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いまこそ日韓台の糾合を!

世界における東アジアは重要性も高まる一方です。東アジアは、世界の産業の中心であり、いままさに文化の中心にもなろうとしています。

その一方で、世界の緊張は高まり続け、東アジアにおいても中華人民共和国政府は独裁体制を強め、各国への恫喝を続け、緊張は高まるばかりです。

筆者は、世界数十か国を旅してまわり、いくつかの国には時間をかけて滞在しましたが、やはり東アジアがいちばんしっくりくるというのが本音です。

東アジア諸国は、文化的にも言語的にも民族的にも近く、落ち着いて文化のすみずみまで理解したいという深い欲求がわいてきます。理解するにも努力を必要とする欧米などの価値観とは大きく違います。

過去の経緯により、政治的・外交的にはバラバラとなってしまった東アジアですが、いまこそ糾合すべきときでしょう。

同じ志を持つ日本・韓国・台湾(中華民国)は、今度こそ対等な関係で、強いまとまりをもつべきです。中華人民共和国は現時点では難しいでしょうが、いつかは合流する日が来るはずです。


では、具体的にどのような連携をするのか。

移動の自由

まず、いますぐにでも導入すべきなのは、シェンゲン協定のような移動の自由です。

  1. 第一段階: 共通の出入国管理システムを用意し、一つのシステムで入国審査などの情報を入力すれば、すべての国で使えるようにします。

    いわゆるETAのような事前審査フォームの各国への導入は必至でしょうから、すこしでも共通化して、使いやすくする必要があります。(本来は世界中で共通システムを使うべきですが)

  2. 第二段階: お互いの国民への自動化ゲートの使用許可 - 生体認証のみで通れるとベストですね。

  3. 第三段階: 外国人へ向けた周遊ビザの発行 - 一回の申請ですべての国のビザが取れるようにします。可能なら一回審査を受ければ、自動化ゲートも利用可能にします。

  4. 第四段階: 居住の自由 - お互いの国に自由に住めるようにする

  5. 最終段階: 入国審査の共通化、単一市場の実現により、お互いの旅客便を国内線扱いとする。これはものすごく時間かかるでしょうが。

これにより、地域全体の魅力を高めて、観光集客力を高めること、移民の流入を増やすことにつながります。

また内国人にとっても、文化の違う国に居住し、仕事をすることで、新しい学びや仕事の機会が生まれ、お互いの交流により、経済を浮揚させる効果が有ります。たとえば、日本のアニメや漫画を、韓国で実写映画化するとか、K-POPとJ-POPが組むとか、そのような展開はわれらの文化力を飛躍的に向上させるでしょう。

日韓台は、残念ながら若者にとって非常に閉塞感の強い社会になっていますが、違う国に行って、違う文化に触れながら暮らせば、多少なりとも閉塞感を吹き飛ばせるとの期待もあります。結婚や出産の機会も増えるのではないかと期待します。

経済協力

日本は大きな市場ではありますが、米国、中華人民共和国、EUのような大国や地域連合に比べると、大幅に見劣りがします。東アジアにも地域連合が必要です。

私はEUのような強権的な地域連合や、米中のような強権的な大国には反対ではあります。独自の文化を残すことは大切なことですから。しかし経済力では規模が重要であり、市場を大きくすることは喫緊の課題です。

日韓台が単一市場になれば、単一市場のGDPは日本市場の1.5倍になり、非常に魅力的な市場を形成することになります。

EUや米国は、さまざまな規制でも優先的に対応してもらえます。たとえばRFIDリーダーであっても、安価な製品はEUや米国の規制は対応しますが、日本の技適には対応しないのが普通です。それも変わるでしょう。

医薬品の新規開発も日本だけ取り残されがちです。日本でだけ治験をするのは大きな費用がかかるからです。しかし市場が1.5倍になれば、多少はマシになるでしょう。

日韓台は、欧米が作った標準や規制に一方的に従わされることなく、自分たちの意見を通すことができるようになります。

日韓台の製造業も、より大きな市場で自由に仕事することができるようになり、生産性と競争力を高めることができるでしょう。中華人民共和国の製造業を見ていればわかるように、大きな市場にアクセスできる企業は有利です。

安全保障

世界有数の海軍力をもつ日本、世界有数の陸軍力を持つ韓国が手を組めば、世界有数の防衛能力を発揮することができるでしょう。

また安全保障は軍隊によってのみ発揮されるのではありません。日韓台は、世界の最先端技術の多くを保有しています。とくに最先端半導体や電子材料などの領域では、独占的なシェアを占めています。禁輸によって、敵国の生産能力を奪うことも可能です。

武器の生産能力では韓国は世界でもトップクラスですし、造船能力では日韓台は非常に高い水準を持っています。技術力も高いですが、各国が独自に開発・生産していては無駄が多いです。

まずは情報共有や技術協力から初めて、お互いに兵器の輸出入を行い、最終的には安全保障条約につながればよいと思います。韓国が台湾を守る決断をするかどうかはわかりませんが。

文化学術交流

とくに効果が期待できるのは、文化や学術での交流です。

日本も韓国も世界的に注目される多くの文化を持っています。日本にはアングラ文化から世界的文化まで、幅広い文化があります。韓国には、商業映画を世界的に成功させられる稀有な能力があります。

台湾は、まあ、あまり文化的にはたいしたことないかもしれませんが、世界最高の半導体技術など、学術的には高い能力を持っています。もちろん台湾にも素晴らしい歌手や芸術家がいますが、市場が小さすぎて、活躍の機会が少ないのが実情です。

こうした才能を持つ人々が、お互いに自由に行き来でき、自由に仕事ができるようになったら、どうなるでしょうか?

東アジアは文化のるつぼとなり、1960年代以降ニューヨークでラテン系文化が花開いたときのような、起爆点になることは間違いないでしょう。

まだ実現するわけでもないのに、わくわくして動悸が止まりません。

21世紀は、東アジアの時代にしたいと、思いませんか?

世界中が東アジアの文化と科学をうらやむ、そんな時代にしたくないですか?

やっちゃいましょうよ!

やるしかないです!

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