週の最大負荷設定

Writer

望月航介

“サッカーはデータじゃない”

そんな言葉を耳にします。
僕の経験上、良い選手、活躍する選手は良いデータを“出しちゃいます”
あまり良くない選手ほど良いデータは不思議と“出ません”。
果たしてこの差はどこにあるのでしょう？

僕は幸運なことに大学サッカーで10年目、2年前から高校生の指導も始めました。
学生時代を含めると約14年間、現場で主観的に見ることと、客観的なデータを照らし合わせることで、チームのパフォーマンスの根拠はどこにあるのか、この数字はどういう意味なのかを示し、トレーニングに落とし込んで指導してきました。

最近では嬉しいことに「望月はデータを読める」と言われることが増えてきました。
データをどうやってチームに落とし込むのか、どう分析するのかなどデータにまつわる話を皆様と共有、議論させて頂ければ幸いです。
「ちょっと、うちのチームを“客観的”に見てよ」と言われれば飛んでいきます！

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週の最大負荷設定

前回記事

オフ明け3日目？

いや試合3日前です。

目的は紅白戦。

１週間の中で１番大事な日と言ってもいい試合３日前。
この日は強度も量も１週間で１番上がるように調整します。

戦術的ピリオダイゼーションでは最大負荷の日。戦術的には主原則であり、フィジカル的にエンデユランスを目的としていますね。

サッカーのピリオダイゼーションでは前日がコンディションゲームで最大負荷に設定されています。この日は戦術トレーニングとアンダーロードでの１１v１１もしくは８v８が設定されています。

それぞれの理論はそれぞれ良いところがありサッカー界では一般的な理論です。
何度も言いますが全く否定しているわけではありません。

おそらくそれぞれの理論を信じて、それ通りに出来れば１番良いのかもしれませんが、目の前の選手はそうはいきません。サッカーのピリオダイゼーションでも、この通りに行ってくださいといっている訳ではないと明記されていますよね。お前の理解が足りないだけだろ？と聞こえてきそうですが。そうかもしれません。あくまでも僕の経験であり、目の前の選手に合わせた方法にアレンジしています。

試合３日前を最大負荷にすることは僕の中では絶対に近いです。４日前の時もありましたが、３日前の方が一番試合当日の動きが良いです。

前日にコンディショニングゲームをしてしまうのは、トレーニング全体として分析した中で、週の最大負荷に設定するまでにはならないからです。何度も言いますがこれは僕の経験上の話でみなさんには適応されないかもしれません。むしろオフ明け２日目に入れてしまった方が最大負荷までの間に段階的に負荷を上げられます。

以上の理由から僕は試合３日前に最大負荷を設定します。

では具合的な設定をみましょう