頑張る動機なんて、結果やっぱりジェラシー
1月27日放送の「真夜中にハロー!」第3話。
ドラマ公式Twitterアカウントは、あまりのやかましさにフォローを外してしまった。申し訳ない。
今後はハロメンの「寝ちゃダメツイート」に頼ることなく、自力で寝ないようにしてリアタイせねばならぬ。木曜の夜中、木曜の夜中、木曜の夜中・・・
さて、第3話のテーマは「嫉妬」。それも自分より若手のデキる後輩社員への嫉妬である。
このテーマを聞いて「ジェラシージェラシー」が脳内に流れないハロヲタなど存在しない(過言)。
イントロからして大好きすぎるよなぁ!!!!!おい!!
とクソデカボイスで叫んでから改めて編曲者を確認すると、大久保薫氏ではないか・・・やっぱりなのか。
我々を宇宙へ連れ出してくれる大久保編曲。
ちなみに大久保氏を崇めるツイートを軽率に投下するとご本人からいいねを頂けることがあるので、ツイートするときは心の準備をしておいたほうがいい。
今回はなぜこの7人なのか
さて、第3話をパフォーマンスしたハロメンは、モーニング娘。'22から選抜の7人。
生田衣梨奈さん(9期)
石田亜佑美さん(10期)
野中美希さん(12期)
牧野真莉愛さん(12期)
加賀楓さん(13期)
北川莉央さん(15期)
山﨑愛生さん(15期)
第2話が「中途入社組」と「オーデ組」を見事にシンクロさせた人選だったため、第3話でも脳が勝手に「この7人」と「各自の嫉妬心エピソード」について考察を始めてしまい、「???」となってしまった。
今回は、人選に関してそんな細かいことは考えなくていい。
モーニング娘。'22の現役メンバー13人を2チームに分け、第1話と第3話に分かれて出演した。まずは単純にそれだけのこと。
非常にバランスよく2チームに分かれている。
もう一つは、「ジェラシージェラシー」をパフォーマンスするにあたり欠かせないメンバーが第3話を担当していること。
この曲にはラップパートがあり、石田さんは絶対に欠かせない。野中さんの英語詞も絶対に外せない。
生田さんと牧野さんが醸し出す「ザ!女子!!」の雰囲気とスタイルの良さ、この武器をジェラジェラで使わずに第1話「みかん」に回してどうする。
(いや、みかんチームでも最高のパフォーマンスをしてくれるのは間違いないのだけど)
15期は、現時点の雰囲気をみると3人ともみかん属性よりはジェラジェラ属性強め(主観)だが、1人だけみかんチームに行くとしたらやっぱり岡村さんで間違いないなという感じがする。
山﨑さんは最年少16歳にして既にどことなく「オンナ感」が漂うので実はジェラジェラに欲しいし(主観)、岡村さんは実写版プリキュアなのでアニメヒロインっぽいみかんチームに行っても映える(主観)。
そして、ここでもう一度「嫉妬」というテーマに戻ってくると、実はやっぱりそれぞれが嫉妬心に焼かれ、嫉妬心を飼い慣らしてここまで来たであろうことに気付く。
綺麗になりたい
「今回の歌割は○文字だった」と字数でカウントするほどパートが少なかった生田さん。
ビジュアルを磨いて「えりぽんかわいい」を極め、特技のゴルフで仕事の幅を広げ、個性を出し続けてきた。そして、何より歌も努力を重ねてめちゃくちゃ上手くなったし、歌割も着実に増やしてきた。
チヤホヤされたい
ダンスの実力には自信も定評もある石田さんだが、加入したときから年下の先輩である鞘師里保さんがいて、パフォーマンスは常に比べられた。
同期には「まーどぅー」がいたし、年齢も9期の先輩たちより年上(譜久村さんと同学年)で性格も真面目なしっかり者。いわゆる「アイドル」的にチヤホヤされたり、カワイイカワイイされるポジションはいつもお預けだった。
難しいことサクサク出来ちゃうって
山﨑さんは15期3人で唯一の研修生昇格組で、本来であれば他の2人よりもアドバンテージがあるのだが、一般加入の北川さんも岡村さんも超級の逸材。
歌割やMVでのアップなど、加入から今もずっと抜きつ抜かれつで競っているし、「純情エビデンス」では北川さんが加入1年でサムネイルに大抜擢された。
天真爛漫なパンダさんパワーの裏側で、今も悩みや嫉妬とまったく無縁で活動しているはずはない。
細いだけで羨ましいのに
