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【医師が解説】保湿ってやっぱり大切?|スキンケア No.2

皆さん、お世話になっております。ぴろりんこでございます。
若いうちから健康長寿!今日もちゃんと健康につながる活動出来ましたか?

スキンケア連載2回目の今回もやっぱり勘ドコロ、「保湿」について考えてみます。

保湿の誤った考え

言うのは簡単、奥深い。

世の中の大体のインフルエンサーや美容医、その他スキンケアに意識の高い方々は口をそろえて「保湿は一番大事」と話します。

肌の潤いが赤ちゃんの時はすごいのに、年を重ねると段々水分量が減っていく!

赤ちゃんの時は体の70%が水分。高齢者は50%まで下がる

だから保湿は大切。赤ちゃん肌を取り戻そう!

という理論で話しているのが多そうです。


これは一部正解で、一部間違いです。

一度立ち止まって考えてみましょうね

だって保湿頑張ったところで人間の組成は変わらないんですよ。

肌につける化粧水なんて1日たかだか数ml-10数ml程度のものです。

それが仮に全部体に吸収されたとして、人間全体の体の組成からしたらカスみたいなもんです(過言)。

よっぽど口から飲む水分(20代男性平均1.8L)や、食事中に含まれる水分(20代男性平均1.8L)を増やしたほうが、体の水分量は増えるでしょう。

けど、1日3食食べる生活習慣を80年続けていても、体の水分量割合は赤ちゃんには到底近づかないですよね?

そりゃ私もこうなりたい


しっかり朝起きて洗顔して化粧水つけて美容液つけて乳液つけて、という習慣をつけていても

赤ちゃんの水分量、赤ちゃんみたいなもちもちの肌には高齢者はなれないわけです。

出来るとしても、「同年齢の人と比べて肌がきれい、肌の調子が良さそう」に持っていけるくらいです。ただこれがスキンケアの目指せるゴールでもあると思いますのでこの目的が間違っているのでは無いですよ。

スキンケアのゴールを正しく認識しましょうね、という話です!

もちろんこういうのは確率や割合、正規分布なんかの問題でもあるので、100万人80代の人がいたら1人くらいは赤ちゃん並みの水分量、赤ちゃんみたいな肌みたいなおじいちゃんおばあちゃんもいるかもしれません。

内田有紀さんみたいな40代の方とかね。あの方は奇跡ですよ奇跡。

一番美肌に関係する要素

最初に正解を言いますと、基本的に美肌に一番寄与するものは年齢です。

いきなり残酷

どれだけ頑張っても80代のおじいおばあは20代の若い子の肌には敵いませんし、それはどの年代にあっても同じです。

老化しない人間はいないし、死なない人間はいないからです。

本当はこの老化ってやつも話せばきりが無いんですが、それはまた別の記事で言及していきますね。

もちろん、だから保湿には意味がない、なんて言うつもりは毛頭ありません。

保湿はスキンケアの大前提、基本中の基本です。

保湿がスキンケアの基本である真の理由

ただ名だたるインフルエンサーや美容医(以下略)は、なぜ基本中の基本なのか、というところについて言及できている人はそこまで多くありません。

医学的見地から答えてみましょう

スキンケアというものは必ずしも「美容」「美肌」などの『健常以上を求める』人たちだけのものでは無いからです。

何が言いたいか?

皮膚が弱かったり、乾燥しがちだったりなど、ベース時点で『健常を求める』人たちもスキンケアを行う対象と私は考えているからです。

スキンケアというものを考えるとき、0→1を求める人だけのものでは無く、-1→0を求める人にも等しく保湿が重要なんですね。

顕微鏡の油浸レンズみたい(職業病)

つまり、皮膚が弱かったり乾燥しがちだったりなどの何かしらの皮膚トラブルの原因あるいは結果に対して保湿という作業は必要不可欠になります。

なのでこの理由をもって私は「保湿はどんな人のスキンケアにおいても大切」とお伝えしています。

待たせ過ぎた本題:保湿の真髄総論

さて話が長くなってしまいましたが、保湿についてお話ししていきましょう。

保湿を考えるとき、どこの「湿」を「保」つのか、考えたことはありますか?

それは「角層」ですよね。

隠そう

人間の表皮の一番外側、今記事を読むために動かしている指の表面そのもの、体の表面そのもので、今皆さんが見ているものが「角層」です。

角層は何重もの角質細胞が寄り集まっている層で、ここが肌の水分保持に寄与しているんですね。

いらすとやさんって本当にすごいですよね。最後までチョコたっぷりだもん。
(訳:こんなニッチな画像まであるいらすとやさんしごでき過ぎ)

意外と本当に表面の表面だけなんですよね。

ここだけ保湿したからって赤ちゃん並みの肌には戻れないのがわかりますよね。

絶望させてしまった方がいたら大変申し訳ありません。

でも絶望するな。そんなのはいまする事じゃない。(鬼滅の刃:冨岡義勇)

ゴールを再認識して、改めて保湿の大切さを考え、保湿を継続するために一緒に勉強していきましょう。

この角層に「直接」あるいは「間接」的に水分補給、保湿を促すための製剤が「保湿剤」と呼ばれ、『モイスチャライザー』あるいは『エモリエント』と種類があります。

次回はこのモイスチャライザー、エモリエントについてもう少し話していきます

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それではまた別の記事でお会いしましょう!

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