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八面六臂のBAD BOSS

こんにちは!ひよこの子と申します。

本記事はひいらぎさん主催のおすすめCDアドベントカレンダー12日目の記事です。
今回は私が今年フェスで半ば事故で好んでしまったアーティスト、SKY-HIの「八面六臂」についてご紹介します。聴き始めて日も浅く知識も浅いので悪しからず。
では収録曲をご紹介。

featなんちゃら多くね?そうです。
「八面六臂」はSKY-HIのアルバム兼コラボCDなんです。
純粋なソロは1〜3曲目まで。4曲目のメインアーティストはs**t kingzだし、8曲目もユニット名でちゃんみな&SKY-HI。しかし紛れもなくSKY-HIのソロアルバムなんです。今回はその「八面六臂」をSKY-HI素人の私がご紹介します。
※ひよこの子はマジで雑誌もインタビューもラジオも追えてないド素人なので、本記事全体を通して「そう感じるやつもいるんだ」ぐらいに思ってくださいまし。

今作は上述の通り12曲ですが、今回はソロ曲には触れず代表してコラボ曲3曲をご紹介したいと思います。

1.Oh s**t!! feat.SKY-HI

「Ohs**t!!」はパフォーマンスチームs**t kingzが振りを担当し、作詞作曲と歌唱をSKY-HIが手がけています。

私は最初「八面六臂」を手にして、違和感がありました。
「え?SKY-HIの曲なのにfeat.SKY-HIなん??」って。シッキンのことそれまであまり知らなかったからというのもありますが…。

s**t kingzはダンスパフォーマンスなので、歌唱がSKY-HIなのは頷けるんですが形の上ではs**t kingzの作品なんですよね。つまりSKY-HIはゲストのはずなんです。上記MVにも一度だって姿を見せない。
なのに、声で圧倒的な存在感を匂わせるのが憎らしい。歌詞もかなりふざけていて、シッキンをネタ扱いですがこれも信頼のなせる技なのか…。

2. Holy Moly Holy Night(ちゃんみな&SKY-HI)

こちらはゲストとかfeaturingとかではなく、ちゃんみな&SKY-HIによるクリスマスソングです。

顔が濃ゆいね。

男女二人の掛け合いをひと昔前の洋画風に演じています。この楽曲を紹介したかったわけは、もちろん二人の歌唱力が素晴らしいからなのは確かですが、二人の声の相性がめちゃくちゃに良いことを強調したかったからです。
私はMVを見るよりも音源で先に聞いたのですが、マジでどっちがどのパート歌っているのか分からなかった(私だけか??)。
二人の声が同じ人間のものに聞こえるくらい、相性の良い声と声。

MVを見たら見たで、ストーリーの答え合わせができた感じがします。リンクを貼っといてなんだけど、可能なら音源だけ聴いてからMVを見てほしい、と思う曲です。

3. 14th Syndrome feat.RUI,TAIKI,edhii boi

この楽曲がアルバムの中で一番一番一番好きです。

SKY-HIと一緒に楽曲を彩るメンバーは、SKY-HIの経営する事務所、BMSGの所属アーティストedhii boi、そして同事務所所属トレーニー(練習生)のTAIKIとRUIです。実は三人とも、全員が「BE :FIRST」を産んだオーディション番組「THE FIRST」に参加していました。本作公開時はなんと全員14歳。親子並みに離れた年下を引き連れての楽曲です。

本作のSKY-HIは本当に兄貴らしいというか、「社長兼アーティスト」を体現しているなと思います。個々の見せ方が本当にうまい。
曲の初め、RUIの優しい歌声にはじまり、爽やかなメロディライン。TAIKIの無邪気さに隠れたポップでロックなラップ。それを受けたSKY-HIのゆったりめなラップから、edhii boiの高速ラップへ。
SKY-HIが落ち着いたラップを、edhii boiが高速ラップをという対比はやられたな、と思います。単に若手を参加させるだけならアップテンポな部分は全部主役が持っていけば良い。しかし、この曲の主役はSKY-HIだけではなく、彼を含む4人なのです。それぞれの見せ場、持ち場がある。若手だろうと一流のアーティストとしてパフォーマンスさせる。社長でありプロデューサーでありアーティストとしてのSKY-HIらしさがあります。
ちなみにタイトルは訳すと「14歳症候群」なので、日本語で「中二病」ですね。歌詞も中二病らしくて可愛いのです。

4.SKY-HIってめっちゃいい奴じゃん

って思ったらダメですよって話を最後にします。
確かにダンスパフォーマーともコラボしたり、ユニット作っちゃったり若手を活躍させたり…。このアルバム、多方面にコラボしてるね、まさに八面六臂だね!って話を私はしたいわけじゃないんですよ。

このアルバムは、B -MEというレーベル会社から発売されています。それまでは、avex traxからでした。B -MEというのはBMSG、SKY-HIの事務所の中のレーベル。つまりSKY-HIの独立と、事務所設立後初のアルバムでした。

象徴的な意味を見出してしまいがちかもしれませんが、社長でありアーティストのアルバムとして発売されたものと解釈できると思います。ただ、どの曲も「SKY-HIが自身を主人公としてプロデュースしている意志」を感じてしまうのです。いわば相手を食う勢いというか。食われずにコラボ相手が光っているのはコラボ相手の実力と魅力でもありますが。

八面六臂がベテランアーティストSKY-HIによる若手コラボアルバムだと思われたとしたら、「いやそれも間違っていないけどそんなに善意だけのものでもないですよ」って言いたくなっちゃうな、と思いこんなオチを書きました。

かく言う私も現在進行形でSKY-HIの術中にハマっている気もしています。どこまで企んでいるのかも気になるから、後悔するくらいまで、もう少し手の上で踊らされてみようかな。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


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