15期の北川さんが登場した瞬間、ジェラジェラのラップ「Rich!Young!Girly!細~い!」が頭に流れた。
「tiny tiny」のインタビューで、北川さんの加入からの悲喜こもごもを様々知ることができるのだが、私はよりによって「ダイエットの話」がなぜかとても印象に残っている。
オーディションで全員同じ衣装を着たときに、周りの細さにびっくりしたのだという。誰が見ても明らかに自分だけヤバいと焦った北川さんは、審査員に「いや~!周りみんな細くてびっくりしましたーー!!」と先制で自虐。
その度胸と頭の回転もさることながら、必死でストレッチやトレーニングを重ね、加入わずか半年後には美しいビキニ姿で表紙を飾るファースト写真集を出した。
正直オーディション当時の映像を見ても全然太っているとは思えないのだが、アイドルの世界とはこうも厳しいのか。
つんくさんが「細い!」をジェラジェラの歌詞にしちゃうくらい、体型というのは周りと比べたり落ち込んだりするのには充分な「嫉妬の種」なのだと改めて思わされた。
機会均等の原則なんていうけど
野中さんと牧野さんの個人的な嫉妬エピソードってあったっけ??としばらく考えていたのだが、そもそも「12期メンバー」がどれだけ苦労してきたかを私はすっかり忘れてしまっていた。
12期が加入したのは、ちょうど道重さゆみさんの卒業と入れ替わりだった。
道重さんは最後のプラチナ期メンバーであり、彼女が卒業する日が「歴史の境目」となることは自明だった。ミチシゲ以前か、以後かという軸で一つ語れるくらいの出来事で、日本史でいう鎌倉幕府開設くらい重い。
グループ的には、歴史があるとはいえ「新生チーム」として何もかもゼロから一新して作り上げるぐらいの気概でやっていかなければならない時期。そんな激動の時代に放り込まれた12期だった。
「未経験者を育てる体力のない中小企業がいきなり新卒を大量採用した感じ」と言えば、会社員の皆さんの中にはピンとくる方もいらっしゃるかもしれない。
ちょっともうここには書ききれないのだが、とにかく9~11期までの先輩とも、13期以降の後輩とも違う独特の苦汁を舐めた。嫉妬の一言で片づけるのも躊躇われるほどの思いで、ここまで食らいついてきたのが12期メンバーなのだ。
主演、加賀楓。
そして、かえでぃ(加賀楓さん)。
第3話の主演は間違いなくあなただ。
加賀さんはハロプロ研修生として、高校2年生まで約4年間もの下積み経験がある。
女性アイドルの活動と「年齢」とが今の時点でまだ完全に切り離せているとはいえない時代において、下積み4年という時間は、長い。高校3年生を目前にして将来に焦りも感じる。
研修生同期である牧野さんだけでなく、後輩の羽賀朱音さんまで12期メンバーとして先にデビューが決まった。
私の大好きな、13期の合格発表(頭出し済)。
4年の下積みを経た加賀さんと、研修3か月でデビューが決まった横山さん。
2人が初めて同期として顔を合わせたとき、加賀さんは膝から崩れ落ちて涙を流し、横山さんはニッコニコだった。
凸凹コンビの13期。あぁ尊い。
同期だった「まりあ」のことを「牧野さん」と呼び、後輩だった羽賀さんのことも敬語+さん付けに変え、気持ちを新たにモーニング娘。人生を歩み始めたかえでぃ。
自身の下積み経験や先を越された悔しさをドラマの台詞に乗せて語る加賀さんのシーンで、一瞬ちらりとカメラが牧野さんに切り替わる演出に、胸がギューっとなった。
また、ジェラジェラのパフォーマンスには加賀さんのダンススキルも欠かせない。
使っている筋肉がもう全然違うのだと思い知らされる、無駄のない美しいダンス。
研修生時代から、あの℃-uteに「加賀さま」と呼ばれ信頼されていた実績と実力。
加賀さまが℃-ute曲を踊るエモさ。
高音を張るときの歌声にも℃-ute育ちを感じさせる。
4年の下積みは、今に活きまくっている。
人間、脳なんてきっと多分
ほとんどMade with Jealousy.
他人が羨ましくない日なんて、きっとないのだ。
毎日必死にがんばっている人ほど、毎日悔しい。
悔しさが明日を作る。
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