意識の変わり目
吹奏楽コンクール本番、
ぼくは演奏中に金属製のミュートをひな壇に落としました。
吹奏楽部に入部して4ヵ月弱で臨んだ本番、大失敗です。
謎の開き直りで演奏は続けられましたが、演奏後の控え室で、悔しくてたくさん泣きました。
これが最後のコンクールだった先輩がいるのに、なんてことをしてしまったんだ…
「そういうことだってあるよ」
「点数には影響ないから」
最後のコンクールだった先輩から優しい言葉をもらいました。
点数に影響が無かったのか、無かったとしても一緒に演奏したメンバーを動揺させてしまったのではないか…本当のところは分かりません。
コンクールの大失敗からぼくの意識は変わりました。
「これからは先輩のためにも、いい演奏をしたい」
誰かのために、意識が変わった瞬間でした。
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