ココアのおいしさに気が付いた冬
幼いころ「ココアは少量のお湯で練ってから」ということを知らなかった。ココアはすぐにダマになる飲み物だと思っていた。
— えぬけー (@nk_chan0120) December 14, 2022
大人になってからそれを知って、冬場のQOLが爆上がりしている。
ココアは美味しいしメンタルにいいらしいぞ。みんなも飲もう。
ツイートに書いてある通りわたしにとって、ココアはダマになる嫌な飲み物だと思い込んでいた。
小学校の頃自分でいれたココアが美味しくなく、最近に至るまでココアを好んで買うことはなかった。
しかし、だ。
冬になるとメンタルの不調を起こすようになり、精神科にも通うようになった。
Twitterで見かけた、「ココアはメンタルの不調に効く」という情報がふと頭をよぎる。
カレンダーを確認した。スーパーに行くのは明日。
急にココアが飲みたいと思った。
明日必ず買おうと、スマホの買い物メモにココアの文字を付けたしておく。
翌日、わたしは忘れずにココアを買った。ここで忘れたというオチがあれば楽しいだろうが、そうはいかなかい。
帰ってきたわたしは購入した食材をしまいつつ、お湯を沸かす。
パチン、と電気ケトルがなった。お湯が沸いたのだ。
わたしはココアの分量を量るため、袋の裏側を確認する。
分量を確認していると、ある文言が目に飛び込んできた。
「まずは少量のお湯でしっかりココアを練ってください」
わたしは手を止めた。
なんだその情報。そんなの知らないぞ。でも袋に書いてるってことは、正しい情報なんだろうな。
物は試しだと思い、少量のお湯を入れてココアを練ってみた。
ココアの甘い香りがふわっと広がる。
粉がお湯と混ざり合いドロドロになっていく。スプーンを動かすと、下のほうから混ざり切っていない粉が顔を出す。
ダマの原因はこれかと思った。混ざり切っていない粉が底にたまっていたのだ。
粉が均一に混ざったのを確認すると、残りのお湯を一気に注いでかき混ぜる。
出来た。ココアだ。ダマがない、絵にかいたようなココアがそこにあった。
わたしは期待に胸を膨らませながら一口飲んだ。
温かく甘い味。ほっと心が緩む。
今までホットドリンクの定番は、紅茶とコーヒーだけだった。そこに、ココアという選択肢が誕生した。
その日以来、わたしは15時のおやつの時間になるとココアを用意する。
漫画やゲームを楽しみながら、ココアをたしなむのがわたしの日課になっている。
お金が好きです。お金のためなら頑張れます。