したプロトタイプの効果をリサーチで検証し、そこで発見した課題を解決するプロトタイプを実装して、さらに次のリサーチで検証するというサイクルを継続的に回しています。
新機能をリリースする際も、事前に複数回のリサーチを実施することで、確実にユーザーの役に立てる機能へブラッシュアップしています。
個人が主体的に周りと繋がるチームへ|目指すエンジニア組織像
ー砂塚さんが目指す、Associatesの組織像を教えてください。
少数精鋭で最大の成果をあげる、現在の良いサイクルをキープしながらも、組織規模の拡大に挑戦し、さらに大きな改善インパクトを生み出したいですね。
また、これから当社にジョインしてくださるメンバーが主体的に能力を発揮することで、プロダクトもメンバーも共に進化できる組織にしていきたいです。私のようなマネージャーが1から100まで全部指示し、その通りに動いて成功したとしても、達成感がなくなりますし、個人の成長にも繋がりません。各メンバーが主体的に動けることが何より大事だと思います。
お客様の課題をもとに、解決方法を皆で一緒に考えていく当社の文化には「エンジニアはプロダクトに本気でこだわってほしい」という意図も込められています。メンバーには「プロジェクトを自分が進めるんだ」「周りを巻き込むぞ」という想いを持っていてほしい。
だからこそ、上司と部下という上下のコミュニケーションだけではなく、職種の垣根を越えてアイディアを伝え、一緒に課題解決できるような組織を目指しています。個人が主体的に周りと繋がって、もっと輝ける組織にしたいです。
一緒にAssociatesの組織を進化させ、ユーザーファーストを体現していきたいエンジニアの方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!
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最後まで、お読みいただきましてありがとうございました。
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