見出し画像

そして、本当の自分の顔になる。#003

アメリカに来てもう7年になるのですが、自分でも2度と同じ思いはしたくないと思うほど最初の4年間は失敗の連続でした。ハワイでの挫折から始まり、ノースキャロライナでは地獄と言ってもいいほどの人生のどん底を味わいました。ハワイでは、言語の壁や人種や文化の違い、法律の違いに思っていた以上の苦労を強いられ、金銭的にも大きなマイナスで自分のラーメン店を閉店という最悪の結果でした。そんな時に、パートナーとしてラーメン屋をアメリカ本土でやらないかという話が舞い込んできました。今から思うと、いろんな意味で弱っていた僕は、判断も鈍っていたのでしょう。そして、信頼した人に相談することもしなかった。それは、失敗を認めたくない気持ちと心配されたくないという気持ちからだったように思います。

見知らぬアメリカ南部の町でさらなる苦労の末、最悪の結末

みなさん、ノースキャロライナ州といえば何を思い浮かべますでしょうか?すぐに何かを思い浮かべる方は少ないのではないでしょうか?僕もそうでした。では、ノースキャロライナ州にあるフィアットビルという町はご存知でしょうか?知っている方はほぼいないでしょう。僕も行くまでは全く知りませんでした。そんな街で、ラーメン店をオープンさせたはいいけど、よかったのは最初の1週間だけで、その後はジリジリと暇になり、経営が厳しくなって来ました。かなりの投資金額で大きなお店を作ったプレッシャーが僕をさらに精神的に追い込みます。そして、投資家からは値下げの指示や深夜営業などの提案をされ、結果が出ていない以上はその提案を受け入れるしか道はありませんでした。だんだん夜も眠れなくなり、精神的にも、肉体的にも疲弊して、気づいたら体重が10キロも落ちていました。もともと太ってはいなかったので、ほんとにガリガリです。見知らぬ土地に来て、周りに頼れる人もおらず、息抜きする場所や友人もいない最悪の環境で、おそらくその時の僕の顔は酷かったと思います。笑顔は完全に消えて、がんばっても作り笑顔でした。辛い顔、悔しい顔、不安な顔で毎日営業していたと思います。

画像1

ボストンでの成功の一番の要因は?

ここから先は

940字 / 2画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

座右の銘「酔わないで人生がわかるか⁈」に従い、頂きましたサポートは、愛するビール代にさせていただき、そこで生まれたアイデアのアウトプットに励みます!