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新聞が生き残るには新聞版Spotifyを作るしかない

新聞業界は売上がだだ下がりで大変なことになっている。中の人たちは、いつ潰れるかと戦々恐々としているようだ。

とくに日本の新聞業界は、ストレートニュース(事実をそのまま伝える記事)に力を入れていたため、論説に力を入れているNY Timesのような新聞に比べても、より一層の苦境に立たされているという。

新聞や雑誌や論説ブログのような良質な文字媒体が生き残ることは、良質な社会環境を維持していくために欠かせないと考える。

しかしGoogleはまるで文字メディアを殺戮しようとしているかのようだ。

検索をすれば、わけのわからない低質なアフィリエイト記事ばかりが上位にあがってくる。

最近はついぞ個人ブログが検索結果に表示されるのを見たこともない。ちなみに私が昔やっていた個人ブログはGoogle Readerの終焉とともにアクセス激減し、やる気を失った。

キーワード広告を主要な収入源の一つとしているGoogleにとって、文字メディアの衰退は、決して望むところではないはずなのに、なぜこのようなことをするのか。

音楽業界も一時期は死に瀕していたが、Spotifyのようなストリーミング再生音楽サイトのおかげで息を吹き返しつつある。収益配分が不公正だとか問題はあるようだが、業界的には最悪を脱したとは言えるのではないだろうか。

新聞が復活するために必要な施策も、新聞版Spotifyの登場だ。

一つのサイトで登録すれば、朝日新聞も日経新聞もNY TimesもThe Economistも週刊文春も読めるサイトが必要である。わざわざ複数のメディアに登録して支払いをする奇特な人物などいないのだから。

購読料は安くなくてもいいだろう。4980円/月くらい取っても購読する人は大勢いると思う。

これが実現できれば、新聞や雑誌は最悪を脱することができるだろう。

しかしながら、これを実現するのは困難極まりない。

NY Timesの社長との面会を取り付けて、記事を流してくれるように口説き落とさなければならない。それを数百、数千のメディアに対してやらなければいけないのである。ほとんど不可能に近いだろう。

誰かスティーブ・ジョブスやイーロン・マスクのような剛腕社長が登場して、なんとか実現してくれることを心から望む。頼んだぞ!

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