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夫婦別姓制度に反対する

こんにちは、私は自由主義者です。

夫婦別姓制度に賛成する人の多くが「夫婦別姓は選びたい人だけ選ぶのだから、誰も困らない、反対するのがおかしい」と言います。

それは完全に間違った議論です。

婚姻制度というのは、そもそも国家や政府や社会が、あるべき人的関係、性的関係を規定し、それによって縛るための道具です。

夫婦はどうあるべきか。ほかの人とセックスしてはいけないとか、離婚するときにどれくらいの制限や金銭的補償が必要かとか、そういうことを国家が規定し、非常に強い強制力を持たせたものが婚姻制度です。

人を縛るための道具をより自由に使えるようにします、ということは自由を促進するでしょうか?

結婚したくはないけど、パートナーや家族や社会的要請によって結婚を迫られる人は大勢います。

結婚しなければ家族ではなく、家族ではないなら、入院患者や刑事収容者への面会も許さないなどという差別的な取り扱いが実際に多く行われています。

そのような道具である婚姻制度を、より使いやすくすることは、自由ではなく隷従への道です。

国家の規定する家族制度をより広く多くの人に適用させようとする罠でしかありません。

事実上現在はほとんどの夫婦が、夫の姓を名乗ることを選びます。これを夫婦別姓にするということは、男女間の権力勾配を圧倒的に女性側に傾かせることになります。

現状の婚姻制度は、離婚時にほぼ女性が親権を獲得できるため、圧倒的に女性が有利になっています。その権力勾配をさらに女性側有利にすることは、きわめて不平等であり不公正であると私は考えます。

また女性はいくら働いていても、一家の大黒柱として家族を支えることはほとんどありませんし、自分より学歴が高く、収入が多い男性を婚姻相手として選ぼうとし、その結果として男性がより多くの収入を得る夫婦が一般的です。

そのため、離婚時の婚姻費用や財産分与は、女性にとって極めて有利であり、男性は離婚すれば、子供を失い、さらに全財産かそれ以上を失うことになります。

このような不公平な婚姻制度をさらに不公平にすることは到底許される行為ではありません。

私は自由主義者ですので、婚姻制度を廃止し、自由契約に任せるべきと考えます。以前の記事でそれについては書きました。

しかし婚姻制度を存続するとしても、夫婦別姓を導入するならば、せめて男女が真に平等であり、妻も大黒柱となって夫を扶養する義務があることを明記し、義務化すべきでしょう。


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