見出し画像

移動メイン観光サブ|高知松山2017

「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。

高知 ご存じの山内さん

一泊二日で、高知と松山をまわる。無謀なようでも、理論上は可能だ。ただし、移動のついでに観光をする、という覚悟があればの話。

夜行バスの長い旅を経て降り立ったのは、高知のはりまや橋。検索で「はりまや橋」と入れると候補に「ガッカリ」と出るほど、ガッカリ観光地としての名声を欲しいままにするはりまや橋だが、実際に観るとそのガッカリ度はあっぱれであった。

まず地上にある橋が、その知名度と反比例した規模の小ささ。これだけ観ても、なぜ有名なのかは分からない。

しかもこの地上にあるものはレプリカ。

本物は、地下歩道にポツンとある。人の往来の邪魔にならないよう、端っこに追いやられている。もう少しなんとかならんのか。

ガッカリを堪能したところで、ひろめ市場なる地元の巨大市場を抜け、高知城へ。

山内一豊によって築城され、現存12天守の一つである。ほぼ江戸時代に入ってからの城なので、近代的な城郭が特徴。

高知=土佐といえば、戦国〜江戸時代には、長曾我部元親やら山内一豊やらの有名人がいるものの、街中を歩いていても彼らの名前は皆無で、代わりにどこもかしこも坂本龍馬だ。坂本龍馬は後に土佐を脱藩したのだが。。。

はりまや橋と高知城を観たところで、移動の時間。まずは位置情報取得のため、土佐くろしお鉄道の後免駅へ。

読み方がそのまま「ごめん」のため、人に謝るときに使われる模様。

ちなみにこの土佐くろしお鉄道の各駅には、やなせたかしデザインのキャラクターが存在するらしい。やなせたかし先生、高知出身だったのか。

後免駅からは松山に向けて一直線。途中の宇和島で乗り換えの時間があったが、さすがに宇和島城を観て戻る時間はなかった。宇和島城を観られれば、四国の現存12天守はコンプリートできたのだが。

松山 ご存じの加藤さん

松山に到着後、路面電車の坊っちゃん列車で、市内の移動。

夏目漱石の「坊ちゃん」で「マッチ箱のような汽車」として登場したのが由来で、さすがに現在は汽車ではないものの、繁華街を走る小さな列車は可愛らしいものだ。

この路面電車で、道後温泉まで向かう。

ただし降りないし観ない。なぜなら位置情報取得のみだから!

松山城近くのビジネスホテルで1泊し、翌朝早朝に松山城へ。

松山城も現存天守で、加藤嘉明によって築城。加藤嘉明も無名というほどではないものの、同じ加藤姓の加藤清正に比べると知名度はイマイチ。

ただ加藤嘉明、松山ではそれなりに愛されているようで、ロープウェイ内の松山城説明では、

「みなさんご存知のあの加藤嘉明公によって築城され・・・」

と、語られる。地元で抜群に愛されるローカルタレントのようだ。

松山城自体は、規模も大きく石垣も綺麗に整備され見応えあり。ただ雨天なので、ひと回りしたところで終了。

今回の旅の行程はここで終了で、後は電車で岡山まで戻って新幹線、というルートだったが、少し時間があったので、鹿島という、その名の通り鹿だらけらしい島へ。

鹿のオブジェが乗っかった小さなフェリーで渡ると、確かにそこは鹿だらけ。

ただここの鹿は人にあまり慣れていないのか、はたまた雨のせいなのか、奈良や宮島のように寄ってくることはなく、近づくと逃げるばかり。残念。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?