見出し画像

つぶやき - 対極を経験することで本質を知る

こんばんは。ぴろです。

今日から(今日だけ?)文体を少し変えてみる。理由はない。

突然だが、何か悩み事があるとき、自分で考えに考えて解決する人もいれば、人に相談してアドバイスをもらう人もいれば、寝たら忘れる、というタイプの人もいる。もしくは場合によって向き合い方が違うという人もいるかもしれない。私の場合、まず自分で考えて、それから人に相談して、また自分で考える、ということが多い。私は悩みがあってもなくても自分との対話は多いタイプで、人と話すことは精神衛生上とても大切な時間である。私の周りには、すごく親身になって悩みを聞いてくれる人が多くてありがたいのだが、以前「なるほど!」と思った答えをくれた友人がいた。

それは私がカナダにきて数ヶ月経ち、ホームステイからシェアハウス(という名の一人暮らし)へと引っ越した頃。私は日本では実家暮らしで、「いつも気心の知れた誰かが同じ屋根の下にいる空間」で過ごして来たから、初めての一人暮らしは想像以上に寂しくて寂しくてたまらない、家にひとりでいたくない、という頃があった。そんな悩みとも言えないようなただの寂しさを日本にいる友人のひとりに「どうしたら寂しさが和らぐかな」と相談したことがある。彼はこう言った。

「めっちゃ気まずい飲み会に行ったことを想像してみて」

???いきなりどういうことだ、と私は思った。

「そしたらさ、めっちゃ家帰りたくなるじゃん。んで家帰ったらひとりの時間さいこーってなるじゃん。」

ほう、確かになる。

「寂しくなったらそういう状況を想像して、一人の時間さいこーって思えるようにしてみたらいいかもよ」

おお!!

私はものすごくなるほどと思ったのである。それからちょっと嫌な状況が訪れたときは、その状況を嬉しく思えるような状況下にいる自分を想像してみる(たとえばバイトに行きたくないときは、バイトが見つからなくて今すぐにでも働き口が欲しい状況を想像するとか。実際にカナダでバイトが見つからない時期、あった)ようになった。そうしたらわりといつでもハッピーでいられる。人間、心の持ちようだと改めて思った。

人はいつも、対極を経験することで本質を知るのかもしれない。ないものねだり。大切なものは失ってから知る。そんな言葉があるように。
やりたくないことをやるから、やりたいことが見えてくる。歳を取るから、若さに固執する。孤独を経験するから、大切なひとのありがたみを知る。
きっと人生すべての経験が、無駄じゃない。すべての瞬間、私たちは生きているのだから。寝る。目が覚める。食べる。仕事に行きたくない。あいつが嫌い。酔っ払う。涙を流す。だれかを好きになる。愛おしく思う。悩む。死にたくなる。生きているから、できることだ。死んだら何もできない。でも人は皆、いつか死ぬ。死に向かって生きている。いつか死ぬから、今を生きている。

こういうことをあれこれ考えるのが好きだ。自分の言葉にするのが好きだ。言葉にして、心にすとん、と落ちるようにするのが好きだ。だから小説を読むのも好き。すとん、の瞬間がたくさんあるから。

とりとめもない、今日のつぶやきでした。

おやすみなさい。

ぴろ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?