ゴジラ-1.0を駄作だと思った人向けのレビュー

ご注意

以下の文章は、2023年に公開されたゴジラ-1.0という映画に対する批判的な文章です。

巷に蔓延る、映画批評サイトの高い点数、好意的なレビューや、今年一番の映画だとのたまうインフルエンサー達のお粗末で拙い批評に対し、違和感を感じた人に共感してもらうために書いたものです。

警告ですが、以下に該当するまたはそれに相当する感情をお持ちの方は、これ以上先へ進まずお引き取りください。

- 山崎貴ファン
- ALWAYS 三丁目の夕日ファン
- 神木隆之介ファン
- 浜辺美波ファン

また、もちろんネタバレを含むのでまだ未鑑賞の方も今すぐお引き取りください。

結論

大駄作です。

ゴジラ-1.0のここがダメ!

1.人間パートがウザすぎる

主人公が戦後のどさくさの中、特攻しないでバックレた過去を悔んだり、それが原因で人間関係に悩んだり、罵られたり、死にたくなったり、励まされたり、家族っぽいものをイジられて逆上したり、中傷する手紙をバラまいてブン殴られたり、ゴジラとまったく関係ない。

私、これで山崎貴アレルギーになりました。

そういうのはALWAYS 三丁目の夕日の中でやれ。

脚本のレベルも相当で(脚本は山崎貴氏が書かれているみたいです)、劇中のキャラクターが放つセリフが度々ウザい。

途中で胸やけがしてくるほどのベタで熱量の高いセリフ量。

山崎貴あるあるらしいですが。

そのセリフに役者が全力で感情を載せてくるので見てる側は疲れちゃう。

そう、例えるなら北の国から '84 夏の田中邦衛が放ったダルい名台詞

子供がまだ食ってる途中でしょうが!!

を数分おきに聞かされている気分。

だるすぎ。

観客の感情をざわつかせようと仕掛けてくる脚本と演技力の暴力。

映画の序盤で早々に脱落した私は、この激アツエモーショナルモンスターの主人公たちに感情移入できるはずもなく、常に第3者視点で静かにスクリーンを眺めつつ、繰り広げられる喜劇をよそに、この熱量はドリフ大爆笑の公開コントに通じるものがありそうだな?と物思いにふけっていました。

と同時に、身の毛もよだつキモさ全開のワードチョイス満載のこの脚本をもとに熱い演技を求められる役者陣に厚い同情と深い敬意を感じました。

激アツ演技胸やけ俳優ランキング
1位:神木隆之介
2位:安藤サクラ
3位:佐々木 蔵之介

2.リアリティ

CGのクオリティに関しては日本最高レベルなんだろうなーとは思いますが、時代背景を戦後の設定にしてしまったせいで、私の見たい映像とはかけ離れた映像になっています。

ゴジラ映画に求めるもの、それは破壊です。

調子に乗った人間が最新の建築技術を使って作った超高層ビルを、現代兵器をもってしても足止めすらできないゴジラという超越的存在が破壊していくという、ゴジラ映画のお約束とも言える醍醐味。

今作では銀座くらいですかね。高まったシーンと言うと。

しかも最終決戦の舞台が、何を血迷ったか海上ということで、戦艦マニアでもないので戦艦が何隻破壊されようが何もうれしくない。

最高の技術と高級グラフィックボードによるレンダリングパワーを使って、海と波飛沫のレンダリングをするくらいなら、あべのハルカスやスカイツリーを盛大にブッ壊すところが見たかったですね。これは本心からそう思います。

あと、ゴジラの動きがちょっと違和感ないですか?

口開けたまま海上に顔出して船を追ってくるシーンとか(それによって機雷が口に挟まるのアホっぽくてウケる)、突然不自然な回転をしてしっぽで建物をなぎ倒すとか、銀座線をなんで口で咥えるのかとか。。

電車を噛むのは歴代ゴジラシリーズでもおなじみのゴジラ仕草なので、あえてのリスペクトです!とか言われても現代のリアル系のCGでやられると違和感すごいです。

それと一番違和感を感じたのは、放射線というかビームを吐くときの背びれの機械的な動き。撃鉄?これ。
中身ロボットかな?

とにかく全体的にCGモデルへのモーションの付け方が稚拙で、感情を持った個体としての生き物に見えないんですよね。
不気味さを狙ってあえてそうしたとか言われれば、ハイそうですか、なのですが。

3.その他もろもろ

書くの疲れたので終わります。


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