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ついに正式に退職が決まる②/転職することにした(40代、女性)

もうひとりの上司的な立場の人にも退職を報告しなければならない。上司②だ。

この方は、私の退職理由のひとつを成している。正しく言えば、私の退職理由のひとつである「組織風土」を表す代表的なメンバーである。

年齢は私より10歳ほど上だろうか。同じ女性ということもあり厳しく見てしまっているかもしれないが、それにしても自分が10年後にこうあってはいけないと思わせてくれる人だ。

退職を考え始めたころ、この上司②にも「今後について迷うことがある」という旨のことを相談した。その時の話はとても印象的だ。

・私はこんなにストレスがなく楽な環境を手放したくない
・できるだけ早くリタイアしたい

おおむねこのようなことだった。この正直な気持ちに共感するところもなくはないが、問題は立場だと思う。管理職で私より数百万円以上多くの収入を得て、社歴も長いがゆえに相応のパワー(ハラ…)で人をコントロールしてしまえる立場をとりながら、組織をどうしていこうとか、部下やスタッフの人生をどう豊かにしようとか、ほぼ考えていないのだ。すごい。

「私はみんなと同じフラットなマインドでやりたいと思っているの」と、通常時はしれっと責任から逃れ、みんなを自由にしているフリをする。しかし自身が少しでも快適でないことがあれば「わかってるよね?」と圧力をかけて邪魔をする。いちいち悪意をもってそのアクションをとるのではなく、それがもう染みついてしまっている人なのだ。

この上司②に退職を申し出たところ、案の定ではあるが、ひととおり利己的な動きをされた。それは見事で、イメージしていたけれど、そうなってほしくはないと思っていた動きでもあった。

よくある話かもしれないが、「引継ぎ期間が短い、有給をすべて消化するつもりか。」という発言はこの人からのみ、いただいた。

一方で私がしていた仕事を「時間的にはさほどかかるものはない、(私が退職しても)全然大丈夫」とも全員の前で言っていた。なるほど。

上司①のすべて反対をやってくれたのだ。

上司①「むんさんの仕事内容は誰でもができるものではない」
上司②「正直、さほど大変なものもない、(私が退職しても)全然大丈夫」

上司①「有給はぜひすべて使って次の準備にもあててください。何かあれば相談してくださいね。」
上司②「引継ぎ期間が短い、有給をすべて消化するつもりか。」(ちなみに、私は有休をすべて消化したいとは言っていない。)

全く同じ組織で、全く同じ事象に対峙しても、このように違うのだ。上司②はこの矛盾した、私に嫌な思いをさせることだけが目的の発言だけではなく。その後の業務割り振りを見ていると、いかに自分がしんどくないように調整できるかに、もう、命をかけている。わき目も降らず。

この経験は私が今後に活かしていかなければならない。
これから一緒に働くどんなスタッフであっても、やっぱりこの会社を辞めて正解だったなと思わせるよりは、最後は自分を尊重してもらえた、迷惑をかけて申し訳ない、ありがたい。と思いながら、退職できるように。

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