マガジンのカバー画像

少女主義宣言

289
少女とはなにか。少女であるとはどういうことか。 あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論。 「不在の少女」を探して言葉の森に分け入る試みを始めよう。 ヘッダー:「運び屋… もっと読む
運営しているクリエイター

#少女

289回 羽ばたきはやまない

今年もイワツバメがやってきた。 通勤途中のクルマの前を横切るその小さな姿は、初夏の訪れを…

14

288回 心地よく秘密めいた場所

墓参りにはずいぶん長いこと行っていない。 最後に行ったのは父親が亡くなった時だから、10年…

高柳カヨ子
11日前
12

287回 サニーサイドアップ

「卵は物価の優等生」と言われて久しいが、最近ではどうもこれは怪しくなっている。 そもそも…

高柳カヨ子
2週間前
13

286回 アップデートの準備ができました

最近評判になったTVドラマのキーワードは「アップデート」だった。 昭和と令和の二つの時代を…

高柳カヨ子
3週間前
16

285回 Under Pressure

年度末になるので早くストレスチェックを受けろと言われて、お馴染みの質問にPCで答えてきた。…

高柳カヨ子
1か月前
15

284回 歌の翼に

驚くべきことに、かつて歌を習っていた。 いや、これを読んでいる方は驚かなくていい。自分で…

高柳カヨ子
1か月前
11

283回 My Hair is Good

最近若い人の髪の色が以前より暗くなったような気がする。 茶髪、という言葉も今はあまり聞かない。もちろん髪を染めている人は沢山いるが、同じ染めるにしても黒に近い暗めの色を選んだり、明るい色はせいぜいメッシュで入れる程度という印象を受けるのだ。 コギャルやアムラーが流行った90年代、病院の看護師さんたちの髪の色はそれはもう明るかった。殆ど金髪に近いまでに色を抜いた髪のスタッフもいて、結構自由だったと思う。面白いことに、髪型は清潔を保つために縛るように指導されていたようだが、髪の色

282回 アブラハダブラ

1970年代はオカルトの時代だった。1973年には、『ノストラダムスの大予言』『恐怖新聞』『うし…

高柳カヨ子
1か月前
17

281回 きっと来る

意外に思われるかもしれないが、結構ホラー好きである。 昨今はホラー小説もホラー映画も隆盛…

高柳カヨ子
2か月前
25

280回 Goodnight、Sweetheart

「枕が合わない」という言葉があるくらい、枕は睡眠にとって重要な位置を占める。 我々人間は…

高柳カヨ子
2か月前
15

279回 推しも推されぬ

世の中、推し活が盛んである。 推し色、推し香水、果ては推し概念というものまである。 誰も彼…

高柳カヨ子
2か月前
18

278回 シャンプーが目にしみる

入浴中にふと、この頃リンスって聞かないなと思いついた。 昔はシャンプーとリンスはセットだ…

高柳カヨ子
2か月前
23

277回 みんな笑顔であたたまる

身体を冷やすと胃痙攣を起こしやすくなる。今でこそ頻度は減ったが、昔は夏は冷房冬は低温にや…

高柳カヨ子
2か月前
16

276回 詳しい検査が必要です

患者さんの診察をしていると、しばしば検査が必要になる。 採血、尿検査、胸のレントゲン、胃カメラ、CTなどなど。 このような検査は闇雲にやるものではない。ある程度病状からあたりをつけて行う。 例えば突然高熱が出たが、患者さんは咳をしたり呼吸が苦しそうではない。そういえばこのところ尿臭が強いという報告があった。患者さんは常日頃からあまりお茶を飲まない。そういった情報から総合的に判断すると、これは肺炎よりも尿路感染症の可能性が高いのではないかという疑いが出てくる。 そうすると採血と