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話し合い活動が活発にするには?【前編】

教師であれば誰でも、
子供たちが活発に話し合える授業をしたい!と思います。

しかし、実際は話す子はいつも同じ。
それ以外の子は「お客様状態」・・

またはひたすら「沈黙」の状態に嫌気が差し、
教師がつい話してしまう。

教師が話せば話すほど、
余計教室の雰囲気はどよーんとする・・

そんな経験はありませんか。

私もかつては何度もありました。
今回から数回にわけて
「話し合い活動」を活発にするには?
についてお話します。
今回は、「話し合い活動が『目的』になっていないか!」
についてお話します。

1 若い頃教わったことで・・

私が新採の頃、
ベテランの先生から
「俺は手を挙げる回数で成績をつけるぞ!って言ってやった」
という方がいました。

若い頃は「そうなんだ」って思ってけど、
今思えば、それって「最悪」のパターンです。

そもそも「話し合い」って何のためにやるのでしょうか。

話し合い活動は「手段」であって、「目的」ではないのです。

私が若い頃ベテランの先生が言った発言は
「話し合い活動を成績をつけるための『目的』」になっていますよね。


話し合い活動って、
課題を解決するための「手段」です。


2 課題を解決するには

例えば、あなたの身の回りで大きな問題があったとします。
どう解決しますか。

〇本を読んだり、ネットで検索したりする
〇知っている人に相談する
〇実際に行動を起こす。
〇うまくいかない時は「なぜうまくいかないのか」、原因を考え改善点を修正する。
〇放置する

一番最後は小さなことならあり得ますが、
大きな問題、喫緊に解決しなければならない時は必死になって考えますよね。


自分自身の小さな問題であれば、
自分の中で上記のような振る舞いをし、
自力で解決できるでしょう。


しかし
とても自分自身では解決できない大きな問題であれば、
「他力」を借りる必要があります。


また自分はその解決方法がわかっていて、
他人が困っていたら「こうやるんだよ」って教えてあげたり、
助けてあげたりしますよね。

つまりこれを
学級の話し合い活動に「活用」すればいいのです。


大きな問題、課題を解決するために(目的)、
話し合い活動を行う(手段)
するのです。


話し合い活動を行うには、
子ども個々がそれぞれのアプローチ方法を持ち寄り、
一番ベスト(ベター)な方法を模索し合うのです。


子どもの経験値や知識の量が違うからこそ、話し合い活動を通して問題解決するだけでなく、
足りない部分を補う。
足りない部分を学ぶ。
他人の視点から新しい「視点」に気づく。
ことができるのです。


3 話し合い活動を活発にするための条件とは?

こうした経験を積み重ねることで、
子どもたちは「話し合い活動」の意義を学ぶのです。

そのために、
〇話し合い活動ができる土壌
〇話し合いをしなければ解決できない、話し合い活動を通じて新しい知識や技術、視点を得ることができる題材(課題)設定、教材内容(教材研究)、教師の発問・指示・支援

の2つの条件が必要になります。

中編では、「話し合い活動ができる土壌づくり」についてお話します。

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