見出し画像

城とひこにゃんづくし|彦根2013

「ケータイ国盗り合戦」という位置情報ゲームの旅。10年かけて全国600に分かれた位置情報を取得するため、東西南北を、電車・車・飛行機・フェリー・自転車・徒歩で巡りに巡った記録。

安土城 テンション

歴史好きな友人による、安土城のついでに彦根城を観て、その後関ヶ原を抜けるという、なかなか肝の据わった企画。そして迎えた当日、午前3時に集合という、これまた大変やりがいのある時間から出発。

そんな未明からの移動のため、渋滞もなく4時間ほどで愛知県入り。朝7時すぎに愛知県にいるという、夜行バスのようなスケジュールだ。

愛知県を抜け、甲賀を抜け、向かうは安土、、、の予定だったが、急に友人がハンドルを切って停車した。何事かと思うとそこには、戦国武将・蒲生氏郷の銅像が。日野は、蒲生氏郷の生誕地ということで銅像があったらしい。

友人曰く「何かそこに見覚えのある人の銅像があったから」とのこと。(友人はここに来たことはない。)

蒲生氏郷の知り合いか何かか。

ちょうど安土城近辺の博物館が開く10時ごろに到着。まずは安土考古博物館&信長の館を見学。

博物館は、刀や鎧、模型だけではなく、発掘道具が展示されている、手作り感満載なもの。はてはご当地キャラ「まめのぶくん」のラフ画まで展示されており、地域密着型の何かだ。

隣の信長の館に向かう際、雪が降り始める。後でわかったことだが、この日は、全国で滋賀県だけで降雪だったらしい。自分の雪男っぷりがおそろしい。

信長の館なる施設は、信長の居城である安土城の上層階部分の復元を展示した屋内施設だ。築城からわずか3年で焼失してしまった安土城の上層にあったとされる八角堂と金色の最上階部分が復元されている。

信長の権威を誇るような、それまでに例のない天守であり、当時はじめて城の見物料をとるということをはじめたのも納得。

そんな安土城天守の復元を見学した後、いよいよ本物の安土城跡へ。築城から3年で焼失したこともあり、今では石垣などの遺構が残るのみとなっている。また、安土城の縄張りは今では摠見寺という寺の敷地になっている。

キツイ石段を登り切り、本丸跡で、地図を見ながら友人から解説を受けると、京都までの交通の良さ、琵琶湖の水運など、なるほど確かにいい場所に作られた城というのが分かる。さすが信長だ。加えてわずか3年で焼失してしまったのも信長らしい。

彦根城 ゆるいひこにゃん

念願だった安土城を観ることができてテンション高めな友人をなだめながら、昼過ぎに彦根へと入った。彦根城は現存12天守の一つで国宝指定という、なかなか箔のある城。あと、ひこにゃん。

15時からひこにゃんタイムという謎のイベントがあるということで、先に城内の見学。天秤櫓、彦根城天守閣を見る。中々にキレイな城だ。

天秤櫓の石垣が、補修時期が違うために、左右で組み方が違うことが面白い。

また、庭園と茶室も残っているほか、当時の屋敷が一部復元されており、井伊家の歴史が語られている。

ハートが逆さま

そしてひこにゃんタイム。ようは、ひこにゃんの着ぐるみの撮影タイム。おにいさんの説明が「とにかくゆるいショーですから」と、何度も念押ししてくるという、ハードルの下げっぷりがいい。

そして登場するひこにゃん、ただただポーズをとるだけのゆるさ。あざとさがやたら可愛い。さすが可愛い系ゆるキャラのはしりなだけはある。

彦根城を出て宿へ。友人らと部屋飲みを行うも、どうも友人、憧れだった安土城のテンションが下がり切っていなかったようで、懇々と安土城の歴史から火縄銃のしくみから、説明をされる。まさに「腹を割って話そう」

関ヶ原 まさかのたっぷり

翌朝、関ヶ原を見て回る。関ヶ原の戦いとして有名な場所だが、城跡のような遺構があるわけではない、ただの町である。ただ、各陣営があったとされる場所にちょこちょこ残っているものはある。

まずは結構な山の中にある大谷吉継の陣跡&墓。首をとったとされる藤堂高虎の子孫が残した碑もあり、解説ありきではあるが、おもしろい。小早川秀秋の裏切りに、激おこだった大谷吉継が思い浮かぶ。

石田三成陣跡は、整備された公園のような場所。そして徳川、島津といったオールスターの陣跡をみてまわる。小早川陣跡もあるようだったが、山頂のため断念。

徳川以外は、主に西軍総なめにした関ヶ原見物。実際に戦場だった場所を見て回るのは、実地学習だけあっておもしろい。各軍がどのように動いてどのように決戦したのかが分かりやすい。

そう考えると、ホントにマジありえない裏切りの小早川。

まさかの関ヶ原たっぷりコースだったため、この後予定していた清洲城は駆け足モード。

清洲会議でお馴染み清須城は、織田信長のゆかりが最も深い城である。そして映画「清須会議」のときだったので、映画で使われた衣装の展示が一部あった。

最初から最後まで城づくし。あとひこにゃん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?