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台湾の若者が見せる選挙への姿勢

2020.01.11
台湾では全国民が関心を寄せる「台湾総統選」が実施されました。

速報では蔡英文氏がリードとのことですが、今回僕が書きたいのは選挙の結果についてではなく、台湾人の若者(20代・30代)の選挙への姿勢についてです。


積極的に政治の話をする台湾人

私は台湾に来てびっくりしたことは、台湾の人は日常から政治の話題をよく口にするということです。それは友達に限らず同僚や日本語学校のクラスメイトなどどんな場でも政治の話題が出てきます。

日本においては政治の話題はどこか「タブー視」され、友人や同僚と政治の話題が会話に上がる機会がほとんどありませんのでその差に驚きました。

特に今回の総統選は今後の国のあり方を左右する大きな選挙だったので、ニュースでも毎日大々的に取り上げられ、日常会話の中でも当然のように政治の話がされていました。

先ほども言ったように職場でも選挙の話題が出てきます。選挙前の会社の回覧板には共有事項で「みんな投票に行こう!!」という呼びかけが行われました。

日本でも選挙前に一部芸能人などがtwitterで「投票に行こう!」と呼びかけることこそありますが、台湾ではそれが民間レベルでごく自然に行われています。

今日の午後の授業(13:30~)で生徒に投票に行ったか確認すると7人中7人全員が投票を済ませたと言っていて本当に関心の高さを実感しました。


台湾の未来は自分が作る

選挙前の授業でやはり選挙の話になったのですが、その時の日本語学校の生徒との会話で「日本人とは選挙の捉え方が違う」と感じたことがありました。

日本語学校という性質上あまり込み入った話はしませんでしたが、ある生徒に「どのような人に投票しますか?」という質問をしました。

その生徒から返ってきた返事は、

台湾の自由を守る人に投票します」でした。

一瞬ありきたりな答えのように思うかもしれませんが、皆さんは選挙で自由や権利を守るために投票するという意識をお持ちでしょうか?

自分1人が投票しても...というどこか諦めた感じのある日本に対し、台湾では有権者一人ひとりが自分の一票で台湾の未来を変えていくという強い意思を感じました。

また、「台湾の自由を守る」という言葉の裏には「香港の問題」が見え隠れし、次に狙われるのは台湾ではないかという強い危機感があるように個人的には感じました。

そんな状況だからこそ、自分たちの一票で自分たちの国である台湾を守るんだ、という意識が強く働いているのかもしれません。

僕自身は恥ずかしながら台湾の政治に関してあまり知らないということもあり、特定の政党や政治家に対して支持があるわけではないし、投票権もないので僕は何もすることができません。

ただ、台湾に住んでいる以上常に関しは寄せていたいし、結果はどうであろうと台湾の国民一人ひとりが意識を持って選挙に参加し、自分たちの未来を作って行ってくれればと願います。もちろん外国人にとってもいい政策を作ってくれればと下心はありますが笑

僕にできることは台湾の現地の様子を伝え、そこから台湾に関心を持ってもらったり、日本においても政治に関する話を当たり前にできるよう他国の様子を知ってもらうことだと思うので、微力ながらも「自分の記事でこれからの未来を作っていくお手伝いをするんだ」という意識を持ってこれからもお伝えできればと思います。


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