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教室の「空気」意識していますか?

新学期が始まって1週間が経ったかと思います。
あなたのクラスはいかがですか?

まだ教室の中には緊張感があるかと思います。

しかし、あなたの「仕掛け」次第で、
これから先、教室の子どもたちが活発になれるか。
覇気のない教室になるのか。
人間関係のトラブルが連続になるのか。
と大きく分かれます。

そこで、私は教室の「空気」を意識しています。

1 先ずは子どもたちが「楽しい!!」と感じさせること

前回「3つの『安』」を意識した学級づくりについてお伝えしました。
https://note.com/pkjyasu/n/n2f94ecaae3a0

この「3つの『安』」を意識した学級づくり、
特に「安全」、「安心」は最初の1,2か月に集中し、
その後は、適時修正をしていく。
「安定」は1年かけて緩く成長させていきます。

そのために、私はまず子どもたちが「楽しい!!」と感じさせることを前提としています。

新学期、担任が変わる。
1学年複数あるクラスはクラス替えがあります。
子どもたちはもちろんのこと、
保護者も「今年はどうなのだろうか」と心配になります。

だからこそ、私はまず「楽しい!」と感じさせます。

始業式に最初にやるのが私のことに関するクイズを出します。


これには「意図」があり、
家に帰って子どもたちが親と相談して考えてね!と言います。

意外なこと、新しい先生ってこんなエピソードがあったんだ!
と感じることでしょう。

また、保護者と学校などで出会う際にも、
「先生ってわんこそば109杯も食べたのですか?」とか、
「相撲にハマっているのですか」
と会話の「きっかけ」ができ、より身近になるからです。

また、新学期当初は、構成的グループエンカウンターや、
授業の中で「アイスブレーキング」をします。
この「アイスブレーキング」は、
「ちょっと考えればできそうだ!」
と負荷のない内容を提供します。
(これはまた改めてnoteにてご紹介します)


一つだけ、以前中学校の社会科の授業はじめでやったアイスブレーキングは
「フランスとイタリアの国旗の色を塗ってごらん」でした。


みなさんもやってみてください。
知ってるようで知らなかったりしますよ。


2 緩まず、引き締めず

とはいえ、楽しい雰囲気をつくると、子どもたちが「逸脱」することが想定されます。
これは、私の中で想定内です。

特に小学生は、楽しくなると、つい冷やかしたり、からかいがあったり、
大きな声を出したりします。

そこで、そうした時こそ「引き締める時だ!」と、
一旦「ストップ」をかけます。

「あなたがやっていることは何ですか」
「その行動は友達のことを大切にしていることですか」
「その行動、発言は今必要ですか」
と問いただします。


逸脱行動に対して、大声で怒る必要はありません。
周りが見えず、自分の心の矢印が自分勝手な方向に行ってしまっているので、気付かせるだけで十分です。

そして、できたことに関しては褒めましょう。

私は必ずこうしたアクティビティを通じて、
「みんなには○○の力があるね!先生は長い間いろいろなクラスを見ているけど、確実にみんなは1年後に○○になれる!!だからこそ、××な行動・発言は慎むよう努力しようね。これができたらもっと良くなる!!。」
と言います。

3 あなたの特性(長所)で「教室の空気」をつくろう!!

私は自分の特性(長所)が根が明るいことから、「楽しい空気」を作っています。
では、明るくしなければダメかといえば、
決して明るく、楽しくで、なくてもいいのです。

もし、あなたが物静かな方であれば、
「落ち着く、癒される。だから安心できる」でいいのです。
(この際、私と違い教室のテンポを変えてください)

くれぐれも、
「年度当初だから子どもたちを徹底的に引き締める」という発想だけはやめてください。
子どもたちがストレスを感じ、教室が「安全」、「安心」の場ではなくなります。

いい雰囲気をつくり、
そこから逸脱した時だけ引き締める。


最初の1,2か月は教師と子どもたちとの「せめぎ合い」が続きます。
少しストレスもあるかと思いますが、
ここはブレずに子どもたちと向き合ってください。

この「せめぎ合い」を越えると、
教室は一気に「成長する、勇気づけの教室」になっていきますから。


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