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中学1年生の勉強 〜将来のはなし〜

少し前に買い与えていた村上龍さんの「新13歳のハローワーク」を息子に持ってこさせて、世の中にはいっぱい仕事があるんだぜっと言いながら、一緒に読んでいました。

一緒に読んでいると、結構いろんな仕事があるし、珍しい仕事もたくさんあるのに、それらが、普通の会社員と同列に書かれていてちょっと面白い。

ちょうどボードゲームの人生ゲームをやっていて、初めにどんな職業につくかあるところで、会社員は魅力的に映らず、スポーツ選手やデザイナーなどの他の職種のカードがたくさんあってどれにしようか考えてしまう、そんな様子がかぶりました。

先週そんな息子とのやり取りをしていたら、昨日の夜な夜なに「お父さんにインタビューしたいんや。」と息子が言います。自分の進路を考える”進路コンパス”というワークシートを学校でもらったようで、その中の一つに”仕事をしている人にインタビューをしなさい”というページがありました。

私の仕事はどのようなものか、なぜその仕事についたのか、仕事に対する思い、仕事をしていてうれしかったことやつらかったことは何か、その仕事を目指そうとしている人に伝えたい言葉は何か、といったようになかなか就職活動を思い出しそうな質問です。

その一つ一つにていねいに答えながら、でも、このやり取りが案外、この子の成長にとってとても大きな影響を与えるのじゃないかと考えると、質問にはない私自身の判断基準の一つを伝えずにはいられなくなり、息子のワークシートを取り上げ、そのページの一番上に「進路にしろ、仕事を選ぶときにしろ、きっと迷うことがある。そのときは、どちらがより多くの人を喜ばせることができるか。」と書き込んで、「お父さんはいつもこれを考えて過ごしているので、これだけは忘れないようにしなさい。」と父親らしいことを言いました。

後で、そっと息子の感想欄を読んでみると「いつも遅くまで、なんでそこまでして働くのかと思っていたら、そこには深い理由がありました。」という何とも言えぬ息子の表現を見て、仕事でくじけそうになっても決して情けない後ろ姿を見せぬようにと思いを新たにしました。

#中学1年生 #勉強 #進路 #村上龍 #判断基準 #父親の背中

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