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【シリーズ④】健康診断の読み方(血糖値・HbA1c)

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🌸健康診断について

受けてホッとしたりドキッとしたり、健康診断は体の通信簿のようなもの。でも、数字が並んでいるだけだとわかりづらいこともありますよね。

数値の見方がわかれば、もっと自分の体のことを理解できると思います!

今回は、数回に分けて、生活習慣病にフォーカスした健康診断の説明を行っていこうと思います!
第4回は、血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)!((*'▽')


この記事ではこちらの基準値を参考にしています。

各医療機関によって採用している基準値が異なるため、お手元の健診結果と基準値が違う可能性がありますが、大きな差はないので問題ありません。

🌸血糖値

血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。食事の前後で大きく変化し、高すぎると血管や全身の臓器を傷つけ、動脈硬化脱水状態を引き起こし、低すぎると低血糖症状(イライラ・不安・集中力低下・ふらつき・動悸)などを引き起こします。

基準範囲 99以下…特に問題ありません

要注意 100~125…やや高い状態です。食事のバランスを見直してみましょう。ご飯を食べるときは、野菜から食べる・20~30分かけてゆっくりよく噛んで食べるを意識すると、血糖値の上がりすぎを防ぐことができます。

異常値 126以上…血糖値が糖尿病の値まで上がっていますので、一度内科を受診してください。まずは食事療法・運動療法を行い、血糖値が下がるか確認しましょう。血糖値が200など高すぎる場合は神経や血管を傷つけていますので、内服で下げる必要があります。内服治療中の方も、食事・運動療法は必ずセットで行って下さい。

・血糖値が下がるしくみ

食事で血糖値が上がると、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、ブドウ糖が身体中の細胞に取り込まれて血糖値が下がります。余ったブドウ糖は肝臓や筋肉に蓄えられ、低血糖のときにすぐに出せるよう準備しておきますが、それでも余れば中性脂肪に変えて脂肪細胞に蓄えられます。

一方、血糖値が高いまま下がらない状態が続くと、高い血糖値を下げようとすい臓が働きすぎて疲れてしまい、うまくインスリンを出せなくなってしまいます。こうして起こる病気を「糖尿病」といいます。

🌸HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)

今日始めてこの数値の読み方を知った人もいるのでは?ですが、血糖の状態を調べるうえでとても大切な数値です。

HbA1cとは、血液中の赤血球に糖がくっついたもの糖はたんぱく質とくっつく性質をもっており、血液中を長く漂うと近くの赤血球にくっついてしまいます。HbA1cでは糖化した赤血球が全赤血球の何%を占めているかをみています。赤血球の寿命は1~2か月と長いため、HbA1cは絶食ですぐ下がる血糖値と違い、1~2か月の血糖の状態を見る検査としてとても役立ちます。

基準範囲 5.5%以下…特に問題はありません

境界型 5.6~6.4%糖尿病予備軍といわれる状態です。おやつや菓子パンの食べ過ぎ、コンビニ弁当に偏った食事になっていると、高血糖状態を起こしている可能性がありますので、3食バランスよく食べることを目指しましょう。野菜から食べる・1食20~30分かけてよく噛んで食べると血糖値の上がりすぎを防げますよ!

異常値 6.5%以上…日頃から血糖値が高い状態が続いていると考えられ、糖尿病が強く疑われる値です。糖尿病の初期は自覚症状はありません。トイレの回数が増えた、のどが渇く、手足がしびれるといった症状がある場合はかなりの高血糖を起こしている可能性がありますので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

🌸あとがき

今回も読んでいただきありがとうございました!

血糖値を下げる食事のポイントもいつか記事にできたらと思います(^▽^)/

次回は「肝機能」の数値を解説していきますのでぜひご覧ください♪

それでは皆様、よい1日を~~!

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