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石丸市政から学ぶこととは?!

広島県安芸高田市長石丸伸二氏のことを知って1年くらいになります。
中国山地の過疎化が進む典型的な地方都市です。

この石丸市長の市政運営から、教師として学ぶことがありました。

今回の投稿は政治的な評価云々は一切ありません。
石丸市長の市政運営から、
私達教師が学ぶ点についてお伝えします。

結論から言えば・・

石丸市政は、安芸高田市だけでなく、全国に向けて
問題意識をあぶり出し、それを解決するのは首長ではなく、
住民(国民)そのものだということを問いただした4年間だったのではないでしょうか。


その問題意識とは、
①議会と首長との関係
②メディアの在り方
この点について、ロジカルに問い詰めることによって浮き彫りにしたことが成果ではないかと思います。

①議会と首長の関係

石丸市長は、地元安芸高田市出身で、京大経済学部卒業後、三菱東京UFJ銀行に入行後、ニューヨーク支店で為替アナリストとしてご活躍されていました。

しかし、4年前河井事件に伴い、当時の市長が収賄に関わったことによる辞職による出直し市長選で、市長寄りの当時の副市長しか立候補しないことに危機感を感じ、銀行を退職し、市長選1か月前に立候補し、当選しました。

石丸市長は、議会とのなれ合いや、根回しという日本の政治である慣習と一線を化したことによって議会と対立することとなります。

石丸市長は、動画などで「首長と議会の二元代表制」という言葉を頻繁に発しております。

つまり、地方自治とは首長の専制でなく、議会からの提案を練り上げながらより良いものを作り上げる・・これが理想の地方自治なのでしょう。しかし、現実は利権などが絡み、歪んだ状況を生み出しているのではないかと考えます。

そのことに対して、石丸市長は一切私情を挟まず、
客観的に物事を捉えながら市政を運営してきました。

そこには成果と課題もあったと思います。
ただ石丸市政の4年間で、地方政治の問題点が明確に浮き彫りになったことは間違いないと思います。

そして、石丸市長は先日、次期安芸高田市長選に出馬しないことを表明しました。
この不出馬に「安芸高田市を見捨てたのでは・・」と感じた方も少なくなと思います。次期市長選でも、石丸路線を引き継ぐ候補を擁立することは彼の性格上なくて、市民に託すと思います。

しかし、石丸市長は、問題を浮き彫りにし、
これからの安芸高田市を活かすも殺すも、すべて住民次第であり、
住民が市に対する問題意識をもってほしいという願いがあるのではと思います。

②メディアの在り方

石丸市長は歪んだ日本の政治の元凶の理由の一つにメディアの在り方を上げています。

そしてその歪んだ原因を、定例記者会見などでメディアに対してロジカルに問いただしています。
この動画ではないですが、昨年8月の中国新聞とのやりとりは、
一つ一つの事実を確認し、抽象的な回答にはより深掘りの質問を投げ掛け、矛盾点を浮き彫りにさせるという手法は、
ディベート的にも大変参考になり、最初から最後まで見取りました。

石丸市長の問いかけから、歪んだマスメディアの在り方を明確にしました。

一方で、SNSやYouTubeチャンネルを駆使して、首長目線での配信によって、安芸高田市以外の人からも興味や関心を得ています。

この働きかけで、マスメディアの発信の在り方、
SNSでの発信の在り方について考えさせるきっかけとなりました。
(もちろんマスメディアが悪で、SNS発信が正義と断定するものではありません)

では、石丸市政から学校教育で活かせることとは

このサイトは教育に関することを発信しているものであり、
政治や社会の批評ではありません。

石丸市政の4年間で感じたこと、それを学校現場で活かせることとは、
〇わかっているようでわかっていない「問題構造」を浮き彫りにすること。
〇その問題の原因と解決の道筋をつけること
〇その問題の解決は、リーダーではなく(市長→教師)、当事者(市民→子どもたち)がすること

だと感じました。

また、ロジカルに対応するのも
感情的な対応で子どもたちを指導してはいけないと感じました。

石丸市長は先日、改めて東京都知事選に出馬することを表明しました。
安芸高田市という典型的な地方都市から、世界の大都市の一つである東京とステージが変わりますが、またどのような問題を浮き彫りにしていくのか、我々がどんな問題意識をもつべきなのか、考えさせてもらえることを期待します。


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