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今夜も夕食はお家レストラン

私は料理が苦手だ。
要領が悪く時間がかかる上に手を抜こうとするからなかなか美味しくならない。

子どもたちは気分で食べない物が出てくることがあるけど、だいたいモリモリと食べてくれる。
食べてくれる子で本当に助かっている。

私が酷く体調を崩していた頃、外出が難しくりっちゃんとお留守番をする事が多かった。
どぅーちゃんは夫と2人でお出かけ。
お昼ごはんはレストランで食べてくる。

幼児を連れての外食は子どもメニューがあるか、食べられるものがあるのか注意して入らなければならない。
ガストがあればだいたいガストに行っていたようだ。

帰ってきたどぅーちゃんに
「何食べてきた?ガスト?いいなー、ネコちゃんロボットいた?私も行きたかったなー。」
などと言ったのがお家レストランの始まりだった。
優しいどぅーちゃんは私も一緒にレストランへ連れて行きたかったのだろう。

夜ご飯の準備が終わる頃になると
「レストランに行こう!」と言うのだ。
初めはなんの事だかよくわからなかった。
「何名様ですか?って聞いて!」
なるほど、レストランごっこか。
「何名様ですか?」
「2です。こちらのお席へどうぞって言って!」
「赤ちゃんも入れて3名様ですね、こちらのお席へどうぞ」
言われた通りに席へ案内をする。

「今日のおすすめはハンバーグです。」
おすすめしかないレストランだが文句も言わず注文。
そして食べ始めるのだ。

このお家レストランが始まったのはいつからだっただろう。
もう何ヶ月も営業している。

イヤイヤ期の最中という事もあって、ちょっと順番を間違えると泣かれてしまう事がある。
席に着き注文をする前にテーブルにごはんが並んでいて泣き、速やかにお皿をさげ注文を聞いて並べ直す。
椅子の配置が違うと言えば、並べ替え「こちらのお席でよろしいでしょうか?」

椅子の配置は今はほぼ肯定で、なぜか夫はお誕生日席に座るように言われる。
鉄道好きのどぅーちゃんは「クロスシートがいい」と椅子を向かい合わせにする事もあった。食べづらいだろ。
それに付き合わされるりっちゃんも大変だ。
早く食べたいだろうに。
いつも待たせてごめんね。

お客さまにはお食事を楽しんでもらいたい。
できる限りのことはやりたい。

初めのうちは注文を聞いていたけど、ここ最近は何か欲しいものがあると「お水、ピピッ」とタッチパネルで注文する。
令和世代の注文はタッチパネル。

ちなみに私は店員だ。
夜ごはんを作り始めると、どぅーちゃんは私の事を店員さんと呼ぶ。
「店員さん何作ってるの?」
「店員さん!」

みんなが食べ始め、私も遅れて食べ始めると
「店員さんもご飯食べるの?」
店員もお腹は空くしご飯は食べる。
「食べるよ、まかないだよ。」

店員が客と一緒にご飯を食べている!というクレームが入らずにすんで一安心。

お家レストランはいつまで続くのだろう?
今しか楽しめない遊びを飽きるまで楽しみたい。
今日も我が家はお家レストランで食事をする予定です。
私は店員だけどね。

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