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乳児脂漏性湿疹とKopfgneisとMilchschorfの話

うちの子たちは2人とも眉毛と頭皮に乳児脂漏性湿疹の黄色いフケがびっしり。できれば一刻も早くキレイにしてあげたい!と思って対処法などを検索していると、”Kopfgneis vs Milchschorf”と題した記事が多く出てきます。この2つはよく間違われることも多いようなので、日本で言われる乳児脂漏性湿疹と、KopfgneisとMilchschorfについて調べてみました。

乳児脂漏性湿疹はKopfgneis

Wikipediaによると、乳児脂漏性湿疹は乳痂(にゅうか)と呼ばれ、ドイツ語ではseborrhoisches Säuglingsekzemとのこと。つまり、Kopfgneis (seborrhoisches Ekzem)のようです。恐らく黄色いフケがでてしまった赤ちゃんのほとんどは、MilchschorfではなくKopfgneisだと思います。

Kopfgneisは、皮脂の過剰分泌によって前頭皮眉毛などに黄色いフケができます。かゆみはないため赤ちゃんがKopfgneisを嫌がることはありません。

症状は早ければ生後3ころから出始め、数週間で自然と治ります。稀に数ヶ月、もしくは数年かかることはありますが、学校に入る頃には消えてしまいます。

原因は諸説あるようですが、妊娠中に受け継いだ母親からのホルモンに関係して起こるのではないかと言われています。

黄色いフケやかさぶた状のものを無理やり取る事はせず、オイルを染み込ませて優しく頭皮をマッサージ。赤ちゃん用の櫛で浮いてきたフケを取る、赤ちゃん用シャンプーで優しく洗い流すと良いとのこと。

でも、つい気になって爪でカリカリしちゃうんですよね…そして毛も一緒に取れちゃう。。。

長男の時は、助産師さんにLOYONを薦められて使っていました。LOYONはオイル状で、スポイトを使って頭皮に垂らし、4-5時間後にシャンプーで洗い流します。

うちの子は2人とも、恐らくKopfgneisです。写真は次男の生後6週目くらい。この時の黄色いカサカサは一回剥がれ落ちましたが、また新しく出てきています。今回はLOYONは使わずベビーオイルで対処しています。キレイになるまで、根気強くオイルを塗り塗りしなければ…

長男は2歳前くらいまで、何となく黄色いものが頭皮に残っていました。友人の子も結構長かったという話を聞いたので、長引くものと考えた方が良いのかもしれません。

Milchschorfとは

MilchschorfもKopfgneisと同じく黄色いカサカサのフケが出るため、Kopfgneisと違いが分かりにくいですが、カユミを伴う肌が赤くなるベトッとしたフケが出る、などの炎症を伴う皮膚病です。

頭皮だけでなくおでこほっぺた腕や足などにも出る事もあります。赤ちゃんは痒くて夜眠れなかったりするそう。

そのため、早めに対処してあげることが重要です。Kopfgneisと同様にオイルを染み込ませてフケを柔らかくして櫛などで取り除いたり、早めに完治させるために小児科や皮膚科で診てもらった方が良いそう。痒みや炎症がひどい時は、Kortisonsalbe(コルチゾン、ステロイドの一種)が処方されることもあります。

症状は生後3か月目ころから出始め、最初は頭皮が乾燥して硬めのフケが出ます。その後、炎症かさぶたができはじめ、大抵の場合は18ヶ月までにはおさまるとのこと。

原因はまだ解明されておらず、寒かったり暑かったり、お風呂に入り過ぎたり、衣服に敏感だったりなども考えられますが、遺伝の可能性も高いようです。

Milchschorfができた赤ちゃんは、後にアトピー性皮膚炎にかかる可能性があり、特に親がアトピー性皮膚炎だった場合は70%の確率まで跳ね上がるとのことです。

参考にした記事

記事の下部にKopfgneisとMilchschorfの違いを表にまとめてあるので、特徴や違いなどがわかりやすいです。

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